超縦長シネマワイドディスプレイ搭載スマホ「Xperia 8」をざっくりレビュー! |
ソニーモバイルコミュニケーションズ製のミッドレンジスマートフォン(スマホ)「Xperia 8」が10月25日に発売されました。au向け「Xperia 8(型番:SOV42)」のほか、同社の「Xperia」シリーズを初めて取り扱うUQ mobile向け「Xperia 8(型番:SOV42-u)」およびY!mobile向け「Xperia 8(型番:902SO)」が販売されています。
現時点での価格(税込)は公式Webストアや直営店ではそれぞれau向けが49,680円、UQ mobile向けが50,400円、Y!mobile向けが54,000円となっており、「UQオンラインショップ」では新規契約および他社から乗り換え(MNP)は18,000円割り引かれて32,400円、機種変更は10,800円割り引かれて39,600円、「ワイモバイルオンラインストア」では新規契約およびMNPでは14,400円割り引かれて39,600円、機種変更では7,200円割り引かれて46,800円となっています。
なお、UQ mobileでは購入時からSIMロックがかかっていないSIMフリーとなっています。一方、auでは割り引きはないものの、48回払いで購入して25ヶ月目以降に返却して次へ機種変更を行うと最大24回分の割賦金が免除される「アップグレードプログラムNX」が「au Online Shop」を含めて利用でき、アップグレードプログラムNXを適用した場合の実質負担額は33,120円から。
また2020年2月29日(土)までにワイモバイルのXperia 8を購入し、2020年3月8日(日)までに専用Webページから応募した人全員に1,000円相当のPayPayボーナスをプレゼントする「スマホを買ってPayPayもらえちゃうキャンペーン」( https://paypay.ne.jp/event/smartphone/ )をソニーモバイルコミュニケーションズが実施します。
さらにワイモバイルで購入したXperia 8を使ってキャンペーンWEbページ( https://www.sonymobile.co.jp/campaign/ym_xperia8/ )にて応募した人の中から抽選で8888人にソニー製のヘッドホンやイヤホンが当たる「ワイモバイル初!Xperia発売記念キャンペーン」を発売日から2020年1月31日(金)までソニーモバイルコミュニケーションズが実施します。
その他、auのXperia 8 SOV42からクラウドストレージサービス「Google One」を新規契約した人は100GBのストレージプラン(月額250円)が6ヶ月無料になるキャンペーンをGoogle Asia Pacificが発売日から2020年12月31日(木)まで実施しています。今回はそんなXperia 8について前回の開封編に続いて外観や基本機能などのファーストインプレッションをお届けします。
Xperia 8はフラッグシップスマホ「Xperia 1」や「Xperia 8」と同じく映画のスクリーンと同じアスペクト比9:21の超縦長シネマワイドディスプレイを搭載した廉価モデルで、画面はノッチやパンチホールといった切り欠きがない約6.0インチFHD+(1080×2560ドット)IPS-TFT液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載しています。
価格を抑えながらも前面の画面を覆う部分だけでなく背面も高硬度ガラス「Corning Gorilla Glasss 6」を採用して衝撃に強くて割れにくくしており、金属と樹脂によるフレームとともに素材の質感を引き出す明るくソリッドなカラーを組み合わせることで高級感のあるデザインを実現しているとのこと。本体カラーはホワイトおよびブラック、ブルー、オレンジの4色展開。
ホワイトは側面のフレームがつや消しのシルバーとなっており、全体的に落ち着いた印象を受け、高級感があるというほどではないものの、決してチープな感じではないと思われます。ただちょっとデザインがXperia Zシリーズの頃の“少し前のXperia”という感じがして古めかしい印象はあります。とはいえ、個人的には外観はそんなに悪くないと思っています。
また6インチサイズながら超縦長なので横幅は69mmと片手でも持ちやすく、Xperia 1やXperia 5にも搭載されている操作機能「サイドセンス」によって使いやすくなっています。サイズは約158×69×8.1mm、質量は約170gで、本体右側面の電源キー部分には指紋センサーが内蔵されており、手に持つ動作で自然とロック解除ができるようになっています。
筆者は左手で持つことが多いので、このタイプだと人差し指の側面あたりで認証することになりますが、認証精度はそれほど悪くなく今のところは普通に使えており、背面にあるタイプよりは好みです(一番良いのは前面にあるタイプですが)。
一方で左側面にあるカードスロットは引っ掛けて開けるタイプなので、爪が長い人なら道具を使わずに開けられて便利かと思われますが、そうでない場合はどちらにしても何らかの道具が必要となって開けやすいとは限らないのが残念なところです。
