Googleが今春より提供するAndroidとWear OSの新機能を紹介!

Googleは27日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2023年2月27日(月)から3月2日(木)まで開催していた「MWC 2023」に合わせて同社が開発するスマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」やスマートウォッチ向けプラットフォーム「Wear OS」において今春以降に提供予定の9つの新機能を紹介しています。

新機能はGoogle ドライブにてPDFの注釈に対応するほか、Google Meetにてノイズキャンセリングに対応したり、Fast Pair機能によって新しいBluetooth対応のイヤホンやヘッドホンなどをワンタップでChromeOS搭載製品に接続できたり、Chromeにて表示サイズを最大300%まで拡大できるようになったり、Wear OS 3以上で2つの新しいサウンドモードとディスプレイモードが導入されたりするということです。

またベータプログラム「Android Beta Program」にてPixelスマホ向けに提供している「Android 13 QPR2」にてPixel 7やPixel 7 Proに先行して導入されていた「eSIM」の転送機能が正式に発表され、さらにPixel以外のSamsungやXiaomi、OnePlus、OPPOなどのメーカーにおけるAndroidのOSバージョンアップやセキュリティーアップデートのサポート期間を延長することを約束すると案内しています。

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Googleでは過去数年間に渡ってAndroidやWear OSにおける頻繁なソフトウェア更新と機能追加を行っています。これにより、Androidでは年1回のOSバージョンアップ以外でも製品を最新の状態に保つことができるようになったほか、2022年には四半期ごとに大幅に機能を追加するFeature Dropsをリリースし、新たに追加された機能の半分以上がAndroid 6までさかのぼって利用できるようになっています。

これは何十億ものアクティブなAndroid搭載製品がより便利な新機能を定期的に受け取っていることを意味しているとのこと。そうした四半期ごとの機能追加について今回、Chromebookに追加されるファストペアリングなどの新機能のほか、今春以降にAndroidやWear OSに提供される以下の9つの新機能が紹介されました。

(1)Fast Pairに対応
 Fast Pairを使うと、新しいBluetooth対応のイヤホンなどを1回タップするだけでChromebookなどのChromeOSに接続できます。またAndroidですでにペアリングしているイヤホンなど場合はそれらを自動的にChromeOS搭載製品に接続します。

(2)Google Keepに新しいウィジェットが追加
 Google Keepに新しくシングルノートウィジェットが追加され、メモの固定やToDoリストのチェック、リマインダーの表示、ホーム画面の色や画像のカスタマイズなどがすべてのAndroidでより素早く行えるようになります。

(3)スマートウォッチにGoogle Keepのショートカットが追加
 Wear OS搭載のスマートウォッチにおいてGoogle Keepで声を使ってメモを閲覧したり、メモを作成したりするウォッチフェイス用の2つの新しいショートカットが追加されます。

(4)Chromeで300%まで拡大可能に
 Chrome for Androidにおいてページレイアウトを維持しながら視覚の好みやニーズに応じてテキストとコンテンツのサイズを最大300%まで簡単に拡大できるようになります。利用するには「設定」の「アクセシビリティ」でオンにします。

(5)Google フォトの消しゴムマジックなどがPixel以外でも利用可能に
 Google フォトの消しゴムマジックや新しいHDRビデオ効果、独自のコラージュスタイルなどの強化された編集機能をGoogle Oneのメンバーシップで利用できます。

(6)Google ウォレットに新しいアニメーションが追加
 Google ウォレットにおいて決済が完了したときに表示されるアニメーションが新しくなります。

(7)Gboardに新しい絵文字が追加
 Gboardにおいて春の色を表現したりできる新しい絵文字が追加され、Emoji Kitchenを使ってお気に入りの絵文字をリミックスしてマッシュアップし、ステッカーとして共有できます。

(8)Google ドライブでPDFの注釈追加が可能に
 Google ドライブでPDF に注釈を付けることができるようになります。これにより、さまざまなインクストロークを試してフリーハンドでメモやフィードバックを提供したり(写真や視覚的な計画をマークアップするのに便利)、蛍光ペンツールを使って重要なテキストを見やすくしたりでき、さらに注釈付きPDFも新しくコピーしたり、元に戻したり、保存したりも可能となります。

(9)Wear OSに新しいサウンドモードとディスプレイモードが追加
 Wear OS 3以上で2つの新しいサウンドモードとディスプレイモードが導入されます。

またAndroidやWear OSにおける定期的なソフトウェア更新によってセキュリティーとプライバシーの重要な改善がもたらされ、プラットフォームに組み込まれたセキュリティー機能によってデータをより詳細に管理して保護を強化することができるようになっており、これまではPixelで3年間のOSバージョンアップと4年間のセキュリティーアップデートが保証されてきましたが、Googleでは新たにパートナーである他のメーカー全体で製品の寿命を延ばすためにOSバージョンアップとセキュリティーアップデートのサポートを延長することを約束するということです。

またGSMAやCSAなどの業界団体との協力を継続してネットワークに接続された製品のセキュリティー基準とラベリング慣行を行い、消費者により多くの保護と透明性をもたらしていますが、今年後半にはGSMAのグローバルスタンダードに基づいて新しいeSIM転送機能をAndroidに導入します。これにより、物理的なSIMカードを交換することなく、モバイルプランを新しい製品に素早くかつ安全に転送できるようになります。AndroidのeSIM転送機能はまずドイツの携帯電話会社であるDeutsche Telekomが対応します。



記事執筆:memn0ck


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