新フォルダブルスマホ「motorola razr 60」と「motorola razr 60 ultra」が登場!

Motorola Mobility(以下、Motorola)は24日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークおよびオンラインにてグローバル向け発表会「Motorola Grobal Mega Launch 2025」を開催し、同社が展開している「motorola razr」シリーズにおける新商品として5G対応フォルダブルスマートフォン(スマホ)「motorola razr 60(型番:XT2553-*)」および「motorola razr 60 ultra(型番:XT2551-*)」を発表しています(*は任意の数字)。

両機種ともにすでにイギリスやドイツ、フランスなどの1次販売国・地域では2025年4月25日(金)に発売されており、価格はドイツやフランスなどではmotorola razr 60が799.99ユーロ(約131,000円)、motorola razr 60 ultraが1,299.99ユーロ(約212,000円)で、これらの国では内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージはmotorola razr 60が8GB RAM+256GBストレージ、motorola razr 60 ultraが16GB RAM+512GBストレージとなっています。

またアメリカではmotorola razr 60およびmotorola razr 60 ultraと同等の「motorola razr 2025」および「motorola razr ultra」が2025年5月15日(木)より順次発売され、発売に先立って5月7日(水)より予約受付が順次開始されるとのこと。価格はオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)ではmotorola razr 2025が699.99ドル(約101,000円)、motorola razr ultra 2025が1,299.99ドル(約187,000円)とのこと。

またアメリカではmotorola.com限定モデルとしてmotorola razr ultraの16GB RAM+1TBストレージモデルが用意されるほか、前機種「motorola razr 50 ultra」をベースにした「motorola razr+ 2025」も発売されるということです。一方、Motorolaの日本法人であるモトローラ・モビリティ・ジャパンでは現時点でmotorola razr 60およびmotorola razr 60 ultraの日本での販売については未定と案内しています。

ただし、すでに紹介しているようにmotorola razr 60 ultraには一部の認証機関において日本向けが用意されていることが記載されていることから少なくともmotorola razr 60 ultraが販売されると見られるほか、これまでの販売実績からmotorola razr 60についても何らかの形で販売されるのではないかと予想され、今後にモトローラ・モビリティ・ジャパンより正式に発表があると期待されます。

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motorola razr 60およびmotorola razr 60 ultraはともにMotorolaが展開するフォルダブルスマホのmotorola razrシリーズの最新機種で、日本でも昨年に発売された「motorola razr 50」およびmotorola razr 50 ultraの後継機種となり、フォルダブルスマホには主に閉じた状態では普通のスマホサイズで開くとタブレットサイズになるような“横開き型”と開くと普通のスマホサイズで閉じるとコンパクトで持ちやすくなるという“縦開き型”がありますが、両機種ともにそれぞれ縦開き型となっています。

基本的にmotorola razr 50およびmotorola razr 50 ultraをそれぞれ踏襲しつつ、チップセット(SoC)やバッテリーなどが強化されてより高性能化しているほか、motorola razr 50およびmotorola razr 50 ultraは防塵のみのIP8X準拠でしたが、motorola razr 60およびmotorola razr 60 ultraは隙間を最小限に抑えてブラシフィルターを内蔵することによって再設計されたヒンジによって生活防水クラスながらもIP48準拠になり、さらにmotorola razr 60 ultraはメインディスプレイが6.9インチから7.0インチに大画面化しています。

motorola razr 60とmotorola razr 60 ultraの主な違いはサブディスプレイのほか、SoCがmotorola razr 60はMediaTek製「Dimensity 7400X」、motorola razr 60 ultraはQualcomm製「Snapragon 8 Elite Mobile Platform」となっており、さらにメインディスプレイとサブディスプレイのリフレッシュレートやタッチサンプリングレート、サブディスプレイの最大輝度・パネル、リアカメラのセカンドカメラ、バッテリー容量、急速充電の最大値などなっています。

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左がmotorola razr 60、右がmotorola razr 60 ultra

また両機種ともに独自のAI機能「moto ai」に対応しており、moto aiは未来を見据えながら利用者からのフィードバックを活用して従来のアシスタントを超え、プロアクティブで直感的なコンパニオンへと進化し、時間をかけてこれらの機能を改善し続けることによて利用者のニーズを予測してコンテキストを認識したレコメンデーションを提供してくれ、さらにクロスデバイスのインタラクションを強化して日常体験をよりスマートかつ効率的で自然なものにすることをめざしているということです。

このコンセプトのもとに高度なプロンプト機能「Catch Me Up」や「5 Pay Attention」、「Remember This」を初めて搭載したほか、画面に表示された情報(例:レシピや旅程)に応じて次の行動を提案する「Next Move」や表示内容から最適なプレイリストを自動作成する「Playlist Studio」、生成AIを活用して画像・ステッカー・壁紙を作成する「Image Studio」、音声でテレビ表示やPCミラーリング、マルチタスクハブに切り替え可能な「Smart Connect with AI」が提供され、さらにmotorola razr 60 ultraには目線だけでAIを起動するため、音声コマンドが不要な「Look and Talk」も提供されます。

