1型センサーカメラ搭載の5G対応プレミアムスマホ「SONY Xperia PRO-I」が登場!

ソニーは26日、オンラインにて「Xperia新商品発表会」を開催し、同社のスマートフォン(スマホ)などの製品を展開している「Xperia」シリーズにおける5G対応のプレミアムスマートフォン(スマホ)「Xperia PRO-I(エクスペリア プロ アイ)」を発表しています。

Xperia PRO-Iは日本でもSIMフリー製品のメーカーモデル「XQ-BE42」が2021年12月15日(水)に発売され、価格(金額はすべて税込)はオープンながら市場推定価格が198,000円前後だとのことで、ソニーの公式Webショップ「ソニーストア」では198,000円となっています。

なお、販路はソニーストア以外にもソニーの直営店「ソニーストア 銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神」や「au +1 collection」としてauショップなどのau取扱店、Amazon.co.jpやヨドバシカメラなどの量販店やECサイトなどとなっており、発売に先立って10月26日(火)より順次予約販売の受付を開始しています。

また動画制作に便利なVlogger向けアクセサリーとしてアスペクト比16:9の約3.5インチHD(1280×720ドット)液晶ディスプレイのモニターと金属性のホルダーからなるXperia PRO-I専用「Vlog Monitor(型番:XQZ-IV01)」や純正カバー「Style Cover Leather for Xperia PRO-I(型番:XQZ-CLBE)」も12月15日に発売されます。

価格はソニーストアではVlog Monitorが24,200円、Style Cover Leather for Xperia PRO-Iが8,800円となっています。なお、Xperia PRO-I XQ-BE42は2021年11月下旬以降よりソニーの直営店にて先行展示開始を予定しています。また同時に発表された「Xperia 1 III」のメーカーモデル「XQ-BS42」と同様に個装パッケージのプラスチック使用量ゼロを実現しているとのこと。

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Xperia PRO-IはSonyブランドの「Xperia」におけるプレミアムスマホ「Xperia PRO」シリーズの第2弾で、製品名に付けられた「I(アイ)」は「Imaging」を表しており、Sonyの最先端イメージング技術を結集したカメラの本格撮影体験を5Gスマホで実現したということです。

スペック的には今年のフラッグシップモデル「Xperia 1 III」をベースにしていると思われ、リフレッシュレート120Hz駆動に対応した切り欠きのない映画のスクリーンと同じアスペクト比9:21の約6.5インチ4K HDR(1644×3840ドット)有機EL「シネマワイドディスプレイ」やQualcomm製のハイエンド向けチップセット(SoC)「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」を搭載しています。

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Xperia PRO-I XQ-BE42の主な仕様は12GB内蔵メモリー(RAM)および512GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大1TB)、4500mAhバッテリー、USB Type-C端子(USB 3.2 Gen2)、3.5mmオーディオジャック、側面指紋センサー、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC Type A/B、防水(IPX5・IPX8)、防塵(IP6X)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、Android 11など。

携帯電話ネットワークは5GのSAおよびNSAをサポートし、Sub6(既存の4G向け周波数帯のNR化含む)のみに対応し、ミリ波(mmWave)には非対応で、nanoSIMカード(4FF)スロットが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しています。Xperia PRO-I XQ-BE42の対応周波数帯は以下の通り。

5G NR: n3, n28, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz

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滑り止めの役割を持つリブを施したメタルフレームはグリップ性を高めることで撮影に集中しやすくなり、また薄型ボディーにマッチした洗練されたデザインになっており、ディスプレイを覆うガラスは高強度で耐スクラッチ性が向上した「Corning Gorilla Glass Victus」を採用し、背面パネルはマットなフロストガラスとなっており、本格的なカメラに相応しい外観となっています。

サイズは約166×72×8.9mm、質量は約211g、本体カラーはフロストブラックの1色のみ。フロントカメラは約800万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)を搭載し、顔認証には非対応。またワンセグやフルセグ、ワイヤレス充電、赤外線(リモコン・通信)も対応していません。リアカメラは以下のトリプルレンズ構成となっており、さらに3D iToFセンサーも搭載しています。

・約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」/超広角レンズ(F2.2、焦点距離16mm)
・約1220万画素CMOS「Exmor RS」(1.0型)/広角レンズ(F2.0・F4.0、焦点距離24mm)
・約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」/望遠レンズ(F2.4、焦点距離50mm)

※焦点距離は35mm換算。

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メインとなる広角カメラにはソニーのプレミアムコンパクトカメラ『RX100 VII』で搭載した1.0型イメージセンサー「Exmor RS」をスマホ向けに最適化して搭載し、より多くの光を取り込めるピクセルピッチ(2.4μm)を実現したことによって高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジ、美しいぼけ味など、圧倒的な描写力を実現しています。

