ついにおサイフケータイに対応!SIMフリースマホ「Unihertz Jelly Pro」が届いた

既報通り、Unihertzが昨年年7月よりクラウドファンディングサイト「Kickstarter」などにて資金募集をしていた超小型スマートフォン(スマホ)「Jelly」シリーズの新モデル「Jelly 2」について日本向け製品の発送を1月6日より順次開始しました。

当初は香港から日本へまとめて運び、日本から一斉に発送することで一気に出荷する予定でしたが、税関などの問題で香港から日本へ何回かに分けて輸送するため、出資者への発送は出資順(バッカー番号順)となり、一部に出資者は少しお届けが遅くなるとしているものの、同社では1月中にすべての配送を終了するよう務めるとしています。

Jelly 2はクラウドファンディングによるリワード(返礼品)のため、現時点ではすでに資金募集を終了しており、これから新たにすぐに手に入れることはできませんが、同社では日本向け製品についても一般販売を予定しており、公式Webサイトに販売ページが掲載され、販売価格は219.99ドル(約23,000円)を予定しているようです。

そんなUnihertzの最新機種となるJelly 2を筆者もクラウドファンディングに出資し、発送の翌日1月7日に届きましたのでまずは開封して外観や同梱品、基本機能などを写真を交えながら紹介したいと思います。

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Jelly 2のパッケージ

Jelly 2は日本でも発売された当時世界最小の4Gスマホ「Jelly Pro」に続く超小型スマホで、Jelly Proと同様にクレジットカードサイズはそのままに3.0インチディスプレイや2000mAhバッテリーなどにスペックアップし、さらに日本向け製品についてはおサイフケータイ(FeliCa)にも対応しました。

パッケージ(箱)は白を基調としており、サイズ感としては最近ではスマホというよりもワイヤレスイヤホンなどのものに近い印象で、底面に製品情報や型番、製品製造番号(IMEI)、認証番号(いわゆる「技適マーク」)などが記載されています。日本向け製品の製品名としては「Jelly 2_JP」となる模様。

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Jelly 2のパッケージを開けたところ

箱を開けると、最初に取扱説明書やSIMピン、保護フィルムなどが入ったケースがあり、これを取り出すと、その下にJelly 2本体があります。

さらにその下にUSB Type-CケーブルやACアダプター、ストラップといった同梱品が収納されており、ACアダプターは日本向けのものがきちんと付属しています。

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Jelly 2の本体がお目見え

この他に付属品としてはすでにクリアケースがJelly 2本体に装着されていました。クリアケースを外し、Jelly 2本体に貼られている保護シートやIMEIなどが記載されたシールを剥がします。

なお、シールは白い部分の下にある透明なシートごと剥がすようになっており、白い部分のシールだけを剥がそうとすると綺麗に剥がれないのでご注意ください。

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Jelly 2の同梱品一覧


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Jelly 2本体からクリアケースを外したところ


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前面に貼られた保護シートを剥がします。必要であれば、使う時用に貼る保護フィルムが付属しているのでそれをすぐに貼ります


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背面に貼られたシールも剥がします

Jelly 2はディスプレイが切り欠きのない約3.0インチFWVGA(400×854ドット)液晶、サイズは約95×49.4×16.5mm、質量は約110gで、本体カラーはブラックの1色のみとなっています。画面サイズが小さい割に厚みがあるので、可愛らしい感じがします。

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Jelly 2の前面

またディスプレイの下には中央にホームキー、その左右に戻るキーおよび履歴キーと、少し前のAndroidでは標準的なハードキー(静電タッチ式)が搭載されており、ディスプレイの上には約800万画素CMOSフロントカメラと通知用LEDライトが搭載されています。

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Jelly 2を持ってみたところ

サイズ感としてはさすがに小さく、手にすっぽり収まり、重さもJelly Proからは重くなりましたが、特に重いといった感じはしません。当然、片手での操作は画面の上部までしっかり届きますが、逆に小さすぎることもあって文字入力などをするときには慎重に画面をタッチせざるを得ません。

