今が買いどき!ハイクオリティなワイヤレスイヤホンを試す!

既報通り、オーディオ製品やライフスタイル製品などの輸入販売を手がけるモダニティは、アメリカ・ニューヨークのオーディオメーカー「STATUS(ステータス)」の最新ワイヤレスイヤホン「BETWEEN PRO(ビトゥイーン プロ)」を7月に発売する。

一般販売に先立ち2021年5月11日(火)から、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で支援者を募集しており、6月7日14時の時点で30万円の目標金額に対して、支援総額589万4950円(支援人数377人)を集めている。

7月からは全国の量販店や専門店、オンラインショップなどで一般販売を開始する予定で、希望小売価格(金額はすべて税込)は19,800円。

今回は、モダニティから提供いただいたBETWEEN PROを実際に試してみたので、開封やセッティング、基本操作、仕様、音質、使用感などを写真や動画を交えながらレビューする。

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個装箱を持ったところ

アメリカ・ニューヨークに拠点を置くSTATUSは、James Bertuzzi氏によって2014年に設立されたオーディオメーカーで、最近の製品は主にワイヤレスのイヤホンやヘッドフォンを中心に販売している。そんなSTATUSが開発したBETWEEN PROは、今年1月にニューヨークで販売が開始された製品だ。

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白いスリーブをスライドして内箱を引き出す


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内箱の蓋を開けたところ


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内箱の中身

個装箱のサイズは約115(W)×161(H)×51mm(D)、重量は約262gの予定で、スリーブとギフトボックス(内箱)の二重仕様になっている。スリーブから引き出すときも内箱の蓋を開けるときもキツめで開けにくかったが、作りはしっかりしており、安っぽさは感じない。ユーザーガイドと保証書を取り出すと、イヤホンと充電ケースが現れる。

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同梱品一式


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ユーザーガイド(上)と保証書(下)


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上段がイヤーチップ、下段がフィット・ウィング


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装着済みのフィット・ウィングには「L1」「R1」の表記


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イヤーチップとフィット・ウィングを外した状態のイヤホン

イヤホン本体以外の付属品は、
・充電ケース
・USB Type-Cケーブル
・シリコン製イヤーチップ(S/M/L、Sサイズはイヤホンに装着)
・シリコン製フィット・ウィング(S/M/L、Sサイズはイヤホンに装着)
・ユーザーガイド
・保証書
が同梱する。シリコン製のイヤーチップとフィット・ウィングは専用の台紙にセットされている。フィット・ウィングをよく見ると型押しで「L2」「L3」「R2」「R3」と記載されており、イヤホンに装着済みのフィット・ウィングは「L1」「R1」の記載が確認できる。「L」と「R」は左右を、「1」はSize 1(Sサイズ)、「2」はSize 2(Mサイズ)、「3」はSize 3(Lサイズ)を表している。

ユーザーガイドは、
・Charge
・Operate
・More on Bluetooth Pairing
・Controlling the Between Pro
・Controlling the Between Pro(cont'd)
・Safety Information
・FCC Warning
の項目で取り扱い方が説明されているが、すべて英語表記。

保証書には、STATUS創業者兼CEOであるJames Bertuzzi氏のコメントと保証に関する案内が記載されているが、こちらもすべて英語表記となっている。

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左右のイヤホンを手のひらに乗せたところ


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上部側面にはコントロールボタンを搭載


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下部側面には充電用の接点を搭載

イヤホン本体のサイズは約18(W)×25(H)×27mm(D)、重量は1個(片方)が約6.4g、2個(両方)合わせて約12.8g。本体カラーは、ブラックとシルバーを上下に配色したバリエーションのみ。長方形の特徴的な形状のイヤホンは、上部と下部にマイクを搭載している。両方で合計4つのマイクを使用したノイズリダクションによって雑音のない環境を作り出し、音楽や音声に没入できる。

