横開きフォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」をフォトレポート!

サムスン電子製の折り畳めるディスプレイ搭載した2つ折りの最新フォルダブルスマートフォン(スマホ)「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Flip3 5G」が10月上旬にNTTドコモとauから発売される。新たにNTTドコモからも販売されるほか、両機種ともに防水(IPX8)とおサイフケータイ(FeliCa)に対応したという点でも注目だ。

この記事ではこのうちの開くとタブレットサイズの大画面モデルに変形するGalaxy Z Fold3 5Gについて実機を触れる機会があったため、写真を交えてその特徴を紹介していく。なお、公式Webストア「ドコモオンラインショップ」や「au Online Shop」などの直営店における価格(金額はすべて税込)もすでに案内されており、NTTドコモ版「Galaxy Z Fold3 5G SC-55B」は237,600円、au版「Galaxy Z Fold3 5G SCG11」は237,565円となっている。

ともに残価設定方式の「いつでもカエドキプログラム」および「スマホトクするプログラム」の対象となっており、Galaxy Z Fold3 5G SC-55Bは6,198円/月×23回+95,040円(早期利用特典1,200円/月)で実質負担額129,354円から、Galaxy Z Fold3 5G SCG11は6,875円/月×23回+79,440円で実質負担額158,125円となる。

またNTTドコモでは「5G WELCOME割」で他社から乗り換え(MNP)なら22,000円が割り引かれ、auでは「au Online Shop お得割」で新規契約なら11,000円、MNPなら22,000円、機種変更では「5G機種変更おトク割」で5,500円(au Online Shopでは5,500円相当がau PAY残高でキャッシュバック)が割り引かれる。

その他、Galaxy Z Flip3 5Gの発売を記念してサムスン電子ジャパンでは購入・応募した人全員にもれなくSペンが収納できる手帳型ケース「Flip Cover with Pen」と完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro(型番:SM-R190)」(Phantom White)、「microSDカードリーダー」をプレゼントする予約・購入キャンペーン( https://www.galaxymobile.jp/2021z-fold3-z-flip3/ )を実施する。

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Galaxy Z Fold3 5Gの特徴は開くとタブレット風の大画面な約7.6インチQXGA+(2208×1768ドット)有機ELディスプレイで利用できる点だ。新たにIPX8の防水性能を実現し、さらに別売のSペンでの手書き入力や滑らかなリフレッシュレート120Hz表示にも対応した。

また閉じた状態でも約6.2インチHD+(2268×832ピクセル)有機ELディスプレイ搭載のスマホとして利用可能で、閉じた状態だと厚さ約14.4mmで全体の重量は約272gと、大柄なスマホという印象になってしまうが、メッセージのチェックなど画面を開くほどの要件がない場合に便利だ。

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ペン入力機能は従来の「Galaxy Note」シリーズや「Galaxy S21 Ultra 5G」のものを踏襲している。そのため、既存のSペンも使えるが、新たにGalaxy Z Fold3 5Gに対応した専用のSペンが用意されている。違いはフォルダブルスマホの折り畳みディスプレイに合わせて先端が柔らかくなっているなどしているため、万が一のときの故障などを考えると、専用ペンを利用したいところだ。

Galaxy Z Fold3 5G対応モデルはペンも収納可能な専用ケース「Flip Cover with Pen」に付属のものと、Bluetoothにも対応した「Sペン Pro」があり、Sペン Proは上部のスイッチでGalaxy Z Fold3用と従来のSペン用の動作を切り替えられるようになっている。

なお、手書きの機能は従来のペン入力対応モデルとほぼ同じだ。ペンのボタンを押しつつスリープ画面をタップしてメモをすぐに入力する、筆圧検知対応でイラストを描くといった機能を利用できる。ペン入力時の画面の折り目の部分の感触は、メモ入力という用途においてはさほど気にならなかった。

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従来のGalaxy Noteシリーズを愛用している人の中でも座ってオフィス文書に手書きチェックを入れる、アイディアラフやイラストをじっくり手書きしたい人にはタブレット風に使えるGalaxy Z Fold3 5Gが便利だろう。外出先で素早くメモを取りたいなら、スマホを開く必要のないGalaxy S21 Ultra 5Gの方が使いやすいかもしれない。

本体背面にはおサイフケータイマーク(FeliCaアンテナがある部分)も目立たないように配置されている。ヒンジ寄りに配置されており、基本的には閉じた状態で使う事になるだろう。またワイヤレス充電にも対応しているほか、生体認証は側面の電源キーに搭載された指紋認証センサーを使う。

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基本性能だが、ハイエンド向けチップセット(SoC)のQualcomm製「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」を搭載し、内蔵メモリー(RAM)は12GB、内蔵ストレージは256GBだ。なお、外部ストレージスロットは非搭載となっている。またバッテリー容量は4400mAhと、前機種「Galaxy Z Fold2 5G」(4500mAh)よりも微減している。

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アウトカメラは約1200万画素CMOSの広角、超広角、望遠(光学2倍)を搭載し、インカメラは本体を閉じた状態の画面に搭載した1000万画素CMOSのセルフィーカメラ、折り畳みディスプレイに埋め込まれた400万画素CMOSのアンダーディスプレイカメラだ。

カメラアプリは本体を開いた状態、斜めに開いて机に置いた状態、閉じた状態のいずれにも対応。最適な画面レイアウトで撮影できる。本体カラーはNTTドコモ版はファントムブラックの1色のみだが、au版はファントムブラックとファントムグリーンの2色が販売される。

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Galaxyシリーズでははじめて搭載される折り畳みディスプレイに埋め込まれたアンダーディスプレイカメラはカメラの上にも画面が表示される設計となっている。実際に目にすると、カメラ部分だけやや解像感が荒いという印象だ。とはいえ、実際にインカメラ周りまで画面を表示するアプリは少ないのでさほど気にならないだろう。

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実際のアプリの利用だが、従来モデルと同じく最大3つのアプリを同時表示可能だ。1つのアプリの全画面表示も可能。ブラウザーやマップアプリを使いやすい。ユーザーインターフェース(UI)はGalaxyの「OneUI」で、ホームアプリも「OneUIホーム」のみが搭載され、Galaxy Z Flip3 5Gとは違ってNTTドコモ版にも「docomo LIVE UX」は搭載されない。

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またプリインストールされているソフトウェアキーボード(キーボードアプリ)はQWERTYの左右分割表示も可能で、好みの設定に変更すると良いだろう。

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画面の比率は正方形に近く、レイアウトにもよるが電子書籍などを読みやすい。だが、大画面ながらも動画を大きく表示する用途には向いていない。ただ、ノートPCのように机に置き、適度な角度で動画を見る用途には便利だ。

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NTTドコモ版およびau版ともに5Gはミリ波にも対応し、最大通信速度はNTTドコモ版が下り4.2Gbpsおよび上り480Mbps、au版が下り4.1Gbpsおよび上り481Mbpsとなっており、SIMはともにnanoSIMカード(4FF)サイズのスロットが1つのシングルSIMとなっている。

これまではThome Browsモデルを除くと、auからのみ販売されてきたが、NTTドコモからも販売されることになり、機能的にも防水とおサイフケータイに対応したことで、いよいよフォルダブルスマホも実用的になってきたのではないだろうか。その他の詳細な製品情報は以下の記事を参照して欲しい。

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記事執筆:島 徹(sureare)


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