また画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」とスマホならではの高い処理能力によって最大10フレーム以上の画像を統合しノイズリダクションを行うなど、低照度やダイナミックレンジが広いシーンでの画質を向上させ、さらにSonyのミラーレス一眼カメラ「α」知りイーズで使われているフロントエンドLSIを備えており、暗所でのノイズを低減させることに成功しているということです。12bitでのRAW形式撮影に対応し、滑らかで豊かな色調まで再現することがで可能となっているとのこと。

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さらにこの1.0型イメージセンサーは高速性と追随性に優れた像面位相差AFを世界で初めて備え、撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサーによって動きの予測が難しい被写体にも高速・高精度に追従した撮影が可能となっているとのこと。今回、1.0型イメージセンサーの高速読み出しによって動きの速い被写体を撮影する際に起きやすい動体歪み(ローリングシャッター現象)を大幅に低減する「アンチディストーションシャッター」を搭載します。

またソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ「α1」にも搭載されている「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」はAIによって動体を高精度に追従し続け、静止画撮影時に人や動物の瞳などに瞬時にフォーカスを合わせ続けます。また被写体が不規則・高速な動きをしていても毎秒最大60回のAF/AE計算で被写体を追跡し、AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写が可能です。

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広角カメラのレンズは新たにF2.0とF4.0の可変絞りに対応して被写界深度をコントロールすることによって1.0型イメージセンサーならではの自然なぼけ味から解像感のある細部の再現まで、撮影の自由度を高めており、階調や色再現、透明感、立体感など被写体の質感まで忠実に捉え、ぼけ味なども美しく再現するZEISSレンズを全てのレンズに採用しています。

このレンズは表面に光の反射を抑えるZEISS独自の「T*(ティースター)コーティング」が施されており、画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑えてクリアな描写を実現しているほか、新たに開発した広角レンズは「ZEISS Tessarレンズ」を採用しており、画像のすみずみまで歪みが少なく、高解像かつ高コントラストに表現できます。なお、高級レンズなどで用いられるガラスモールド非球面レンズを採用することによって高い光学性能を実現しながらも薄型ボディーを両立しているということです。


ソフトウェアもカメラアプリ「Photography Pro」ではαの使い勝手を踏襲した「プログラムオート(P)」などのモードやユーザーインターフェース(UI)を引き続いて採用し、RAWフォーマットでも撮影できるなど、αと同様の本格的な撮影体験を実現しており、一般的なスマホのようなUIで他モードと同様に高いAF性能や高機能を生かしながらより簡単な操作で気軽に撮影を楽しめる「ベーシック(BASIC)」モードにも対応しています。

さらにXperia PRO-Iでは本体側面に搭載しているカメラ撮影で重要なシャッターボタンにもこだわり、RX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いることによってカメラ専用機のような使い心地を実現しており、半押しでの正確なAF操作を可能にする深いストロークや安定してシャッターを押せる広いボタン面積を確保することで本格的な写真撮影を体感でき、画面消灯時でもシャッターボタンを長押ししてPhotography Proを素早く起動することができ、専用機のようにすぐに撮影を開始することもできます。

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また撮影時の落下対策や撮影安定のためのハンドストラップなどを取り付けられるストラップホールを備えており、片手など不安定な姿勢での撮影や長時間の撮影も安心して行うことが可能となっています。一方、動画撮影はさまざまな撮影環境に応じた柔軟で正確な撮影を可能にする新たな動画撮影機能として「Videography Pro」を搭載し、撮影環境に応じてフォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定変更を素早く直観的にかつ正確に調整できます。

Videography Proはソニーの報道現場やドキュメンタリー撮影を支える製品群を開発してきたノウハウと近年急速に拡大しているVlogなどの動画投稿市場の新しいビデオグラフィーコミュニティーの意見を反映しており、すぐ利用したいアプリを呼び出せる「ショートカットキー」を本体の側面に搭載しており、Videography Proを割り当てることによってカメラ専用機のようにすぐに動画撮影を開始できます。

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なお、Videography ProではXperia PRO-Iを1台ずつ工場で補正した高精度な水準器を利用可能だとのこと。さらに世界初の4K 120fpsのハイフレームレート撮影に対応し、より滑らかで印象的な映像制作が可能になっており、これによって動きの速いシーンでも滑らかな4K120fps再生の映像や高品位な画質で最大5倍の4Kスローモーション映像など、クリエイターの作品創りの自由度をさらに高めているということです。

なお、映画のような質感や色表現でクリエイティブな撮影体験を楽しめる「Cinematography Pro」も引き続いて搭載しており、1.0型イメージセンサー搭載によって暗所や高ダイナミックレンジを必要とするシーンにおいて、さらに表現の自由度を向上させているとしています。

