Windows 10SからWindows 10 Proへの無償アップグレード期間が延長!

Microsoftは5日(現地時間)、今年5月に発表したWindowsストアアプリだけが利用できる教育向けOS「Windows 10 S」について「Windows 10 Pro」への無償アップグレード期間を2018年3月末まで延長すると発表しています。

理由としては、Windows 10 Sがプリインストールされているノートパソコン(PC)の「Surface Laptop」が新学期やホリデーギフトに最適な製品であることから、Windows 10 Proへの無償アップグレード期間を延長したと述べています。

【2017年末までは特別に、無償でアップグレードを提供する予定だった】

Surface Laptopは日本では今年6月15日に発売されましたが、通常のOS「Windows 10」と違ってWindowsストアにおけるアプリしか実行できないWindows 10 Sがプリインストールされています。

元々、Surface Laptopは学校関係者をターゲットとして発売された製品だったのですが、ストアアプリ化されていないアプリを利用する人のためにWindows 10 Proへアップグレードできる権利が与えられています。

ただし、本来ならWindows 10 SからWindows 10 Proへのアップグレードには49ドル(約5,300円)を支払う必要があります。しかしながら、Surface LaptopとWindows 10 Sは当初、2017年末までの間は特別にアップグレード料金を免除して無償で行えることが案内されていました。

【ストアアプリだけではろくに作業が出来ない】

今回、このWindows 10 SからWindows 10 Proへの無償アップグレード期間が2018年3月末まで延長されました。筆者はMSDNサブスクライバ契約を結んでいるため、一足先にWindows 10 Sを検証する機会を得たのでいろいろと使ってみていますが、作業内容にもよるものの、正直なところストアアプリだけではろくに作業できないことを実感しています。

それに教育向けアプリもまだまだ多くがストアアプリ化されていないため、教育現場への導入はどうしても二の足を踏むものと思われます。特に問題となるのが、Webブラウザーは「Microsoft Edge」しか使えないという点です。

Windows 10 Sの競合他社のOSとしてGoogleの「Chrome OS」が挙げられますが、Chrome OSのWebブラウザーは当然のように「Google Chrome」ですので、豊富な拡張機能を利用することで活用の幅が無限に広がります。

しかしながら、現状のMicrosoft Edgeではできることの幅がGoogle Chromeよりどうしても狭くなります。Microsoftではそういった懸念もあってか、あえてWindow 10 Proの無償アップグレード期間を延長したのではないかと私は考えています。

【Windows 10 Sを使っている人やこれから買おうと考えている人はお早めに】

また少し話は変わりますが、Windows 10もWindows 7やWindows 8.1からのアップグレードを期間限定で無償提供していました。このWindows 7やWindows 8からWindows 10への無償アップグレード期間が終了した際に、まだアップグレードできていないという声がちらほらと見受けられました。

恐らく「まだ時間はあるから大丈夫!」と先延ばしした結果、無償アップグレード期間を逃してしまったのだと思われますが、もしWindows 10 S搭載製品を持っている人やこれから購入しようとしている人は「Windows 10 Proへアップグレードしたいのに無償アップグレード期間に間に合わなかった!」なんて事態に陥る前に早めのアップグレードをオススメします。

記事執筆:YUKITO KATO


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