またカメラ機能や画像などにおいて料理やポートレート、風景などの写真のスタイルを自動補正する「Signature Style」や複数写真を合成して全員が目を開けている写真を自動生成する「Group Shot」、MetaのLlamaモデルを搭載してオフラインで利用可能な通知要約機能「Catch Me Up」、文字起こしとスピーカーラベルに対応する「Pay Attention」が搭載されます。さらに「Google Gemini」や「Microsoft Copilot」、「Perplexity」と統合してオンデバイスでさまざまなAI機能が利用できるようになっているということです。



<motorola razr 60 ultra>

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motorola razr 60 ultraは開くと上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:22の縦長な約7.0インチSuper HD(1224×2992ドット)pOLED(有機EL)メインディスプレイ(約464ppi)、閉じると約4.0インチ1272×1080ドットpOLED(有機EL)サブディスプレイ(約417ppi)が搭載されており、メインディスプレイは折り畳めるLTPO AMOLEDパネル、サブディスプレイもフレキシブルLTPO AMOLEDパネルが採用されています。

またメインディスプレイはHDR10+やDolby Vision、10bitカラー(10億色表示)、色域DCI-P3 120%、明るさ最大4500nits、最大165Hzリフレッシュレート、最大130Hzタッチサンプリングレート(ゲームモードでは最大300Hz)、サブディスプレイはHDR10+や10bitカラー、色域DCI-P3 100%、明るさ最大3000nits、最大165Hzリフレッシュレート、最大120Hzタッチサンプリングレート(ゲームモードでは最大165Hz)となっており、先行して発表された「motorola edge 60 fusion」とともにPantone ValidatedとColors Pantone Skintone Validatedの認証を取得した初のスマホとなっています。

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パンチホール部分には約5000万画素CMOS(1画素0.64μm、4in1)+広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては本体側面に指紋センサーが搭載されています。新たにサブディスプレイは強化ガラス「Gorilla Glass Ceramic」(Corning製)で覆われ、メインディスプレイは引き続いて薄い樹脂とガラスで折り目が目立たなくなっており、開いた状態での画面占有率はベゼルが20%狭くなったことで約86.2%に達し、側面フレームは6000シリーズのアルミニウム素材が用いられ、背面パネルはシリコンポリマーによるフェイクレザー仕様となっています。

特に新たにイタリアで開発されたハイテク高級素材「Alcantara(アルカンターラ)」を初めてスマホに導入し、スエード調で手触りが柔らかく、持ち心地が良く握りやすくなっており、本体色は引き続いてPANTONE(以下、パントーン)と複数年に渡るパートナーシップに基づいてPantone Color Instituteとのコラボレーションで厳選された“PANTONE”カラーが採用され、燃えるような赤系の「PANTONE Rio Red」、アルカンターラを用いた自然にインスピレーションを得た深緑系の「PANTONE Scarab」、若々しいピンク系の「PANTONE Cabaret」、FSC認証を取得した本物の木を用いた「PANTONE Mountain Trail」の4色がラインナップされています。

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またヒンジはチタン製プレートで強化されて前世代よりも最大35%も折り曲げに耐えるようになり、メインディスプレイを覆う樹脂とガラスのさらなる薄型化とともに開閉のスムーズさが30%向上しているとのこと。サイズは開いた時で約171.48×73.99×7.19mm、閉じた時で約88.12×73.99×15.69mm、質量は約199g。またリアカメラは以下のデュアル構成で、サブディスプレイを使ってリアカメラをセルフィー(自撮り)に利用したり、友人に自分のポーズのプレビューを表示したりできるようになっています。

・約5000万画素CMOS(1/1.56型、1画素1.0μm、Instant-all Pixel Focus、4in1)+広角レンズ(F1.8、OIS)
・約5000万画素CMOS(1画素0.6μm、4in1)+超広角&マクロレンズ(F2.0、画角122°)

またプロレベルのコンテンツ制作に取り組んでいる場合でもありのままの思い出を捉える場合でも直感的なハードウェアとソフトウェアを備えた最先端のカメラシステムとなっており、最小限の労力で毎回完璧なショットを確実に撮影可能で、新たにフォルダブルスマホでは初めて搭載する実物に忠実なPantone Validated ColorとSkin Tonesの認証によって自信を持って世界を見たままに捉えることができます。さらにFlex Viewポジションやハンズフリーの自撮り、グループショットを可能にするジェスチャー、サブディスプレイのプレビュー機能も利用可能です。

