ソースネクストが新たな360度Webカメラを発売!

ソースネクストは13日、同社が展開する会議関連製品に特化したブランド「KAIGIO(カイギオ)」において、新たな360度Webカメラ「KAIGIO CAM360(カイギオ カム サンロクマル)」を14日に発売すると発表した。

KAIGIO CAM360は、360度カメラ、マイク、スピーカーを搭載したオールインワンのリモート会議専用機器。ソースネクストの公式オンラインショップや大手Webストア「Amazon.co.jp」などで取り扱われ、本体価格(金額はすべて税込)は88,000円、ワイド保証延長サービス(3年保証)は8,470円。

本記事では13日に都内で開催した「ソースネクスト新製品、およびポケトーク事業戦略発表会」のタッチ&トライでKAIGIO CAM360を試すことができたので、写真や動画を交えながらレポートする。

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「第1回 在宅・リモートワーク支援EXPO 春」でのソースネクストブース

今回のKAIGIO CAM360の発表に先立ち、2022年4月6日(水)から8日(金)の期間に東京ビッグサイト(東京・江東区)で開催された「第31回 Japan IT Week 春」内の「第1回 在宅・リモートワーク支援EXPO 春」に出展していたソースネクストのブースでは、一足先にKAIGIO CAM360を試すことができた。

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大画面ディスプレイで自動分割表示のデモンストレーション


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KAIGIO製品の展示ブースにもKAIGIO CAM360を展示

参考出展ではあるものの、会期からおよそ1週間後に発表する製品をこれだけ大々的に展示・紹介するのは珍しい。

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左が個装箱側面、右が本体


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左が個装箱背面、右が本体

さて、発表会のタッチ&トライでのレポートに戻ろう。KAIGIO CAM360の本体サイズは約125(縦)×125(横)×280mm(高さ)、重量は約815g。本体上部には1080pフルHD出力のカメラを4つ搭載。最上部の平らな面には表示分割のモード切り替えキー、+-のボリュームキー、マイクのミュートキーを搭載しており、いずれもタッチ操作に対応している。本体のカラーはブラックのみ、型番はKGC1-BK。

個装箱の側面には、オールインワンの360度Webカメラ、AIによる自動フォーカス、表示モードの選択といった主な特徴の他、製品仕様も記載されている。

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本体上部のカメラ


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本体上面の操作パネル


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本体上面の操作パネル。ミュートをONにした状態


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本体下部にはスピーカーとLEDライト


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ミュートをONにすると本体下部のLEDライトも赤く点灯する


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本体底面

本体上面には8つのマイクを搭載し、半径5mの距離まで認識できる。本体下部には10Wのスピーカーを3基搭載。エコーキャンセラーやノイズキャンセリングにも対応しており、クリアな音声を届けるだけでなく相手からの音声も聞き取りやすく再生してくれる。

本体底面には、パソコン(PC)との接続をするためのUSB Type-C端子、電源端子、外部マイク接続用端子を搭載している。

本体以外には、ACアダプター、USBケーブル(PC接続用)、電源コード、取扱説明書、製品登録カード、ハードウェア保証書、スタンド型説明書(会議室用)が同梱する。

表示モードは、
・1~9分割(パノラマ表示 あり/なし)
・1~4分割+360度(パノラマ表示 あり/なし)
・120度1画面固定(パノラマ表示 あり/なし)
・180度ずつ上下2分割
これら4種類7パターンの切り替えが可能。

リモート会議システムは、
・Zoom
・Microsoft Teams
・Google Meet
・Slack
・Skype
・Cisco Webex Meetings
・Cisco Webex Teams
これらに対応している。

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Meeting Owl Pro(昨年6月の発表会で撮影)

ソースネクストが取り扱う360度Webカメラとしては、既に累計出荷台数2万台を突破しているヒット製品「Meeting Owl Pro(ミーティング オウル プロ)」がある。この既存製品は、アメリカのOwl Labsが開発した製品で、今からちょうど2年前の2020年4月にソースネクストが国内における独占販売権を取得し、これまで国内展開をしてきた。

一方で、今回のKAIGIO CAM360はソースネクストが開発した製品だ。オールインワンの360度Webカメラという点において一見すると違いが分かりにくいが、機能面で大きく異なる点が多い。

4つのカメラを搭載するKAIGIO CAM360に対して、Meeting Owl Proは360度レンズのカメラを1つ搭載しており、同じ360度といってもそもそもカメラの仕様が異なっている。

また、前述のように、4種類7パターンの表示モードの多さもそのひとつで、Meeting Owl Proでは1~3分割(パノラマ表示あり/なし)と、120度1画面固定(パノラマ表示あり/なし)の2種類4パターンとなっている。

そして、AIによる人物フォーカスの仕組みも異なる。Meeting Owl Proでは発言者をフォーカスする仕様となっているため、まず声で認識した後、顔認識もする。1~3分割表示の場合、発言していない人にはフォーカスされない場合もあり、顔認識においてもマスクを着用しているとどうしても認識精度が低くなってしまう。

対してKAIGIO CAM360では上半身で人物を認識する。発言していなくても認識されるだけでなく、顔を含めた上半身で認識するため、マスクをした状態でも認識精度が高い。分割表示でひとりひとり表示したい場合においては、KAIGIO CAM360の方が優位といえる。

一方、Meeting Owl Proでは本体の2台連結やアプリと連携した機能も備えているが、KAIGIO CAM360ではそれらに対応していない。

価格も異なり、Meeting Owl Proは当初126,500円で、本日15日からは99,880円に価格変更されているが、それでもKAIGIO CAM360の88,000円と比較すると1万円以上高い価格となっている。

このように機能面と価格面いずれも異なるため、一概にどちらか一方が優位というわけではなく、用途や予算に合わせて選択ができるようになったという認識が適切だろう。

最後に、タッチ&トライでKAIGIO CAM360の主な特徴などを聞いた動画と、昨年6月開催の発表会のタッチ&トライでMeeting Owl Proの主な特徴などを聞いた動画を紹介する。


S-MAX:会議用360度Webカメラ「KAIGIO CAM360(カイギオ カム360)」の主な仕様や特徴などを聞いてみた!【ソースネクスト新製品発表会】



S-MAX:360度Webカメラ「Meeting Owl Pro(ミーティングオウル プロ)」の主な特徴や操作方法などを聞いてみた!【ソースネクスト新製品発表会】


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【KAIGIO CAM360の主な仕様】
製品名KAIGIO CAM360(型番:KGC1)
本体サイズ約125(縦)×125(横)×280mm(高さ)
本体重量約815g
カメラ入力:2K×4、出力:1080pフルHD
マイク8個、半径5mまで認識可能
エコーキャンセラー
ノイズキャンセリング
スピーカー10W×3個
動作環境本製品はパソコンに接続して使う必要があります。
Windows 11
Windows 10(32ビット/64ビット版)
Windows 8.1(32ビット/64ビット版)
macOS Monterey(v12.0)
macOS Big Sur(v11.01)
macOS Catalina(v10.15)
カラーブラック
メーカー保証期間1年
同梱品KAIGIO CAM360本体
ACアダプター
USBケーブル(PC接続用)
電源コード
取扱説明書
製品登録カード
ハードウェア保証書
スタンド型説明書(会議室用)
発売日2022年4月14日(木)
価格本体:88,000円
専用バッグ(5月13日発売):5,500円
ワイド延長保証サービス(3年間):8,470円




















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