また多くの人はあまり使わないかもしれませんが、ユーザー補助機能の音量上下キーの同時押しによる操作ができるのですが、Xperia 8の音量上下キーの同時押しはかなり難易度が高く、うまく同時押しできずに音量を上げてしまったり、下げてしまったりすることが多々あり、ちょっと困っています。
SIMカード・microSDカードスロットはSIMピンを使わずに引っ掛けて開けるタイプ。個人的には爪が短いことが多いため、爪楊枝やSIMピンなどの道具を使わないと開けることが困難なので他のSIMピンで開けるタイプのほうが好ましい。携帯電話ネットワークはキャリアアグリゲーション(CA)に対応しており、下り最大496Mbpsおよび上り最大75Mbpsで、SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズが1つ
日本独自モデルということで当然ながら日本市場でニーズの高い防水(IPX5およびIPX8準拠)および防塵(IP6X準拠)、おサイフケータイ(FeliCa)に対応しています。一方でワンセグやフルセグには非搭載です。また少し気になるのはバッテリー容量が2760mAhと画面サイズの割に少なめなところ。
ただし、電池の消費を抑えて電池の持ちを良くする「STAMINAモード」や充電の習慣を学習して充電速度を調整し、バッテリーの劣化を抑える「いたわり充電」にも対応しており、UQ mobileやauでは連続待受時間(4G LTE/WiMAX 2+利用時)は約580時間、連続通話時間(VoLTE利用時)は約1700分としているので、それほど極端に電池もちが悪いというわけではなさそうです。
OSはAndroid 9.0(開発コード名:Pie)をプリインストールし、文字入力は以前の「POBox」ではなく、Google製文字入力アプリ「Gboard」がプリインストールされています。プリインストールアプリは初期設定で「追加アプリ」のチェックをすべて外した場合には結構少ない印象で、さらにFacebookやNetflix、ぎがぞうなどもアンインストールできます。
内蔵ストレージは64GB中購入時に約15.5GB利用。電池はSTAMINAモードや緊急省電力モード、いたわり充電に対応。充電は9V・2A(18W)には対応していないようで、5V・1.7Aあたりが最大の模様
フォントも変更可能で、デフォルトは「ソニーモバイルUDゴシック」で、「ベゼポップ」や「万葉行書」、「ハミング」、「UD角ゴ コンデンス80」がプリセット。電源キーの2回押しはGoogle アシスタントの他に「カメラ」アプリ起動に設定可能
サイドセンスメニューを表示したところ。アプリのショートカットや通知、片手モード、マルチウィンドウなどが利用可能。HTCのエッジセンスやPixelシリーズのアクティブエッジなど、各社似たような操作機能を導入している
主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdargon 630(SDM630)」(オクタコアCPU「2.2GHz×4+1.8GHz×4」)および4GB内蔵メモリー(RAM)、64GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、USB Type-C端子、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、NFC Type A/Bなど。
ベンチマークの結果はAnTuTu Benchmarkの総合スコアで11万弱となっており、実際に操作した感じはタッチパネルの精度が悪いのか、動作速度がもたつくのか判断しにくいものの、若干レスポンスが悪く感じ、特に上から下にスワイプして通知バーを開くときにうまくいかないことがあったり、動作が一瞬固まるようなときもあります。普段はそれなりにサクサクと動作しているだけに急にもたつくので気にはなります。
背面上部中央には横に2つ並んだ約1200万画素CMOS・広角レンズと約800万画素CMOS・望遠レンズのデュアルレンズリアカメラを搭載し、背景ぼかしや光学2倍ズームに対応しています。料理や人物、夜景、逆光など13種類のシーンに加えて、歩き検出など4つのコンディションを判別して自動で最適な設定で撮影する「プレミアムおまかせオート」を搭載。
カメラアプリのユーザーインターフェース(UI)は他社のようにスワイプでモードが切り替わるタイプではなく、スワイプでは静止画(写真)と動画の撮影が切り替わるだけで、モードは横持ちで右下にある「モード」ボタンから変更します。モードには「ぼけ」や「レンズ」、「マニュアル」、「パノラマ」などがあり、光学ズームは「x1」や「x2」というボタンを押すとすぐに変更可能。
マニュアルモードはありますが、RAW形式での保存はできず、AndroidのRAW形式に対応するCamera2 APIはサポートされていません。またフロントカメラは約800万画素CMOSで、ポートレートセルフィー機能を搭載し、加工アプリなどを使用することなく、自然なポートレート撮影が可能となっています。何枚か写真を撮ってみた印象ではデザインだけでなく、カメラ機能も“ちょっと古い機種”といった感じがしました。
記事執筆:memn0ck
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