LINEMOはソフトバンクにてこれまでの携帯電話サービス「SoftBank」や「Y!mobile」に続くオンライン専用の新ブランドとして今年3月より提供されており、従来は月間高速データ通信容量20GBで月額2,728円の「スマホプラン」が提供されてきました。

今回、新たにスマホプランに加えて月間高速データ通信容量3GBで月額990円のミニプランが追加されました。ミニプランではスマホプランと同様に5GやLINEギガフリーに対応していますが、違いとしては月間高速データ通信容量超過時の最大速度がスマホプランの1Mbpsと比べて300Kbpsになっている点です。

また上述通りに一部キャンペーンは対象外となっています。ソフトバンクでは楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIなどのように段階性にしなかった理由として「LINEを使っているつもりだったのにうっかり別のサービスの動画を再生してしまったりしてデータ通信量が増えてしまい、気づいたら高くなっていた」ということがないようにと説明。

データ通信量をしっかりコントロールできる人であれば段階性でも問題ないが、そういう人ばかりでもなく、スマホプランとミニプランとプランが別れていればそういった問題は起きず、仮にミニプランで月間高速データ通信容量が足りないのであればスマホプランにプラン変更するといった利用者が自分でコントロールできるようにしたということです。


ソフトバンクでは完全子会社化したLINEモバイルが仮想移動体通信事業者（MVNO）として提供している携帯電話サービス「LINE MOBILE」も新規受付は終了したものの、まだ提供しており、LINE MOBILEの利用者の移行先のひとつとしてミニプランを用意したということです。

一方、LINEMOはこれまで提供してきたスマホプランについても好評で、2021年6月までの新規契約者数は前年同時期の「LINE MOBILEのほぼ倍」となっていることが明らかにされました。なお、具体的な契約数については言及されず、ソフトバンクの決算説明会にて説明があるかもしれないとのこと。


ただし、発表会に登壇したソフトバンク 常務執行役員でY!mobileやLINEMOを担当する寺尾 洋幸氏は同じく3月末に提供を開始し、5月には100万契約を突破しているNTTドコモのオンライン専用料金プラン「ahamo」と比べると「まだまだの数字」と説明しており、LINEMOはahamoと比べて契約数は少ないものと見られます。

一方、LINEMOのこれまでについては特に「eSIM」と「eKYC」についてサービス開始当初に混乱があり、その後に「上級者向け」といった説明が追加されたりしていましたが、順次、LINEMOの公式Webサイトでは手続きがわかりやすいように内容を改めているとし、すでに400項目を改善しているという。


特にあまりeSIMやeKYCを含めて「プロファイル」や「APN」、「SIMロック解除」などは馴染みのない人には言葉の意味さえわからず、さらにプロファイルは開始直後はiPhoneに自動で登録されなかったことも影響したとしています。

これまでの改善によってNPS（ネットプロモータースコア）が向上しており、LINEMOのターゲットとしている30代未満のデジタルネイティブ世代におけるLINEMOの契約後の満足度も93.3％と非常に高くなっているということです。一方、Y!mobileは店頭でのサポートが受けられるということで、シニア層の割合が多いとのこと。





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