コスパに優れたハイスペックモデル「Xiaomi 11T」をチェック! |
既報通り、Xiaomi(シャオミ)は日本市場向けに5G対応のハイエンドスマートフォン(スマホ)「Xiaomi 11T(シャオミ イレブンティー)」と「Xiaomi 11T Pro(シャオミ イレブンティー プロ)」(いずれもXiaomi Communications製)を2021年11月5日(金)に発売した。
両機種ともシャオミの公式サイト「Mi.com」や大手Webストア「Amazon.co.jp」をはじめ「ECカレント」、「ひかりショッピング」、「SoftBank SELECTION」、「ムラウチドットコム」といったECサイト、「エディオン」や「ケーズデンキ」、「コジマ」、「上新電機」、「ソフマップ」、「ノジマ」、「ビックカメラ」、「ヤマダ電機」、「ヨドバシカメラ」といった量販店、「IIJmio」や「OCN モバイル ONE(goo Simseller」といった仮想移動体通信事業者(MVNO)などで販売され、Xiaomi 11T Proは「BIGLOBEモバイル」でも取り扱われる。
価格(金額はすべて税込)はオープンながら公式Webストア「Mi.com」ではXiaomi 11Tが54,800円、Xiaomi 11T Proの128GBモデルが69,800円、256GBモデルが79,800円。フラッグシップモデルでありながら5万円台から7万円台とコストパフォーマンスに優れたシリーズといえる。なお、Xiaomi 11Tは128GBモデルのみ。
また、Xiaomi 11Tは、ブラックフライデーに当たる11月26日(金)から12月31日(金)23:59までの期間に購入すると応募者全員に「Mi スマートスピーカー」(6,480円)がプレゼントされるキャンペーンを実施中だ。応募方法などは公式サイトの2周年感謝祭ページ(https://event.mi.com/jp/xiaomi-2nd-anniversary-round1)を参照してほしい。
今回はXiaomi 11TをXiaomiからお借りしたので、前回のXiaomi 11T Proのレビューと同様に、外観や基本機能を中心に写真や動画を交えてレビューする。
白で統一された個装箱の側面には、同梱物や製品の仕様が記載されている。上蓋は引き上げるタイプで、蓋を開けると内箱の下に本体が収められている。
本体の他に同梱されているものは以下の通り。
・ACアダプタ(試供品)
・USB Type-Cケーブル(試供品)
・SIM取り出しツール(試供品)
・保護ケース(試供品)
・クイックスタートガイド
・保証に関するお知らせ
同梱する67WのACアダプタとUSB Type-Cケーブルを使うと、一般的な急速充電(高速充電)よりもさらに高速な「TURBO CHARGE(ターボチャージ)」での充電が可能。バッテリー容量は5000mAh。バッテリー材料による大容量化や充電技術向上による効率化が図られており「大容量バッテリーなのに充電が速い」を実現している。
ただ、昨今発売されているサードパーティ製の急速充電対応のACアダプタに比べて、かなり大きいACアダプタとなっておりUSBポートも1つのため、積極的に使いたいという気持ちにはなれないかもしれない。せめてもう少しサイズが小さければと思うが、充電スピードはこれまでの機種や一般的な急速充電に比べて明らかに速い。
本体サイズは約164.1(高さ)×76.9(幅)×8.8(厚み)mm、重量は約203g。約6.67インチの有機ELディスプレイは解像度がFHD+(2400×1080ドット)、コントラスト比が500万:1、リフレッシュレートが120Hz、タッチサンプリングレートが最大480Hzに対応している。
ディスプレイ前面は強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus(コーニング ゴリラ ガラス ヴィクタス)」を採用しているだけでなく、はじめから保護シートが張り付けられている。
本体のカラーバリエーションは「セレスティアルブルー」と「ムーンライトホワイト」「メテオライトグレー」の3色展開で、今回紹介しているのはムーンライトホワイトだ。サラサラとした心地の良い質感が特長で、指紋跡も目立ちにくい。ホワイトという定番色でありながら、ただのマット仕様にとどまらず、若干の光沢感もあり個性のある背面を演出している。
本体正面に向かって左側面にはボタン類などはなく、右側面には音量(上下)ボタンと指紋センサーを兼ねた電源(スリープ)ボタンを搭載しており、上部側面にはマイク、スピーカーを、下部側面にはSIMカードトレイ、マイク、USB Type-C端子、スピーカーを備える。
