フイオンの液タブ「Kamvas 13(Gen3)」をレビュー!

パソコン(PC)やタブレットなどではペン入力できる製品が多くなってきましたが、デジタルにてペンでより繊細に絵を描いたり、アイデア出しやプロット作成をしたり、メモを手書きしたりしたい場合にはやはりペンタブレット(以下、ペンタブ)や液晶タブレット(以下、液タブ)がオススメです。

そんなペンタブや液タブについてこれまでにもいくつかの製品を紹介してきましたが、今回はHuion Trend Technology(以下、Huion)より液タブ「Huion Kamvas 13(Gen3)」(型番:GS1333)の実機を提供いただいたので、外観や同梱品、描き心地などをレビューしていきます。

なお、Huion Kamvas 13(Gen3)はHuionの公式Webショップ「Huion Store」では現在、価格(金額はすべて税込)はスタンド付きが通常43,980円のところを15%OFFの37,383円、スタンドなしが通常39,980円のところを15%OFFの35,182円となっているほか、総合Webショップ「Amazon.co.jp」ではスタンド付きが43,980円の15%(6,597ポイント)還元で実質37,383円、スタンドなしが39,980円の15%(5,997ポイント)還元で実質33,983円となっています。

【パッケージや本体外観、同梱物などをチェック】

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Huion Kamvas 13(Gen3)の箱(パッケージ)

まずはHuion Kamvas 13(Gen3)のパッケージや同梱品をチェックしていきます。今回提供いただいたKamvas 13(Gen3)はスタンド付きのセットのコスモブラックです。なお、本体色はコスモブラックの他にサクラピンクがあり、さらに日本台湾限定版としてホワイトもあるのですが、ホワイトはHuion StoreやAmazon.co.jpでは現時点では販売されていません。

Huion Kamvas 13(Gen3)の箱は白を基調としたシンプルなもので、上面には本体の写真が掲載され、底面には製造会社であるHuion Trend Technologyの会社情報や各種認証、製品名、モデル名などが印刷されています。箱を開けると、本体とともに「Huion Pen Display Color Calibration Report(ペンディスプレイカラーキャリブレーションレポート)」という冊子が入っており、その下に付属品が収納されています。同梱物は以下となっています。

・Kamvas 13(Gen3)本体
・5 in 1拡張ハブ付き折り畳みスタンド
・デジタルペン PW600S(Pentech 4.0テクノロジー)
・ペンスタンド
・替芯
・3 in 1ケーブル
・充電延長ケーブル
・クイックスタートガイド
・手袋
・クリーナークロス

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Huion Kamvas 13(Gen3)の箱の底面


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箱を開けるとまずはHuion Kamvas 13(Gen3)があります


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Huion Kamvas 13(Gen3)の本体の下に付属品が収納されています


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Huion Kamvas 13(Gen3)の同梱品一覧

Kamvas 13(Gen3)は対角で約13.3インチのFHD(1920×1080ドット)IPS液晶(約166ppi)を搭載しており、Kamvasシリーズの液晶タブレットではミドル帯ながらも、付属のデジタルペンは筆圧1万6384レベル、ペンの反応時間25ms、ペン解像度5080lpi、±60°のチルトサポートなどのPen Tech 4.0テクノロジーに対応したPW600Sとなっており、しっかりと使える仕様だと思われます。

またデジタルペン(PW600S)とペン立てが付属しており、デジタルペンはバッテリーレスで軽く、軸が太めで持ちやすいです。またペン立ての中には替芯が10本入っています。一方、ペン立てはドーナツ型で、ペンを寝かせて置くことも真ん中の穴に立てることも可能できてなかなか便利だと感じました。

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デジタルペンとペン立て


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ペン立てにデジタルペンを置いたところ

また今回はスタンド付きのパッケージだったので、5 in 1拡張ハブ付き折り畳みスタンドが付属しており、スタンドは高さの調節ができるギミックがあり、好みの高さで作業することができます。また重さが約865gの液晶タブレットを置いてもぐらつかずにしっかりとした安定感があります。

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5 in 1拡張ハブ付き折り畳みスタンド


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スタンドにHuion Kamvas 13(Gen3)を置いてみたところ


【使うための準備~ドライバーのインストールなど】

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ドライバのインストール画面

続いて実際にパソコンにHuion Kamvas 13(Gen3)をつないで使うための準備をしていきます。まずはパソコンにドライバーをインストールします。ドライバーは公式Webページ( https://www.huion.com/jp/index.php?m=content&c=index&a=lists&catid=16&down_title2=Kamvas%2013 )からダウンロードしてインストールします。インストールは数秒で完了します。またドライバーをインストールしたらユーティリティーアプリも使えるようになります。

