GoogleがPixel 7aのバッテリー膨張問題で「延長修理プログラム」が提供開始

Googleは23日(現地時間)、同社が「Made by Google」として展開している「Pixel」ブランドにおいて2023年5月に発売した5G対応スマートフォン(スマホ)「Pixel 7a」の一部製品にてバッテリー(電池パック)が予期せず膨張する問題が発生する可能性があることを確認したとお知らせしています。対象製品かどうかは https://support.google.com/pixelphone?p=pixel7a_battery_flow より確認できます。

また同社ではPixel 7aの使い心地をできる限り良い状態にしたいと考えているため、当該の問題がある対象のPixel 7aに対して無料修理(バッテリー交換)またはその他の緩和対応オプションの対象となる「延長修理プログラム」を提供するということです。なお、オプションの内容は販売する国・地域、保証ステータスに応じて異なり、対象条件と具体的なオプションには利用規約が適用されます。

延長修理プログラムにおけるバッテリー交換は日本も対象国・地域に含まれており、対象製品だった場合には登録Webページ( http://g.co/pixel/7abattery )にて登録後に初回の対象条件チェックとPixel 7aの物理的な検査が実施され、バッテリー交換を無料で1回受けることができます。交換は日本では持ち込み修理センターでのみ受け付けされます。ただし、バッテリーの在庫がなくなり次第終了するとのことなのでご注意ください。

一方、日本では持ち込み修理センターでのバッテリー交換を希望しない場合には緩和対応オプションとして保証対象の場合には456ドル(約65,000円)の支払い、保証対象外の場合には200ドル(約29,000円)の支払いまたは300ドル(約43,000円)の公式Webショップ「Google ストア」で使えるストア クレジッドの進呈となるとのこと。なお、支払いは現地通貨に換算して行われるということです。

02

Pixel 7aはGoogleが展開するPixelシリーズにおけるスマホのうちのフラッグシップモデルに対する廉価モデル“a”シリーズの2023年モデルで、2022年に発売されたフラッグシップモデル「Pixel 7」および「Pixel 7 Pro」に搭載されている独自開発のチップセット(SoC)である「Tensor」シリーズの第2世代「Tensor G2」を搭載し、高い性能を備えながらも価格を抑えた製品となっています。

また前機種「Pixel 6aからカメラ機能が強化されたほか、新たにaシリーズとしては初のワイヤレス充電(Qi)にも対応し、画面内指紋認証だけでなくパンチホールに内蔵された約約1300万画素CMOS(1画素1.12μm)+広角レンズ(画角95°、F2.2)のフロントカメラによって顔認証も利用でき、引き続いて防水・防塵(IP67)に対応するほか、日本向けモデルはおサイフケータイ(FeliCa)にも対応しています。ただし、バッテリーシェアには非対応。

03

04

主な仕様は約6.1インチFHD+(1080×2400ドット)有機ELおよび8GB LPDDR5内蔵メモリー(RAM)、128GB UFS 3.1内蔵ストレージ、4385mAhバッテリー、USB Type-C端子(USB 3.2 Gen 2)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、NFC Type A/B、、位置情報取得(A-GNSS)、近接センサー、周囲光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁力センサー、気圧センサー、ステレオスピーカー、マイク×2、ノイズキャンセレーション機能など。カメラは以下のデュアル構成。

・約6400万画素CMOS(1画素0.8μm、1/1.73型、4in1、PDAF)+広角レンズ(画角80°、F1.89、OIS、超解像ズーム最大8倍)
・約1300万画素CMOS(1画素1.12μm、PDAF)+超広角レンズ(画角120°、F2.2)

携帯電話ネットワークは日本市場向けのG82U8は対応周波数帯が以下のようになっており、SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズのスロットが1つあるほか、eSIMを搭載しています。OSはAndroid 13をプリインストールし、5年間のアップデートを保証。サイズは約152.0×72.9×9.0mm、質量は約193.5g、本体色はSeaおよびCharcoal、Snow、Coralの4色展開。その他の詳細な製品情報は以下の記事をご覧ください。

Google、新スマホ「Pixel 7a」を発表!5月11日発売ですでに購入可能。直販価格は6万2700円で、NTTドコモやau、SoftBankからも販売 - S-MAX
Googleの新スマホ「Pixel 7a」を外観や同梱品、基本機能を写真や動画で紹介!フラッグシップ級の性能がより小さくより安く【レビュー】 - S-MAX

[Pixel 7a - G82U8]
5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n25, n28, n38, n40, n41, n66, n75, n76, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 21, 25, 28, 32, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

今回、そんなPixel 7aの一部製品にバッテリーが予期せず膨張する可能性がある問題が確認され、対象製品にはバッテリー無償交換または緩和対応オプションを行う延長修理プログラムが提供開始されました。対象製品かどうかを確認するWebページでチェックできるほか、この問題の影響を受けている場合には以下の症状が出ているとしており、影響を受けている場合には延長修理プログラムが適用されます。

<バッテリー膨張の症状>
・Pixel 7aの膨張を目視で確認できる。通常より厚みを増しているように見えたり、バックカバーが膨らんだりすることがあります。
・Pixel 7aの背面が膨らんでいる、本体から外れている。本体の縁に沿って隙間ができます。
・Pixel 7aのバッテリーが通常より著しく早く消耗する(ほとんど使用していない場合も同様)、または充電できない。

<延長修理プログラムの対象国・地域>
・米国(郵送修理にも対応)
・インド(郵送修理にも対応)
・カナダ
・英国
・ドイツ
・日本
・シンガポール

なお、影響を受ける製品がバッテリー無料交換の対象の場合でも修理を受けられる状態であることを確認するため、修理の開始前に物理的な検査が実施され、液体による損傷や鋭利なもので突く、過度の力を加えるなどといったその他の破損が見られる場合はバッテリー無料交換の対象外となる可能性があるほか、ディスプレイまたはカバーガラスにひび割れがあるなどの保証対象外の損傷がある場合については修理費用が発生する可能性があるとのことです。

またその場合には修理を始める前に費用の見積もり額を案内するので、修理を進めるか、返却するかを指定できます。その他、バッテリー交換を希望しない場合には緩和対応オプションとして保証対象の場合には456ドル、保証対象外の場合には200ドル(約29,000円)の支払いまたは300ドルのストア クレジッドが進呈されます。なお、バッテリー交換によってPixel 7aの標準保証期間が延長されることはなく、バッテリー交換にかかわらず、当初の設定期日に保証期間は終了します。

05


記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
Google Pixel 7a 関連記事一覧 - S-MAX
Google Pixel 7a の延長修理プログラム - Google Pixel ヘルプ
Google Pixel 7a のバッテリーに関する問題に対処する - Google Pixel ヘルプ