オーディオ関連としてデュアルスピーカーを搭載し、「Dolby Atmos(ドルビーアトモス) 」やハイレゾオーディオにも対応している。
SIMカードはnanoSIMカード(4FF)を2枚セットできるデュアルSIMに対応。SIMカードトレイは表面がSIM1、裏面がSIM2となっており、microSDカードスロットは備えていないため外部メモリーには非対応。
前面上部中央のパンチホール部分には、極小サイズのフロントカメラとして約1600万画素CMOS/広角カメラ(F2.45)を搭載している。なお、本体には充電や着信などを知らせるLEDランプは備えていない。
縦向き状態の背面上部左側には3つのリアカメラとフラッシュライトを搭載している。
・約1億800万画素CMOS(1画素0.7μm)/広角レンズ(F1.75)
・約800万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2、120°)
・約500万画素CMOS/テレマクロレンズ(F2.4)
夜景をより美しく撮影できる「ナイトモード 2.0」に対応し、メインの広角カメラだけでなく超広角カメラでも夜景モードで撮影できる。また、メインの広角カメラは9-in-1スーパーピクセルテクノロジーによって暗い場所でも明るく撮影できる。テレマクロ(望遠接写)カメラは3〜7cmのマクロ撮影(スーパーマクロ)に対応しており、より接写に強いカメラが搭載されている。
標準カメラアプリは「写真」モードから起動する。そこから左右に2画面ずつ別の撮影モードが用意されており、左には「プロ」(マニュアル)、「ビデオ」(標準の動画)モードが、右側には背景をボカして被写体を際立たせる「ポートレート」モードと、その他の撮影モードがまとめられた「もっと見る」がある。
その他の撮影モードは「夜景」「108M」「ショートビデオ」「パノラマ」「ドキュメント」「Vlog」「スローモーション」「タイムラプス」「ムービー効果」「長時間露光」「デュアルビデオ」「クローン」の12種類が用意されている。「もっと見る」の画面で1番下にある「編集」アイコンは各撮影モードのアイコンの順番が変更できる他、カメラアプリのホームに移動したり「もっと見る」に戻したりといった撮影モードの位置を編集できる。
通常撮影ではメインカメラを使用しても1200万画素相当(アスペクト比3:4の設定で3000×4000の画像サイズ)での撮影となるため、1億800万画素の撮影をしたい場合は「108M」モードに切り替える必要がある。
また、マクロ撮影は「写真」モードの右上にある3本線メニューをタップして表示されるメニュー画面に表示される「スーパーマクロ」をタップしてON/OFFを切り替える。
フロントカメラもリアカメラと同様の操作方法となっているが、フロントカメラでは対応していない撮影モードを選択した場合、強制的にリアカメラに切り替わる。対応していない撮影モードは「プロ」「108M」「ドキュメント」「Vlog」「ムービー効果」「長時間露光」「クローン」で、それ以外の「ビデオ」「写真」「ポートレート」「夜景」「ショートビデオ」「パノラマ」「スローモーション」「タイムラプス」「デュアルビデオ」はフロントカメラも対応している。
フロントカメラの「ポートレート」モードは、背景のボカしレベルの調整や「ビューティ」で美肌効果の調整、さらに「フィルター」機能も備え、撮影前にディスプレイで確認しながら操作できる。
初回起動時の初期設定で「クラシック」と「アプリドロワーを使用」の2種類からホーム画面を選択できる。「クラシック」は中央と左右の3画面構成で、iPhoneのようにホーム画面にすべてのアプリアイコンを並べられる。一方「アプリドロワーを使用」はよく使うアプリアイコンをホーム画面に、それ以外は必要な際にアプリドロワーを開いて使うスタイルだ。
このホーム画面の設定は、初回起動時で選択した後でも「設定」→「ホーム画面」→「ホーム画面モード」で「クラシック」か「アプリドロワーを使用」の選択ができる。
Googleフォルダには「Google」「Gmail」「マップ」「YouTube」「ドライブ」「YT Music」(YouTube Music)「Google Playムービー&TV」「Duo」「フォト」「連絡帳」「カレンダー」「ニュース」「Google One」「Google Pay」「Podcasts」の15個のアプリアイコンが収納されている。