イヤホン上部にはコントロールボタンを、イヤホン下部には充電用の接点を搭載している。最近のワイヤレスイヤホンではセンサーによるタッチもしくはタップ操作できる製品も多いが、BETWEEN PROはセンサーではなく物理ボタンでの操作によって誤操作を防止する。

コントロールボタンによる各種操作は以下の通り。
再生機能
・左右どちらか1回押し…再生/一時停止
・右側2回押し…音量アップ
・右側長押し(2秒)…曲送り
・左側2回押し…音量ダウン
・左側長押し(2秒)…曲戻り
・左右どちらか3回押し…音声アシスタント起動

通話機能
・左右どちらか1回押し…応答/終話
・左右どちらか長押し(2秒)…応答拒否
・左右どちらか長押し(2秒以上)…使用デバイスを変更する

イヤホンの上部と下部を指で挟むように持てるため、安定した操作ができる。また、イヤホン側で音量調節ができるのはありがたいが、コントロールボタンを2回押しする毎に1段階の音量変更となるため、連続もしくは一気に音量を上げたり下げたりできないので注意が必要だ。

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内部に3つのドライバーを搭載する

イヤホン内部には100Hz~2000Hzの中低音から高音域までを再生する「バランスド・アーマチュアドライバー」を2つ、低音域を再生する「10mmダイナミックドライバー」を1つ、左右両方を合わせ6つのドライバー(スピーカー)を搭載して、低音から高音までしっかりと再生する。

クラシックからポップス、ダンスミュージックなど色々なジャンルの音楽を試聴してみると、綺麗にまとめられた音の中に低音もしっかりと再生され、音量を大きくしてもうるささを感じない上品な音質に仕上がっている印象を受けた。一般的なイヤホンの再生周波数帯が20Hz-20000Hzに対し、BETWEEN PROでは10Hz-30000Hzと低音も高音も広い。音に関してのプロフェッショナルではなくあくまで素人の耳の感覚ではあるが、これまでいくつものワイヤレスイヤホンを試してきた中で、間違いなくトップレベルの音質だといえる。

また、Qualcomm QCC-3040のチップセットを採用したことで効率的なバッテリーコントロールや接続機器との安定したワイヤレス接続、音切れの少ない接続、高い通話品質を実現している。

装着感も良く、耳に入れた後、前方向に軽くひねる程度で安定する。強い密閉感はないものの外れやすい感覚はなく、余分な外音(ノイズ)も抑えられている印象だ。さらに、音漏れもあまり気にならないのも良い。耳から外した状態で音量MAXの場合、シャカシャカ音は聞こえるが、それでも耳に装着すると音漏れはかなり抑えられている。外出時、とくに電車移動で音楽や動画を楽しみたいという人にとっては、音漏れしにくい点はかなり魅力的だろう。

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充電ケースを手のひらに乗せたところ


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充電ケースの背面


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充電ケースの底面


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USB Type-Cケーブルを接続して充電中

充電ケースのサイズは約60(W)×37(H)×34mm(D)で重量は約40g。上面と底面は平らな形状で全体的にシンプルなデザインだ。背面のヒンジ部分だけシルバーになっているため、はじめは違和感を抱くが、実はこのシルバー部分があることで充電ケースの正面と背面の認識がしやすくなっている。蓋を開閉する際に向きを間違えることがないため、使い続けていくとこのシルバー部分に実用性があることに気付く。

底面には充電用のUSB Type-C端子を搭載しており、充電中は充電ケース正面のLEDランプが青く点滅し、充電が完了すると青が点灯する。また、20%未満になるとLEDランプがゆっくりと赤く点滅する。連続再生時間はイヤホン単体で約12時間とかなり長時間な上に、充電ケースによるイヤホンへの充電は最大で3回(約36時間)分あるため、イヤホン単体と合わせると合計で約48時間の長時間再生ができる。なお、ワイヤレス充電には対応していない。

