モトローラのmoto g8 power liteやmoto e6sにデュアルSIMで緊急通報できない不具合!

モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)は21日、同社が日本のオープン市場向けに販売していたAndroidスマートフォン(スマホ)「moto g8 power lite」および「moto e6s」(ともにMotorola Mobility製)においてデュアルSIMで利用する際に緊急機関(110番、118番、119番)へ発信(以下、緊急通報)できない場合があることが判明したとお知らせしています。

同社ではすでに「moto g31」や「motorola edge 20 fusion」、「moto g50 5G」、「moto e7」、「moto e7 power」において同様の不具合を案内していましたが、新たに2機種を追加して合計7機種で該当の不具合が起きているとしています。

同社では各製品において不具合を解消するソフトウェア更新を提供するとしており、すでにソフトウェア更新がmoto g31は2022年5月24日(火)より順次、moto g50 5Gおよびmotorola edge 20 fusionは6月22日(水)より順次提供開始されています。更新後のビルド番号はmoto g31が「RRWD31.Q3-26-86」、moto g50 5Gが「S1RS32.38-20-7」、motorola edge 20 fusionが「RRKS31.Q3-19-98-4」。

またシングルSIMで利用した場合には緊急機関への発信ができることは確認できているため、問題が解消されるまではシングルSIMでの利用を推奨すると案内しています。なお、デュアルSIMで緊急通報ができない不具合はこれまでにiPhoneやPixel、Xiaomiでも起きており、これらについてはすでにソフトウェア更新によって修正が行われています。

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スマホを含む携帯電話ではSIMに契約者情報などが登録されており、SIMを設定することで携帯電話ネットワークが利用できるようになります。このSIMが1つの携帯電話で1つのみしか設定できないものをシングルSIM、2つ設定できるものをデュアルSIMに対応しているとしています。

SIMにはnanoSIMカードなどの物理的なSIMカードに加え、最近ではeSIMに対応した製品も増えており、オープン市場向けメーカー版(いわゆるSIMフリー)だけでなく、NTTドコモやau、SoftBankなどの移動体通信事業者(MNO)でもデュアルSIMに対応した製品が増えてきています。

そうしたこともあり、前述通り、デュアルSIMで利用した場合に緊急通報ができない不具合がiPhoneやPixel、Xiaomiなどでも起きていましたが、今回、モトローラでも現時点で5機種で不具合が確認されました。発生条件は音声SIMカードを含めた状態でデュアルSIM機能を利用している場合で緊急通報ができないとのこと。

ソフトウェア更新は「設定」→「システムアップデート」→「アップデートの確認」→「アップデートが利用可能」にて最新のビルド番号が表示されたら画面の指示に従って更新を実行します。なお、同社ではSIMカードを挿入した状態で操作するよう案内しているほか、更新に際しての注意事項を以下のように案内しています。

・ソフトウェアアップデート中は、通話・通信含む一部機能をご利用いただけない場合があります。
・ソフトウェアアップデートには、通信環境が必要です。環境によって通信料金が発生する場合があります。
・予期せぬトラブル等により、保存されているデータが破損・消失される場合がありますので、必要なデータは、
ソフトウェアアップデート前に保存・バックアップしておくことをおすすめします。
・ソフトウェアアップデート後は、一部の設定が初期化される場合がありますので、再度設定を行ってください。
・ソフトウェアアップデート後は、以前のソフトウェアへ戻すことはできません。
・万一、ソフトウェアアップデートに失敗し操作ができなくなった場合は修理が必要となります。お手数ですが、
モトローラ カスタマーセンターへご相談ください。






記事執筆:memn0ck


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