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前面左上には通知用LEDが搭載されています

それでもJelly Proやその後に同社が発売した超小型タフネススマホ「Atom」でも感じましたが、慎重に操作すればこの画面サイズでも思いの外、文字入力などを行えるという印象です。一方、Jelly ProやAtomからは画面サイズが大きくなっていますが、この当たりの操作性としてはそれほど変わっていないように思われました。

機種画面サイズ重さ防水FeliCa
Jelly 23.0型400×854ドット液晶95×49.4×16.5mm110g
Jelly Pro2.45型240×432ドット液晶92.4×43×13mm60g
Atom2.45型240×432ドット液晶96.55×45×18.75mm108.1gIP68
iPhone SE(第2世代)4.7型750×1334ドット液晶138.4×67.3×7.3mm148gIP68
Pixel 4a5.8型1080×2340ドット有機EL144×69.4×8.2mm143g


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Jelly 2をJelly ProやAtomと比べてみたところ


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Jelly 2をiPhone SE(第2世代)やPixel 4aと比べてみたところ

デザイン的にはちょっと懐かしい感じもしますが、UnihertzもJelly Pro以降、Atomや「Titan」、「Atom L」、「Atom XL」と順調に製品開発を行って無事に出荷してきているだけにJelly Proはかなりおもちゃ感がありましたが、Jelly 2の質感はかなり良くなっています。もちろん、外装はプラスチックですし、高級感はありませんけど、出資額を考えれば十分でしょう。

色はブラックの1色のみですが、真っ黒というよりも背面は微妙に青みがかった非常に濃い紺といった色合いとなっているのもなかなかおしゃれです。またUnihertzの特徴にもなってきている側面に搭載されたカスタマイズキーも赤いメタリック塗装がされており、アクセントとしていい味を出しています。

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Jelly 2の背面。リアカメラやLEDフラッシュライト、指紋センサー、おサイフケータイのロゴ(アンテナ)、Unihertzのロゴがあります

主な仕様はMediaTek製チップセット(SoC)「Helio P60」および6GB内蔵メモリー(RAM)、128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、2000mAhバッテリー、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、NFC、赤外線リモコン、位置情報取得(GPSなど)、FMラジオ、Android 10など。

リアカメラは約1600万画素CMOS/広角レンズ(F1.7)のシングル構成。センサーは環境光・加速度・ジャイロ・近接・電子コンパスを搭載。携帯電話ネットワークはLTE Category 4で下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsに対応し、VoLTEをサポートしており、対応周波数帯は以下の通り。

GSM: Band 2/3/4/8
CDMA2000: BC0/BC1
WCDMA: Band 1,2,4,5,6,8,19
TDSCDMA: Band 34/39
FDD LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66
TDD LTE: Band 34/35/39/40/41


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Jelly 2の左右側面。右側には電源キーとカスタマイズキー、nanoSIMカード(4FF)およびmicroSDXCカードのスロット、USB Type-C端子、左側には音量上下キーが配置されています


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カードスロットは片方がnanoSIMカード専用、もう片方がnanoSIMカードまたはmicroSDXCカードの共用となっており、nanoSIMカードを2つ装着した場合にはデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応します


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Jelly 2の上下側面。上側には赤外線リモコン用ポートや3.5mmイヤホンマイク端子、サブマイク、下側には外部スピーカーとマイクが配置されています


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本体にはストラップ穴はありませんが、付属のクリアケースに付属のストラップが付けられるようになっています

日本ではNTTドコモやau、ソフトバンクとそれらの仮想移動体通信事業者(MVNO)でともに利用可能で、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Vでも使えました。、またおサイフケータイもモバイルSuicaおよびモバイルPASMOの公式動作確認機種に掲載されているほか、手元では「iD」などでも使え、Google Payをインストールすれば手軽に非接触ICによるタッチ決済が可能となっています。逆に試してはいませが、コード決済のほうが画面が小さいだけに使えるのか心配ではありますが。

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初期設定終了後のホーム画面は3面+Google Discoveryとなっており、プリインストールされているアプリのうち、ベーシックスクリーンセーバーやリモートコントロールフェアリー、電卓はアンインストールが可能となっています


