最新プレミアムスマホ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」が技適取得!日本で発売へ

総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たに華為技術日本(以下、ファーウェイ)が「LIO-N29」(認証番号:018-190398)の工事設計認証(いわゆる「技適」)を2020年1月27日付けで認証技術支援センターによって取得しています。

LIO-N29はすでに海外で発表されているプレミアムスマートフォン(スマホ)「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」で、予てより同社では日本の5Gの正式サービス開始に合わせて同製品を投入すると予告していた通り、今春に日本で発売する準備をしているものと見られます。

一方で、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gはアメリカの制裁による「ファーウェイ問題」の影響でOSにはAndroidが採用されているものの、Google PlayやGMS(Google Mobile Service)のGmailなどのアプリに対応していないため、少なくとも5Gを提供するNTTドコモやau、ソフトバンクでは採用されないのではないかと見られています。

またこれらの日本の各社による5Gの正式サービスが具体的にどういったサービスになるのかもわかっていないこともあり、従来のようなSIMフリー製品として販売してきちんと接続できるのかといった問題もあり、カメラの評価は高く性能も十分ではありますが、すんなりと日本で発売されるのか注目したいところです。

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HUAWEI Mate 30 Pro 5G

HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは同社のプレミアムスマホである「HUAWEI Mate」シリーズの最新モデルで、日本でも一昨年に発売された「HUAWEI Mate 20 Pro」の後継機種です。最大の特長は世界初の5Gモデムを内蔵したフラッグシップチップセット(SoC)「Kirin 990」シリーズにおける「Kirin 990 5G」を搭載している点でしょう。

これにより、5GはNR方式におけるSAおよびNSAに対応し、周波数帯はSub6(6GHz帯未満の低周波数帯)におけるn79およびn78、n77、n41、n38、n28、n3、n1と8つをサポートしているとのこと。なお、6GHz以上のミリ波(mmWave)と呼ばれる高周波数帯には非対応で、総務省が公開している認証情報でも対応する認証は取得されていません。

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総務省が公開している工事設計認証

工事設計認証では「第2条第11号の30に規定する特定無線設備」が5G NR方式のSub6の移動局(端末)に当たり、LIO-N29は3.65001GHzおよび3.75GHz、3.84999GHz、3.95001GHz、4.05GHz、4.55001GHzで取得しています。

日本では総務省からNTTドコモが3.6〜3.7GHz(n78)および4.5〜4.6GHz(n79)、auが3.7〜3.8GHz(n77)および4.0〜4.1GHz、楽天モバイルが3.8〜3.9GHz(n77)、ソフトバンクが3.9〜4.0GHz(n77)で割り当てられているため、各社の5G NR方式におけるSub6に対応していることになります。

その他、カメラもSuperSensing Cine Cameraによる1/1.54型の約4000万画素RGGBカラーCMOS/超広角レンズ(F1.8・18mm)と1/1.7型の約4000万画素RYYBカラーCMOS/広角レンズ(F1.6・27mm)、約800万画素CMOS/望遠レンズ(F2.4・80mm)、3D深度測定用カメラのクアッドリアカメラとなっており、評価団体のDxOMarkでもつい最近までは最高点の123点で1位となっていました。

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5G以外にもカメラ機能は注目


記事執筆:memn0ck


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