楽天モバイルのMNO契約数が712万を突破!伸びしろのあるシニア層の開拓を強化

楽天モバイルは13日、都内およびオンラインにて「楽天モバイル サービス説明会」を開催し、同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービス( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )(「Rakuten最強プラン」および「楽天モバイル法⼈プラン」、「Rakuten Turbo」など)における契約数が2024年9月12日(木)時点で714万回線となったと発表しています。

同社ではMNOとしての携帯電話サービスを2020年4月に正式に開始し、当初は順調に契約数を伸ばしており、本格開始から4周年を迎えた今年4月に650万回線、さらに今年6月にはそこからわずか2カ月あまりで契約数が50万回線増加しての700万回線に到達していましたが、その後、純増数はある程度落ち着いたようで、今回、9月12日時点で714万回線であることが明らかにされました。なお、今年3〜5月については月1GB以下なら月額0円を廃止した前の料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」の開始以降では3カ月間の純増契約数が過去最大数を記録していました。

一方、BCP(B2BにおいてBusiness Continuity Plan用途に販売しているプラン)を含むMNOおよび仮想移動体サービス提供者(MVNE)として他社へ提供している回線、そして他社から借り入れて仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービスの合計値では9月12日時点で784.5万回線となっており、さらに2024年9月14日(土)には785万回線を超える見込みだとしています。なお、同社では日本の人口の10%に相当する1200万契約を早期に実現するという目標を掲げてサービス拡充などを行っています。

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楽天モバイルでは楽天回線による正式サービス「Rakuten UN-LIMIT」を2020年4月に開始し、楽天回線エリアにおけるデータ通信は使い放題、専用アプリ「Rakuten Link」での音声通話・SMSも無料で月額3,278円(金額はすべて税込)で使え、さらに何度かアップグレードされて昨年6月から新料金プランのRakuten最強プランに刷新し、パートナー(au)回線エリアも含めて3GB以下なら月額1,078円、20GB以下なら月額2,178円、使い放題で月額3,278円となっています。

なお、Rakuten Linkでの音声通話・SMSはカウントフリーとなっているほか、Rakuten Linkは昨年8月にパソコン(PC)向けデスクトップ版も提供開始されました。またキャリアメールサービス「楽メール」も提供されています。そんなRakuten最強プランの提供開始に合わせてサービスエリアマップが更新され、Rakuten最強プランでは楽天回線だけでなくau回線でも同じ料金となることに伴い、4Gエリアについては楽天回線とau回線の合算表示となっています。

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そんな楽天モバイルですが、今年5月からはRakuten最強プランを利用している12歳以下の人を対象に月々のデータ利用量が3GB以内であれば「楽天ポイント」で440ポイントを還元する「最強こどもプログラム」の提供を開始し、さらに今春より提供している「最強家族プログラム」と「最強青春プログラム」と併せて幅広い年齢層によりお得にサービスを利用できるようになっているほか、法人向けサービス「Rakuten最強プラン ビジネス」をはじめとした法人も楽天グループの強みであるグループシナジーを生かして「楽天市場」などを利用しているパートナー企業に訴求して好評となっているとのこと。

また説明会では年齢別の人口対契回線数比を公開し、2024年7月末時点でこれまで最も認知度などが浸透して契約数が高かった30代では目標としている人口比10%相当を超え、30〜34歳で10.2%、35〜39歳で10.0%となったほか、これらの施策の効果がさっそく出ているようで、13〜22歳ではまだ人口比3.4%と低いものの、2024年1月末時点からの増加分では+0.7%と、高くなってきているとのこと。一方で60歳以上のシニアについては人口比2.1%かつ2024年1月末時点からの増加分でも+0.2%と低く、これからの伸びしろが大きいと考えているということです。

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そのため、楽天モバイルでは発表会にて新サービスとしてすでに紹介しているようにRakuten最強プランを契約している65歳以上の人を対象に月額利用料1,078円〜3,278円(金額はすべて税込)を楽天ポイント(期間限定)で毎月110ポイント還元するほか、通常合計2,200円のシニアの人が安心してスマートフォン(スマホ)を利用できる4つのオプションサービスがパックになった「15分かけ放題&安心パック」を毎月1,100ポイントの還元によって実質月額1,100円で利用できる「最強シニアプログラム」を提供開始しました。

またシニア層における課題としてシニアの人は自分自身でスマホを使いこなせていると思っているのが3割程度しかおらず、実際にデータ通信利用料もより若い人と比べて少なく、60代以上では8割の人が月3GBとなっているとのこと(2024年3月にiPhone大陸運営事務局が発表した資料より)。例えば、これは楽天モバイル全体なら月間データ通信利用量が2024年7月には27.9GBとなっており、中でも13〜22歳の平均は44.2GBにも達しており、シニアの人のデータ通信利用量がいかに少ないかがわかります。またデータ通信利用量が増加していることからARPUも向上しているため、シニアの人がスマホを使いこなしてデータ通信利用量が増加することも狙っているとのこと。

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これに対して楽天モバイルでも総務省による「令和5年度補正予算デジタル活用支援推進事業」に採択された日本郵便との協働による「オンラインスマホ教室」(受講料無料)を全国約500の郵便局にて実施し、アンケート(愛媛県内の郵便局100局における「愛顔のスマホ相談窓口」にて2023年4月〜2024年3月に実施。回答数2456)にて「とても満足」が71%、「満足」が27%と、合計98%の人が満足していることを紹介していました。

また楽天グループのシニア向けサービス「楽天シニア」とも連携し、楽天シニアで健康アンバサダーを努めているダンサーのSAM氏が考案した誰もが無理なく踊ることができる「ダレデモダンス」などを行う体験イベントを実施しており、ヨガやダンス、ストレッチ、語学などのシニアの人が高い興味を示している内容になっているということです。なお、総務省統計局が2024年8月20日(火)に公表した人口推計(2024年(令和6年)3月確定値、2024年(令和6年)8月概算値)では日本の人口のうちの60歳以上が4380万人と35.4%を占め、50代の1821万人、40代の1645万人、30代の1327万人、20代の1274万人、20歳未満の1938万人と比べてかなりの割合を占めていることも伸びしろがあると考えられる一因だと思われます。

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記事執筆:memn0ck


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