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設定画面と端末情報。ユーザーインターフェース(UI)はほぼ素のAndroidといったところ。ビルド番号が「Unihertz_Jelly2_JP_20200723」と日本向け製品独自となっているのは今後のソフトウェア更新を考えると気になるところではありますが、違いはおサイフケータイのところくらいなので恐らく大丈夫でしょう


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技適マーク(認証番号)は事前の告知通りに電波法に基づく技術基準適合証明/工事設計認証(R)が「210-146063」、電気通信事業法に基づく技術基準適合認証(R)が「ADF20-00005210」。内蔵ストレージは空きが120GB近くある感じ


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右側面にあるカスタマイズキーは1回押し、1回長押し、2回押しの3種類を設定でき、筆者はひとまず1回押しに赤外線リモコンを設定してみました


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カスタマイズキーはスクリーンショット撮影などの特殊な機能以外に各アプリが設定可能。またカメラ機能はAndroid標準の電源キー2回押しも設定できるため、カスタマイズキーは使わなくて済みます


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左が赤外線リモコン機能を利用するためのプリインストールアプリ「リモートコントロールフェアリー」で、自宅のソニー製テレビは普通に使えました。またFMラジオもきちんと日本で主要な周波数帯である80MHz前後にも対応しており、録音機能も付いています。なお、FMラジオを利用する場合は3.5mmイヤホンマイク端子にイヤホンなどを装着する必要があります


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音声通話の自動録音にも対応し、録音された通話は内部ストレージの「PhoneRecord」フォルダーに音声ファイルとして保存されています。スケジュールに沿って電源オン/オフも引き続いて利用可能


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音声レコーダー(画像=左)と各種ツールアプリ(画像=右)。コンパスや歩数計、心拍計、分度器、懐中電灯などが利用可能。LEDフラッシュライトを付けっぱなしにする懐中電灯はカスタマイズキーキーのデフォルトで長押しで割り当てられています


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カメラはシンプルながらプロモードにも対応しており、設定でシャッター音を消すことも可能です。なお、スクリーンショット音は消せない模様


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おサイフケータイアプリと追加したGoogle PlayでiDを設定したところ。モバイルPASMOはGoogleアカウント連携をすれば比較的手軽に機種移行ができるのでそのうち使ってみたいところ


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ひとまずベンチマークとして「Geekbench 5」の結果を掲載しておきます。シングルコアでは「Galaxy A41」などが搭載しているHelio P65(MT6768V)や「OPPO A73」などが搭載しているSnapdragon 662と同等で、マルチコアではそれ以上のスコアとなっていました

Jelly 2はスペックも向上し、より実用的になったと思われ、コロナ禍であまり外出もしなくなってしまったのもあり、普段は家などでパソコンやタブレットを使っていてスマホでゲームなどをしないのであれば、ちょっと外出するならこれくらいで十分な気もしてきました。

バッテリーもさすがに大画面スマホと比べると持ちませんが、Jelly Proと比べればましになっていますし、待受中心なら十分に1日持ちそうです。ただし、Jelly Proは電池交換ができましたが、Jelly 2ではできなくなっているので、電池持ちが心配な場合はモバイルバッテリーなどを用意することになるでしょうか。

もちろん、筆者は普段から複数台のスマホを持ち歩いていることもあり、Jelly 2が必要か?と問われれば答えが難しいところではありますが、小さくてかわいいですし、当分は赤外線リモコンとして普段から部屋着のポケットに入れておきたいところです。

また何よりもAtomで対応できなかったおサイフケータイについに対応したというのも大きく、しかも海外向け製品と比べて+20ドル(約2,000円)で済んでおり、某大手メーカーのおサイフケータイに対応させるのに「1万円かかる」とはなんだったのかという気すらします。

もちろん、Jelly 2の場合はクラウドファンディングであり、限りなく原価に近いのかもしれませんが、初めて対応させる製品でこの価格差、しかも他の大手メーカーも「1万円かかる」ということを否定していましたし、コスト面でおサイフケータイに対応しないというのは怠慢でしかないように思われ、そういうメーカーの製品は購入したくないなという気すらしてきます。

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記事執筆:memn0ck


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