トヨタ自動車の屋内向け次世代モビリティを試乗してみた! |
東京・渋谷にある複合施設「MIYASHITA PARK」(旧:宮下公園)を11月2日に通りがかった際に「次世代モビリティ実証実験」が行われていたので体験してみました。主に屋内向けを想定した屋根のないキャリーワゴンのような自動運転車による実験でした。
なお、いつまでやってるのか、いつやってるのかを含めて詳細は聞き忘れてしましましたが、主催はトヨタ自動車と三井不動産、後援に渋谷区となっており、トヨタ自動車が力を入れている未来のモビリティ戦略の一環かと思われます。
今回、実施されていた次世代モビリティ実証実験では屋根のないオープンなキャリーワゴンのような乗り物が用いられており、標準体型の成人4人が乗ってもゆとりがあるくらいのサイズ感で、主に屋内向けでの利用を想定しているということでした。
またしっかりとした座れる椅子はありませんが、両サイドにクッションが付いており、そこへ腰を預けたり、背の高い人ならお尻を乗せて腰掛けることができるようになっています。実験ではモビリティの卓上に設置されているタブレットで目的地を設定します。
施設内の店舗をカテゴリーなどから検索できるようになっており、想定の使用方法は店舗前までモビリティが連れて行ってくれるというものです。なお、今回の実験ではMIYASHITA PARK内の道を移動するだけとなっていました。
また設置されていたタブレットでは施設内の店舗の詳細情報を確認できたり、お店のクーポンも発行されるようになっていました。
スタッフに伺った話では「モビリティは歩く速度よりもゆっくりのスピードで移動し、モビリティが動いている途中でも乗り降りできる」とのこと。利用の想定シーンはショッピングモール内での移動、空港内で荷物を乗せての移動が揚げられていました。
移動速度はかなりゆっくりで、ショッピングモールなどの道が平坦なところであれば、飲み物などを飲みながらゆっくりと移動できるため、美術館や博物館などの観光での用途も期待できそうです。なお、今回展示などはありませんが、座椅子付きのタイプも有るとのことです。
実際に試乗しているところを動画で紹介
実際に試乗してみましたが、MIYASHITA PARKの道でも立ったままの乗車とはいえ安定した乗り心地でした。ただし、MIYASHITA PARK内の舗装された道ではあるものの、ショッピングモールなどの屋内を移動するのとは異なり、屋外のためか少しガタつきがありました。またかなりゆっくりなスピードとはいえ、短い距離だったので試乗は一瞬に感じました。
体験の後は数問のアンケートに答えて終了となります。たまに郊外にある広い複合施設「イオン」などに行くと入り口から目的の店まで5分くらい歩く事があって「ここはどこ?こっちで合ってるのかな?」と不安な気持ちになるので、そういう時にはこのような自動でお店まで運んでくれるモビリティがあれば、疲れず不安なく移動ができそうです。
なお、こちらのモビリティは自動車検査の要項を満たしてないため、自動車登録番号標(ナンバープレート)を取得できないので公道は走れません。トヨタ自動車では今回試乗した車体以外にも屋外向けを含めた多数の次世代モビリティが開発されており、各地で実証実験が行われているので、見かけたら体験してみて欲しいところです。
記事執筆:S-MAX編集部
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
・三井不動産株式会社
・MIYASHITA PARK 公式ウェブサイト