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主な仕様はLPDDR5X規格のRAMおよびUFS 4.0規格のストレージ、側面「AI Key」、USB Type-C端子、4700mAhバッテリー、超急速充電「Turbo Power」(最大68W)とワイヤレス充電(最大30W)、ワイヤレス給電(最大5W)、Qualcomm Snapdragon Sound、Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク×3、赤外線センサー、近接センサー、環境光センサー、加速度センサー、ホールセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、電子コンパス、位置情報取得(A-GNSS:GPS・GLONASS・Galileo・BeiDou・QZSSなど)など。3.5mmイヤホンマイク端子や外部ストレージスロット、FMラジオは非搭載。

通信面ではWi-Fi 7やWi-Fi 6Eに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(2.4および5、6GHz)の無線LANやBluetooth 5.4、NFCに対応し、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートしており、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は販売される国・地域によって異なりますが、グローバル版は以下の通り。OSはAndroid 15(Hello UX)がプリインストール。同梱品はグルーバル版ではACアダプターおよびUSB Type-Cケーブル、SIMツール、保護ケース、保護フィルム、ガイドなどの紙類。

5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n14, n20, n25, n26, n28, n29, n30, n38, n40, n41, n48, n66, n70, n71, n75, n77, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 14, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 48, 66, 71
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz




<motorola razr 60>

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motorola razr 60はmotorola razr 60 ultraのスペックを落として価格を抑えたモデルで、メインディスプレイやサブディスプレイはmotorola razr 50と同じとなっており、開くと上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:22の縦長な約6.9インチFHD+(1080×2640ドット)pOLED(有機EL)メインディスプレイ(約413ppi)、閉じると約3.63インチ1056×1066ドットpOLED(有機EL)サブディスプレイ(413ppi)が搭載されており、メインディスプレイは折り畳めるLTPO AMOLEDパネルですが、サブディスプレイもLTPS AMOLEDパネルが採用されています。

またメインディスプレイはHDR10+や10bitカラー、色域DCI-P3 120%、明るさ最大3000nits、最大120Hzリフレッシュレート、最大220Hzタッチサンプリングレート(ゲームモードでは最大300Hz)、サブディスプレイはHDR10(Amazon限定)や10bitカラー、色域DCI-P3 100%、明るさ最大1700nits、最大90Hzリフレッシュレート、最大120Hzタッチサンプリングレートとなっています。開いた状態での画面占有率は約85.33%とのこと。

一方、外観のデザインなどはmotorola razr 60シリーズとしてmotorola razr 60 ultraと共通化されており、サイズは開いた状態で約171.30×73.99×7.25mm、閉じた状態で約88.08×73.99×15.85mm、質量は約188g、本体色は同様に“PANTONE”カラーが採用され、濃紺系の「PANTONE Gibraltar Sea」、グリーン系の「PANTONE Spring Bud」、シルバー系の「PANTONE Lightest Sky」、淡いピンク系の「PANTONE Parfait Pink」の4色がラインナップされています。

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外装はディスプレイ面が強化ガラス「Corning Gorilla Glass Victus」で覆われ、背面パネルはフェイクレザー仕様やフェイクナイロン仕様となっており、側面フレームは6000シリーズのアルミニウム素材を採用しています。カメラはフロントカメラは約3200万画素CMOS(1画素0.7μm)+広角レンズ(F2.4)で、顔認証に対応しており、側面指紋センサーも同じく搭載されています。またリアカメラは以下のデュアル構成で、motorola razr 60 ultraと同じくPantone Validated ColourとSkin Tonesの認証を取得しています。

・約5000万画素CMOS(1/1.95型、1画素0.8μm、Instant-all Pixel Focus、4in1)+広角レンズ(F1.7、OIS)
・約1300万画素CMOS(1画素1.12μm)+超広角&マクロレンズ(F2.2、画角120°)

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主な仕様はLPDDR4X規格のRAMおよびUFS 2.2規格のストレージのほか、Wi-Fi 6Eに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5、6GHz)の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.4、NFC、USB Type-C端子、デュアルステレオスピーカー、Dolby Atoms、マイク×3、赤外線センサー、近接センサー、環境光センサー、加速度センサー、ホールセンサー、気圧センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、位置情報取得(A-GNSSなど)など。

バッテリーは容量は4500mAhで、急速充電「Turbo Power」(最大30W)とワイヤレス充電(最大15W)をサポートしています。SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は販売される国・地域によって異なりますが、グローバル版は以下の通り。OSはAndroid 15(Hello UX)がプリインストールされてます。同梱品はUSB Type-Cケーブル、SIMツール、保護ケース、保護フィルム、ガイドなどの紙類。

5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n20, n26, n28, n38, n40, n41, n66, n75, n77, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 32, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz






記事執筆:memn0ck


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