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iPhone主回線のMNP体験レポート! |
先日、メインのスマートフォン(スマホ)として利用している「iPhone 14」の主回線を、NTTドコモの「ahamo」(
理由はahamo(NTTドコモ回線)の通信が非常に不安定で、2年ほど前から問題視され続けている「パケ止まり」問題が仕事に大きな支障をきたすようになってしまったからです。NTTドコモとしてもパケ止まりや回線逼迫の問題については把握しており、東京の渋谷などの一部地域では解消に向けた動きが進んでいますが、全国的にはまだまだといった印象です。
感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は筆者が体感したパケ止まり問題とLINEMOへ乗り換えるまでの体験レポートをご紹介します。
■通信できないなら乗り換えればイイじゃない
まずは筆者がパケ止まりや通信回線の逼迫に悩まされるきっかけとなった経緯からお話しましょう。
そもそもパケ止まりとは、電波の受信感度は十分なのにデータ通信が滞り、まったく通信されない状態や通信が非常に遅くなる状態を指します。
原因はユーザーが多すぎることによる回線逼迫や輻輳、さらに5Gエリアから4Gエリアへの切り替えミスや5Gエリア同士の接続ミスなどさまざまに挙げられていますが、具体的に「これ」と断定できないことが状況を難しくしています。
パケ止まり現象はNTTドコモ以外の回線では大きな問題になっておらず、NTTドコモ回線特有と言っても良い状況です。冒頭でも書いたように2年以上もこの問題は続いており、定期的に改善への取り組みや記者説明会などが開かれていますが、現実としてほとんど改善が進んでいません。
【過去記事】NTTドコモが5Gでの通信品質改善を6月末までに実施予定と案内!エリア端などの電波品質の悪い場所で通信エラーが起こる問題に対処
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それでも筆者の自宅周辺ではパケ止まりが起こることはほぼなく、都内へ取材に出向く際に「あれ?通信ができないな」と思う程度で、その場合は副回線であるpovoで1日使い放題のトッピングを契約して済ませる、などの対処で十分でした。
ところが、今年の7月から新たな仕事を始めたことで状況が一変します。
ライター業と並行する形で始めた仕事ですが、職場近くでは時間帯に関係なく頻繁に通信ができなくなるのです。スマホのアンテナピクトを見れば5Gと4Gをウロウロしていることが分かり、アンテナは表示されているのに通信ができない、いわゆるパケ止まりではないかと思われる状況でした。
さらに追い打ちとして、お昼時や夕方の帰宅ラッシュ時などは回線が逼迫して通信速度が著しく低下し、パケ止まりとは別の理由でほとんど使い物にならないという問題も出ていました。
ひとまず通信ができない状況だけでも改善できないかとiPhoneの通信設定を4Gのみ利用する設定にするなどの方策も試してみましたが、パケ止まりの症状も通信速度の著しい低下も改善されませんでした。
これが単なる趣味で利用しているスマホであれば改善されるのを待つという選択肢もありましたが、仕事上スマホで情報を検索したりGoogleマップを利用する機会が非常に多く、その度に通信不良に悩まされてpovoのトッピングを購入するという状況に陥っていたため、もはやこれまでと回線の乗り換えを決意した次第です。
■利用環境や利用データ通信量から選んだLINEMO
通信回線の乗り換え先として候補に上がったのはLINEMOでした。
筆者の通信環境として、副回線には0円維持(半年に1度数百円程度課金する必要あり)のpovo(povo2.0)を契約しているため、大規模通信障害や災害時の対策としてKDDI以外の回線である必要があります。
考えられるのはソフトバンク回線と楽天モバイル回線ですが、楽天モバイルは通信エリア確保のためにKDDI回線を用いたローミングサービスを行っているため、KDDI回線で大規模通信障害などが発生した場合に巻き込まれる可能性が十分にあります。
仮想移動体通信事業者(MVNO)回線は通信品質を第一に考えるべき主回線には不向きな上、結局はNTTドコモやKDDIといった移動体通信事業者(MNO)の回線を利用することになるため候補から除外しました。
LINEMOには、20GB/月額2,728円の「スマホプラン」と、3GB/月額990円の「ミニプラン」があります。
どちらのプランでもLINEアプリの主要な機能(トークや音声・ビデオ通話など)はデータ通信料が掛からない「カウントフリー」が適用される「LINEギガフリー」や、データ量を使い切ってもLINEアプリの通信速度が落ちないという特徴があります。
筆者はあまりLINEを利用しませんが、いざというときにも家族や友人とのトークや通話が問題なくできるという安心感は非常に大きいです。
契約プランを決めるため、普段自分がどの程度モバイルデータ通信を利用しているか調べてみました。
ライター業のみを行っていた時期でも自宅や喫茶店などではWi-Fiを駆使していたためモバイルデータ通信はほとんど利用しておらず、1GBを超えない月も珍しくありませんでした。
新たに仕事を始めた7月でさえ1GBに達していなかったため、LINEMOでは3GBのミニプランを契約することにしました。
仮に3GBを多少超えたとしても最大300kbpsでの通信はできるほか、前述のようにLINEは問題なく利用できる上、いざという時は1GB/550円のオートチャージを利用したり、povoの「データ追加1GB」(7日間1GB/390円)などを利用すれば問題ありません。
■通信品質は積極的に選ぶ時代。MNPを活用しよう
8月2日にLINEMOの契約手続きを行い、4日にはSIMカードが届き、5日から利用を開始していますが、今のところ非常に快適です。
通信速度に関しては平日の昼間や夕方に職場近くなどで通信を行ってみないと評価できませんが、少なくとも自宅では非常に快適な速度とレスポンスを示しています。
かつてiPhoneシリーズがソフトバンクのみで販売されていた頃にソフトバンク回線を契約していましたが、その時以来なので十数年ぶりになるでしょうか。
当時から我が家ではソフトバンク回線の入りが非常に良く快適でしたが、5Gエリア化された今でもその環境は変わっていないようです。
筆者はこれまでも、新たな通信料金が発表されるたびに通信品質と価格のバランスを評価するようにしてさまざまな回線を乗り換えて契約してきました。時にはMVNOを主回線として利用していた時期もあります。
15年ほど前には7~8回線も契約し、合計で毎月3万円以上も通信費を払っていた時期もありました。しかし今やスマホ2台・3回線で月額合計はたったの990円です。
モバイル通信は驚くほどに進化し、そして安価になりました。スマホもSIMフリーが当たり前になり、通信キャリアの乗り換えもスマホからオンライン手続きだけで簡単に行なえます。
そんな時代に「通信ができない」、「通信が安定しない」と悩み続けるのはあまりにもナンセンスです。
自分の利用する通信環境や通信利用量を正しく把握することができれば、筆者のように通信費用を劇的に抑えることも可能です。もはや通信にお金をかける時代ではありません。ましてや通信キャリアにこだわるなど時代錯誤です。
みなさんは自分の利用している通信回線に不満や悩みを抱えていないでしょうか。少しでも気になることがあるならMNPを検討してみてください。
記事執筆:秋吉 健
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