USB Type-C端子の隣にはリセットボタンを備えている。イヤホンを充電ケースにセットして、充電ケースの蓋を開けた状態でリセットボタンを3秒間押し続けることでイヤホンをリセットできる。またイヤホンは充電ケースの蓋の開閉によって自動で電源ON/OFFするが、イヤホン本体のコントロールボタンを左右同時に押すと手動で電源ON/OFFができる。

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充電ケースの蓋を開けたところ


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イヤホンをセットしたところ


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イヤホンを取り出すところ

イヤホン本体を充電ケースから取り出す際、やや取り出しにくいと感じたが、充電ケース自体は持ちやすい形状とサイズで、イヤホンも収納しやすい。

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Androidスマートフォンでペア設定完了後の「デバイスの詳細」画面


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Windows 10 PCの「Bluetooth とその他のデバイス」画面

イヤホンを充電ケースに入れて、充電ケースの蓋を閉じ、再度開けるとイヤホンが自動でペアリングモードに移行する。その状態で、スマートフォン(スマホ)やPCなど接続したい機器のBluetooth設定で「Between Pro」の表示を選択して「ペア設定する」や「接続」を選択することで簡単にペアリングできる。

1度ペアリングした機器とは2回目以降も自動で接続されるが、別の機器とペアリングしたい場合は、最初にペア設定した機器のBluetoothをOFFにすれば、同様の手順で別の機器ともペア設定ができる。

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600万円近い支援総額で1964%の達成率

GREEN FUNDINGでの支援者募集は好評で、
・【超々早割】Between Pro ×1…13,860円(80台限定、30%OFF)
・【超早割】Between Pro ×1…15,048円(200台限定、24%OFF)
のプランが完売しており、現在は
・【早割】Between Pro ×1…15,840円(400台限定、20%OFF)
・【GF割】Between Pro ×1…17,820円(10%OFF)
・【超々早割】Between Pro ×2…26,730円(70組限定、32.5%OFF)
・【超早割】Between Pro ×2…29,700円(90組限定、25%OFF)
の4つのプランで支援者を募っている。

【超々早割】や【超早割】は終了しているものの、一般販売価格が19,800円の予定なので、今のタイミングで購入するならGREEN FUNDINGで支援したほうが間違いなくお買い得だ。なお、GREEN FUNDINGでの支援者募集は2021年6月30日(水)まで、各プランの製品配送はプランによって異なり6月中旬から7月頃を予定している。

現在のワイヤレスイヤホン市場でのトレンド機能でもある「ACN(アクティブノイズキャンセリング)」や「外音取り込み」といった機能は搭載されておらず、イヤホンの細かな設定などが可能な専用アプリの配信もなく、機器と接続するだけのシンプルな製品だが、必要以上の機能を搭載せず、しっかりと音質や実用性を追求して設計された製品という印象を受けた。

現在では5千円から1万円未満の比較的安価なワイヤレスイヤホンでも予想以上に多機能であったり、優れた音質であったりする製品も多いが、そうした製品よりもさらに1ランク~2ランク上の製品を使ってみたいという人にはぜひおすすめしたい製品だ。

最後に、BETWEEN PROの開封からスマホとのペア設定などを試した動画を紹介する。



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【BETWEEN PROの主な仕様】
イヤホンサイズ(片耳)W18 × H25 × D27㎜ 6.4g
充電ケースサイズW60 × H37 × D34㎜ 40g
パッケージサイズW115 × H161 × D51㎜ 262g
連続使用時間12時間 × ケース充電3回
合計再生時間48時間
充電時間イヤホン 90分 / ケース 90分
ドライバー形式ダイナミック・ハイブリッド・バランスドアーマチュア×2
周波数特性10 - 30kHz
サポートコーデックスSBC / AAC / apt-X
モノラル使用片側のみの使用可能
マイク片側2個 合計4個 ノイズリダクション機能
通話ステレオ(両側)
Buetooth5.2
通信距離デバイスから10m
防水レベルIPX5




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