小型化したスマートスピーカー「Apple HomePod mini」が登場! |
Appleは13日(現地時間)、オンラインにて発表会「Apple Events - October 2020」を開催し、新たに5Gに対応したスマートフォン(スマホ)「iPhone 12 mini」および「iPhone 12」、「iPhone 12 Pro」、「iPhone 12 Pro Max」、スマートスピーカー「HomePod mini」を発表しています。
HomePod miniは日本を含む1次販売国・地域では2020年11月16日(月)の週に発売され、発売に先立って同社の公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)などにて11月6日(金)より予約販売が開始されます。価格は公式Webストアでは税別10,800円(税込11,880円)。
なお、1次販売国・地域にはオーストラリアおよびカナダ、フランス、ドイツ、香港、インド、スペイン、英国、米国が含まれ、米国での価格は99ドル(約10,443円)で、その他にも中国、メキシコ、台湾でも年内に発売される予定だということです。本記事ではHomePod miniについて紹介したいと思います。
HomePod miniはAppleの音声サポート「Siri」に対応したスマートスピーカー「HomePod」シリーズ第2弾で、従来のHomePodから小型化した美しいコンパクトなデザインとなり、プライバシーとセキュリティーが組み込まれた優れた音楽リスニング体験や賢いアシスタント、そしてスマートホームの機能を提供します。
ホワイトとスペースグレイの2色が用意され、サイズは約97.9×97.9×84.3mm、質量は約345gと、HomePodの約142×142×172mmおよび約2.5Kgから大幅に小さくなっています。本体上部にタッチコントロールを搭載し、タップで音楽またはSiriを再生・一時停止、ダブルタップで次の曲にスキップ、トリプルタップで前の曲にスキップ、長押しでSiriを起動、「+」または「–」をタップするか長押しで音量を調節が可能。
また音響面では深みのある低音域とクリアな高周波数を再現するフルレンジドライバーやデュアルパッシブラジエーター、360度の音場を生み出すカスタムアコースティックウェーブガイド、トランスペアレントな音響構造、リアルタイムチューニングのためのコンピュテーショナルオーディオ、離れた場所でSiriに対応する4つのマイクのデザインを搭載。
これにより、Apple MusicやPodcast、AirPlay 2、iHeartRadio、radio.com、TuneInなどに対応しており、さまざまな音楽などを楽しめ、PandoraやAmazon Musicなどの人気の音楽配信サービスにも今後数か月の間に対応する予定です。またAirPlay 2でマルチルームオーディオに対応にも対応。
さらに複数のHomePod miniを使用すると、完璧に同期した状態で音楽やPodcastを複数の部屋にストリーミングすることができ、1つの部屋に2台のHomePod miniを置くと、ワイドなサウンドステージのためのステレオペアを作ることが可能で、豊かで包み込むようなサウンドで空間を満たします。
HomePod miniにはチップセット(SoC)「Apple S5」が搭載されており、先進的なソフトウェアと連係して音楽のユニークな特性を解析し、複雑なチューニングモデルを適用して音量を最適化し、ダイナミックレンジの調整を行い、そしてドライバーとパッシブラジエーターの動きをリアルタイムで制御します。
Appleが設計したフルレンジドライバーはネオジム磁石と一対のフォースキャンセリングパッシブラジエーターを備え、深い低音域とクリアな高音域を実現しているとのこと。また3つのマイクアレイで「Hey Siri」を聞き取り、4つ目の内向きのマイクがスピーカーからの音を分離することで音楽再生時の音声検出が向上しています。
Siriによってパーソナライズされた深く連係した体験をもたらし、誰が話しているのかを認識して音楽やPodcastを好みに合わせて調整したり、メッセージ、リマインダー、メモ、カレンダーの予定へのアクセス、電話の発信や応答などのパーソナルなリクエストに対応することができるほか、その日の簡単な概要がわかるようにパーソナルなアップデートをユーザーに提供することもできます。
またAppleの他の製品と自在につながるので、電話に出たり、Macで再生している音楽を聴いたり、Apple TVのサウンドを次のレベルに引き上げてテレビの体験を進化させるといったことができ、iPhoneで音楽を聴いている時にHomePod miniにiPhoneを近づけるだけで、途切れることなくシームレスに音楽を引き継ぐことができます。
そして年末までにはその体験がさらに良くなり、製品から別の製品にサウンドが転送される際に視覚的、聴覚的、そして触覚的な効果が得られるようになり、iPhoneをHomePod miniに近づけるだけで好みに合わせたリスニング提案が自動的にiPhoneの画面に表示されるようになるなど、iPhoneのロックを解除せずに素早くコントロールできます。
その他にもSiriへの簡単な音声コマンドだけで消灯、室温の調整、ドアの施錠、シーンの設定など、スマートホームアクセサリをより簡単にコントロールでき、自宅にいる時も外出している時もスマートホームアクセサリーへのアクセスを提供してくれるため、家のハブとして最適です。
加えて、新しいインターコム機能は家族同士が家で素早く簡単につながる方法を提供し、別の部屋でも特定のエリアでも家中の複数の部屋でも1人の人が1つのHomePodから別のHomePodにインターコムのメッセージを送ると、その音声が指定したHomePodで自動的に再生されます。
なお、インターコム機能はiPhoneやiPad、Apple Watch、AirPods、CarPlayに対応しているため、家族の誰もがインターコムの通知を受信したり、庭からでも帰り道でもインターコムのメッセージを送信することが可能です。その他にもSiriショートカットにアクセスできるため、HomePod miniのSiriにもさまざまな機能をリクエストすることができます。
また雨音や暖炉の音、小川のせせらぎなどの環境音は、集中したい時やリラックスしたい時、または眠る時に最適な周囲のノイズを提供し、サウンドが自動的に停止するようにSiriでスリープタイマーを設定可能で、Apple Musicのお気に入りの曲やプレイリストまたはラジオステーションを聞きながら目覚めることができるミュージックアラームを使えたりします。
さらに「探す」によって置き忘れたiPhoneやiPad、iPod touch、Mac、Apple Watchを見つけることができ、サウンドを鳴らして場所を特定することができたり、ウェブ検索の結果をiPhoneに直接送信して簡単に見たりできるとのこと。本体にはIEEE802.11nに準拠した無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0、Thread、近接デバイスを認識する超広帯域チップが内蔵されています。20W 電源アダプターが付属。
なお、セキュリティーとプライバシーにも注力されており、Hey Siriという言葉がHomePod mini上でローカルに認識されるか、タッチでSiriを起動するまで情報がAppleのサーバーに送信されることはなく、リクエストがApple IDと関連付けられることもなく、個人情報が広告主やその他の組織に販売されることもないということです。さらにHomePod miniはiPhoneと連係してメッセージやメモのリクエストをデバイス上で処理するので、Appleに情報を知られることはないとのこと。
記事執筆:memn0ck
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