UQコミュニケーションズ(以下、UQ)は31日、高速通信サービス「WiMAX 2+」(TD-LTE方式互換)において東名阪の一部エリアから多値変調方式「256QAM」を2017年9月1日(金)より導入開始して下り最大558Mbpsに高速化すると発表しています。
WiMAX 2+はこれまで2.5GHz帯における20MHz幅×2をキャリアアグリゲーション(CA)し、マルチアンテナ技術「4×4 MIMO」によって下り最大440Mbpsで提供してきましたが、新たに従来の64QAMから256QAMにすることで下り最大558Mbpsに高速化します。
またこれに合わせてKDDIおよび沖縄セルラー電話は31日、au回線ではこの下り最大558MbpsのWiMAX 2+と下り最大150Mbpsのau 4G LTE(FDD-LTE方式)の3波をCA(3CC CA)して下り最大708Mbpsを提供開始すると発表しています。
日本国内では今年8月以降にNTTドコモが下り788Mbpsを導入予定と発表していますが、現時点ではまだ提供されておらず、下り最大682Mbpsとなっているため、NTTドコモが下り最大788Mbpsを提供開始するまではauの下り最大708Mbpsが最速になっています。
新たに提供が開始されたWiMAX 2+における256QAMについては、UQではモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W04」のみが対応し、WiMAX 2+のみを利用するハイスピードモードにて下り最大558Mbpsで利用可能となっています。
またSpeed Wi-Fi NEXT W04ではau 4G LTEも利用するハイスピードプラスモードではau回線と同様の下り最大708Mbpsが利用できます。なお、UQでは今後、順次256QAM対応エリアを拡大するほか、品質向上や新技術の積極的な導入によって快適な通信環境を提供していくとのこと。
なお、Speed Wi-Fi NEXT W04は5月16日に提供開始したソフトウェア更新によってすでに256QAMに対応しており、東京の一部エリアでテスト運用が行われていましたが、正式に提供開始されました。まずは東名阪の東京都および、神奈川県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の一部エリアで提供されます。
またau製品で下り最大708Mbpsが利用できるのはauスマートフォン(スマホ)「Galaxy S8 SCV36」および「Galaxy S8+ SCV35」、「AQUOS R SHV39」、モバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W04」となっています。
記事執筆:memn0ck
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