ドライバーやユーティリティーアプリがインストールできたらKamvas 13(Gen3)をパソコンに接続します。Kamvas 13(Gen3)には3 in 1ケーブルは同梱されていますが、フル機能USB-Cケーブル(USB 3.1 Gen 1のUSB C to Cケーブル)は別売となっており、Huion Store( https://store.huion.com/jp/products/usb-c-to-usb-c-cable )では4,899円で販売されています。

なお、今回は手持ちのフル機能USB-Cケーブルを使って接続して使ってみましたが、フル機能USB-CケーブルならKamvas 13(Gen3)のフル機能USB-CポートとパソコンのUSB-Cポートを繋ぐだけで使えて便利です。

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ユーティリティー画面

ユーティリティーアプリはシンプルで直感的に操作できる。設定などは毎度シンプルで悩むことも無く、すぐに使用のための準備ができます。最後に代表的なドローイングアプリである「CLIP STUDIO PAINT」(以下、クリスタ)や「Affinity Photo2」で試してみました。

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クリスタで試し描きしたところ

言わずもがな、クリスタです。こちらは絵を描くためのソフトなのでKamvas 13(Gen3)のポテンシャルを活かせる描き心地です。画面はガラス素材で表面にアンチグレア加工が施されており、スパークル防止特性を最適化することによって強い光の反射に対処するのと同時に単色背景における粒子感を最小限に抑えていて見やすくなっています。

またOC接着剤によるフルラミネーションによって紙のようなテクスチャー仕上げの質感でリアルな描き心地を実現しており、画面表面の加工はスルスルとしているため、ペンの滑りがよく速いストロークでも描けます。サカサカと描くタイプの人に特に良いかと思いますが、個人的にはもう少し摩擦がほしいので、別売のフェルトペン先( https://store.huion.com/jp/products/felt-nibs-pn06f )の使用を検討したいところです。

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Affinity Photo2で試してみたところ

一方、こちらはAffinity Photo2で、SNSで話題になり値引きなど利用し購入された人も多いかと思います。アプリ名の通りに写真編集ソフトですが、簡単な絵は描くことができ、Kamvas 13(Gen3)での筆圧もスムーズに出ます。描き心地だけでなく、Kamvas 13(Gen3)は本体横にプレスキーが搭載されており、クリック感のある押し心地となっており、ダイヤルも軽く回り作業中に気分が削がれません。

よく使うCtrl+zやCtrl+sなどを登録しておけば作業効率も上がります。他にもよりパソコンで使っているモニターなどの大画面で使うようにKamvas 13(Gen3)を板タブとして使う「板タブモード」も搭載しています。このようにKamvas 13(Gen3)は価格帯の割にペンの遅延などもほぼないため、液タブ初心者から中級者へオススメできる商品だと感じました。気になった人は是非チェックしてみてください。

<「Huion Kamvas 13(Gen3)」の主な仕様>
商品名Kamvas 13(Gen3)
製品モデルGT1902
サイズ約361.21×202.77×117mm
質量約865g
コスモブラック、サクラピンク、ホワイト
画面サイズ13.3インチ(対角)
アスペクト比16:9
アクティブエリア293.8×165.2mm
解像度FHD(1920×1080ドット)
PPI166PPI
LCDIPS液晶(リフレッシュレート60Hz)
コントラスト比1000:1
輝度220nit(標準)
視野角85°/85°(H)/85°/85°(V)(平均)(CR>10)
色域120% sRGB
色域カバー率99% RGB、99% Rec.709、90% Adobe RGB
表示色8bitカラー(約1670万色)
ペン技術Pentech 4.0(PW600L)
ペンセンシング技術バッテリーフリー電磁共鳴
反応時間25ms(標準)
ペン解像度5080LPI
筆圧感知16384Levels
精度±0.3mm(Center)±2mm(Corner)
読取可能高さ10mm
読取率>260PPS
傾き検知±60°
デジタルペンPW600S
入力電圧AC:100〜240V(50Hz/60Hz)
出力電圧5V/2A
インターフェイスUSB-C(HDMI Signal)Full-featured USB-C(DP Signal)
ショートカットキー5つのプログラム可能なキープレス+デュアルダイヤルコントローラー+2つの機能切り替えボタン
スタンド5 in 1拡張ハブ付き折り畳みスタンド
消費電力≤7W
使用環境0℃〜40℃(20〜80%)
保管環境-20℃〜60℃(10〜90%)
対応OSWindows 7以降、macOS 10.12以降、Android(USB3.1 DP1.2以降、Linux(Ubuntu 20.04 LTS)




記事執筆:Hisumi


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