また高速読み出しが可能な1.0型イメージセンサーとソニー独自のアルゴリズムを使うことで、光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正」を搭載し、シャッタースピードが伸びてブレやすい暗所での動画撮影時も、より手ブレを抑えた撮影が可能とのこと。

加えて、ソニーの高度な被写体認識と高速AF技術を活かし、動画撮影時にも「瞳AF/オブジェクトトラッキング」に対応することで被写体に高精度でピントを合わせ続ける動画の撮影が可能になり、瞳AFでは人間や動物の瞳を検出して被写体が動いても焦点を合わせ続けることによって生き生きとした動画が撮影可能で、オブジェクトトラッキングはディスプレイ上でフォーカスしたい被写体をタッチすれば動いている被写体を自動的に追跡しピントを合わせ続けることができます。

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音響面でも本体上下側面に配置されたステレオマイクに加えてメインカメラの横に新たなマイクを内蔵しま、これによってメインカメラ側の人の声などをモノラルマイクでよりクリアに録音できるようになっており、ステレオマイクとモノラルマイクを使い分けることができ、撮影シーンに応じた最適な録音方法を選択できます。またソニー独自の音源分離技術による録音時に風雑音のみを除去する「インテリジェントウィンドフィルター」を搭載しており、低ノイズのクリアな録音を可能にします。

立体感ある音場を実現するフルステージステレオスピーカーを搭載しており、バランスの取れた迫力ある音響を楽しむことができ、独自のハードウェアデコード処理機能とスピーカーのバーチャライザーを搭載し、ソニーの「360立体音響技術」を活用した音楽体験「360 Reality Audio」をヘッドホンだけでなく本体内蔵のスピーカーでも楽しめます。

また音楽ストリーミングサービスなどの通常のステレオ音源から臨場感ある立体的な音場を疑似的に作り出すことが可能な「360 Spatial Sound」にも対応し、ハイレゾ音源やハイレゾワイヤレスに対応するだけでなく、ハイレゾでない音源もハイレゾ級の高音質に変えるソニー独自のAI技術を用いた「DSEE Ultimate」にも対応。3.5mmオーディオジャックでも本格的な視聴体験を楽しむことができます。

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その他、高精細ディスプレイによって撮影データの細部までの確認や編集作業が可能で、画質設定として搭載している「クリエイターモード」は映像制作におけるマスターモニター(基準器)として使われているソニーのマスターモニターを手掛ける部門が監修した色設定となっており、忠実な色再現で写真や動画を確認することができ、出荷時には画面の色ずれを1台ずつ補正することで優れた白の均一性、安定性を実現しているほか、画面の色設定を細かく調整可能なので、手持ちのモニターやプリント写真などの色味に緻密に合わせた設定にすることもできるということです。

ディスプレイは10bitカラー相当の高い階調表現による映像美、UHD(Ultra HD)の放送規格 ITU-R BT.2020の色域によって映像制作者の意図した色表現を忠実に再現し、Sonyのテレビ「BRAVIA」で培った高画質化技術「X1 for mobile」によってSDR映像コンテンツをHDR相当の画質で美しく表示する「HDRリマスター」を搭載し、インターネットストリーミングなどのSDR映像も高精細に視聴可能です。

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また別売の専用アクセサリーであるVlog Monitorと接続することによってモニターを確認しながらXperia PRO-Iの1.0型イメージセンサーでの自撮り撮影などを簡単に行えるほか、動画作品制作に便利なワイヤレスリモートコマンダー機能付きシューティンググリップ「GP-VPT2BT」および高い信頼性と操作性により本格的なワイヤレスリモート撮影をサポートするワイヤレスリモートコマンダー「RMT-P1BT」にも対応しており、多様なスタイルでの撮影が可能となっています。

他にもXperia PRO-Iは「外部モニター」アプリを搭載しており、Xperia PRO-Iの高精細ディスプレイをソニーのミラーレス一眼カメラαなどの外部モニターとして使用可能で、明るさやズーム、グリッド線などのさまざまな便利な設定を行うことができるようになっています。なお、USBビデオクラス(UVC)をサポートするカメラであれば、他社の製品でも接続可能だとのこと。

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動きの速いゲームコンテンツもくっきり滑らかに映し出し、没入感あるゲーム体験を実現し、勝てるゲーム体験をアシストする専用機能を備えた「ゲームエンハンサー」を搭載しているほか、240Hzのタッチスキャンレートや高速タッチレスポンスによって俊敏な操作が必要なゲームでも指の動きを素早く正確に読み取り、意図した操作を可能にします。

また充電器を繋ぎながらのゲームプレイ時でも端末高温化によるパフォーマンスの低下やバッテリーの劣化を抑える「HSパワーコントロール」などの機能を備え、ゲームのスクリーンショットやビデオクリップの共有のほか、ゲーム中に通知をブロックし、ゲームに完全に集中することなども可能です。

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記事執筆:memn0ck


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