NTTドコモの「ラグビー日本代表戦ライブビューイングイベント」で5Gを体験! |
NTTドコモは11月5日、都内にて「ラグビー日本代表戦ライブビューイングイベント」を開催し、来場者参加型のさまざまな催しとともに、第5世代移動通信方式(5G)を用いたAR体験コーナーを用意しました。
NTTドコモは2019年より5Gのプレサービス開始を予定していますが、それに先駆けてさまざまな展示会やパブリックビューイングでも5G体験ができるイベントを企画しています。今回のラグビー日本代表千のライブビューイングでは、来場者が選手に扮してヒーローインタビューを体験できるコーナーが設けられ、いち早く5Gに触れることが出来ました。
ほかにも試合状況に合わせて色や振動で観戦を盛り上げるラグビーボール型端末を投入するなど、面白い試みがいくつもありました。イベントの模様を写真や動画とともにご紹介します。
■ファンサービス盛りだくさんのライブ観戦
イベントには数百名の一般ユーザーが招待され、巨大なライブビュースクリーンを前にラグビー日本代表を応援。イベント会場内にはラグビーに関わるさまざまな催し物や軽食コーナーもあり、来場者は会場内を自由に歩きながら、ラグビー場さながらのライブ感を楽しんでいました。
3面用意されたライブビュースクリーンは5Gによる伝送を行っており、巨大なスクリーンでも粗の少ない高精細映像が映し出され、迫力ある観戦を実現していました。
■5Gの大容量・低遅延でリアルタイムAR映像を配信
5G体験ができたのはヒーローインタビュー体験コーナー。試合会場に設置されるお立ち台を模した背景を前にして立つと、カメラで撮影された映像がリアルタイムでAR処理され5G通信によってスクリーンに映し出されます。
AR処理の高速処理も含め、5G伝送設備や映像を映し出す巨大なプロジェクターは、全て「5Gプロジェクションカー」に搭載されており、クルマ1台で5Gプロジェクション環境を構成することができます。
5Gによる無線伝送では、大容量を活かした高精細映像を送信できるほか、低遅延性を活かして通信ラグの少ない送信を可能にします。
リアルタイムAR処理を施した映像のように、処理そのもので時間を割かれるような映像配信の場合、伝送ルートでの遅延をできる限り抑えることができるのは大きなメリットとなります。
■応援を盛り上げる「ふるえるボール」
もう1つ会場で注目を集めていたのが光って震えるラグビーボール「ふるえるボール」です。ラグビーボール型のビーチボールといったようなもので、来場者に無料で貸し出されていました。
単に光ったり振動したりするだけではなく、中には5G回線の通信モジュールが内蔵されており、試合の状況や得点に応じて会場全てのボールが連動するように色を変え、振動によってライブ感を盛り上げてくれます。
ふるえるボールは単体では大きな感動はありませんが、ライブ会場全体で一斉に桜色や紫などに光り輝き、抱える胸元にブルっと大きめの衝撃を与える様子はなかなか圧巻です。まさに試合中の選手と一体になったような臨場感です。
数万人単位の収容数となるスタジアムや数千人規模のライブ会場などでは、通信回線の逼迫や輻輳が問題となります。そこで活かされるのが大容量で多接続に強い5G回線です。
NTTドコモのスタッフは「5Gが正式にサービスを開始すれば、こういった通信技術を活用した新しいスポーツ観戦の楽しみ方が広がってくるでしょう」と語っています。
このほか、イベント会場を取り囲むように5Gの高速伝送を利用した7.1chスピーカーを設置し、会場全体がスタジアムの中であるかのような臨場感あふれる音響システムを構築。映像だけではなく音でも観戦を盛り上げていました。
来場者の応援や会場全体の様子は、以下の動画からもご覧いただけます。
S-MAX:NTTドコモ「ラグビー日本代表戦ライブビューイングイベント」その1
S-MAX:NTTドコモ「ラグビー日本代表戦ライブビューイングイベント」その2
■スポーツ振興を5Gの牽引役に
日本におけるスポーツ関連市場の規模は2025年までに15兆円に達すると見込まれており、今回のライブビューイングイベントを含めたNTTドコモの取り組みは、そういったスポーツ人気の向上やファン・収益の拡大へとつなげるためのものです。
来たる5G時代のスポーツ観戦の場でNTTドコモが果たす役割は、スタジアムでの通信環境の整備だけではなく、スポーツ関連施設や駅・ビルなどでの広告事業(デジタルサイネージ)、ファンマーケティング、通信インフラに関連したソリューション展開など、非常に多岐にわたります。
5Gはそういった全ての状況や環境に利用できる通信規格であり、人々の感動体験を拡げる新しいツールとしても期待されるところです。
記事執筆:秋吉 健
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