ツールフォルダには「電卓」「時計」「レコーダー」「スキャナー」「ダウンロード」「コンパス」「ShareMe」「フィードバック(トラブル時の対処や報告)」「SIM Toolkit」「Mi リモート」の10個のアプリアイコンが、その他のアプリフォルダには「Facebook」「TikTok」「WPS Office」のアプリアイコン、ゲームフォルダには「Block Puzzle Guardian」「Dust Settle」「PUBG MOBILE Gift Box」「タイルブラスト」「State of Survival」「Bubble Shooter And Friends」「Jewels Blast」のアプリアイコンが入っている。
なお、以前の機種でツールフォルダに入っていた「スクリーンレコーダー」は、画面上部を引き出して表示させるコントロールセンターの中に移動している。
OSはAndroid 11をベースにした独自のユーザーインターフェース(UI)「MIUI(ミーユーアイ)」のバージョン12を搭載しており、今回の貸し出し機の初期状態のバージョン情報では「MIUI Global 12.5.3 安定版 12.5.3.0(RKWMIXM)」となっている。ロック解除方法は、生体認証として指紋認証と顔認証に対応。
チップセット(SoC)はMediaTek製「Dimensity 1200-Ultra」を搭載し、最大3.0GHz駆動オクタコアCPUと9コア ARM Mali GPUなどを備える。内蔵メモリー(RAM)は8GB、内蔵ストレージは128GBを搭載。
NFCやWi-Fi 6、Bluetooth 5.2などにも対応。モバイルネットワークは5G、4G、3G、2Gに対応しており利用できる帯域は以下の通り。
5G:NSA + SA 対応
5G:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66
4G:LTE TDD:B38/40/41/42
3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
2G:GSM:850 900 1800 1900 MHz
最後に、Xiaomi 11T ProとXiaomi 11Tの基本機能や外観、カメラアプリなどをチェックした動画、Xiaomi 11T同梱のACアダプタとUSB Type-Cケーブルを使った超高速充電を試した動画を紹介する。
S-MAX:シャオミのハイエンドスマートフォン「Xiaomi 11T Pro」と「Xiaomi 11T」の基本スペックや外観、カメラアプリなどをチェックしてみた【ファーストインプレッション】
S-MAX:シャオミのハイエンドスマートフォン「Xiaomi 11T Pro」と「Xiaomi 11T」の超高速充電「ターボチャージ」を試す!【検証】
製品名 | Xiaomi 11T |
型番 | 21081111RG |
ディスプレイ | 約6.67インチFHD+(2400×1080ドット)有機EL |
サイズ | 約164.1×76.9×8.8mm |
質量 | 約203g |
チップセット(SoC) | MediaTek Dimensity 1200-Ultra |
CPU | 最大3.0GHzオクタコア ・1×ウルトラコア(A78 ベース)、3.0 GHz ・3×スーパーコア(A78 ベース)、2.6 GHz ・4×効率コア(A55 ベース)、2.0 GHz |
GPU | 9コア ARM Mali GPU、 最大 886 MHz |
内蔵メモリー(RAM) | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
バッテリー容量 | 5000mAh |
充電 | 67W ターボチャージ 67W有線充電器同梱 |
NFC | 対応 ※FeliCa/おサイフケータイには非対応 |
ネットワーク | デュアルSIMデュアル5G、Wi-Fi 6 |
システム(OS) | Android 11、MIUI 12.5 |
本体カラー | セレスティアルブルー ムーンライトホワイト メテオライトグレー |
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記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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