既報通り、Googleは12日(現地時間)、同社が「Made by Google」として自社ブランドで開発・販売している「Pixel」シリーズの新商品としてフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Pixel 11」および「Pixel 11 Pro」、「Pixel 11 Pro XL」、フォルダブルスマホ「Pixel 11 Pro Fold」、スマートウォッチ「Pixel Watch 5」などを発表しています。合わせてGoogleの日本法人であるグーグル(以下、Google Japan)がPixel 11およびPixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、Pixel 11 Pro Fold、Pixel Watch 5を2026年8月20日(木)に発売します。
また発売に先立って公式Webショップ「Google ストア」( https://store.google.com/jp/ )では予約注文が2026年8月12日(水)23:00より開始されているほか、オープンしたばかりの日本初の旗艦店「Google Store表参道」でも2026年8月13日(木)14:00から予約受付が行われており、日本では初めて一部の量販店でもPixel 11シリーズが販売され、各店舗にて8月13日9時より順次予約受付が開始されるということです。さらにこれまで通りにNTTドコモやKDDIおよび沖縄セルラー電話(携帯電話サービス「au」)、ソフトバンク(携帯電話サービス「SoftBank」)、楽天モバイルといった移動体通信事業者(MNO)からも販売されます。
日本で販売されるモデルは新たに初めてグローバル版と同じとなり、Pixel 11が「GUJ0N」、Pixel 11 Proが「GM45K」、Pixel 11 Pro XLが「G4HCD」、Pixel 11 Pro Foldが「GZDQ6」で、ともにおサイフケータイ(FeliCa)に対応し、SIMはnanoSIMカード(4FF)とeSIMのデュアルSIMで、Google ストアやGoogle Store表参道などで販売されるのはオープン市場向けメーカー版でいわゆる「SIMフリーモデル」となります。ただし、MNOから販売されるモデルも発売時からSIMロックはかかっておらず、ソフトウェア更新などもメーカー版と共通して提供されます。
本記事ではこれらのうちのPixel 11 Pro FoldについてGoogle Japanが開催した先行体験会で実際に試す機会があったので主に外観を中心に写真や動画を交えて紹介したいと思います。なお、Pixel 11シリーズやPixel Watch 5についてはすでにGoogle Store表参道や一部の量販店にて実機が先行展示されており、試すことができるようになっているため、気になる人は是非チェックしてみてください。
Pixel 11 Pro Foldは内側のメインディスプレイがほぼ正方形の8.0インチ、外側のカバーディスプレイが縦横比19.5:9の6.5インチ。メインディスプレイの折り目は前機種よりも目立たなくなっているということですが、競合の「OPPO Find N6」や「Galaxy Z Fold8 Ultra」などと比べるとまだ少し気になる感じがします
Pixel 11 Pro FoldはGoogleブランドで展開しているPixelシリーズの最新フォルダブルスマホで、Google初のフォルダブルスマホ「Pixel Fold」やそれに続く「Pixel 9 Pro Fold」および「Pixel 10 Pro Fold」の後継機種として同じように閉じると普通のスマホ、開くとタブレットのような大画面で使える横開き型となっており、新たに2021年に発売された「Pixel 6」および「Pixel 6 Pro」ではじめて搭載された自社カスタムのチップセット(SoC)「Tensor」の最新版「Tensor G6」を搭載し、さらに高性能化してこれまでにないPixel史上最高の機能が満載となっています。
日本で販売されるモデルは内蔵ストレージの違いによって複数あり、Google ストアにおける価格(金額はすべて税込)は256GBストレージが279,900円、512GBストレージが299,900円となり、本体色はOlive(オリーブ)とObsidian(オブシディアン)の2色展開ですが、16GB RAM+512GBストレージはObsidianのみで、内蔵ストレージが512GBのモデルではZoned UFSを搭載することによってより高速なパフォーマンスを実現しているということです。なお、Pixel 11 Pro Foldはどちらも内蔵メモリー(RAM)は16GBのみとなります。
またGoogle ストアではPixel 11 Pro Foldを2026年9月4日(金)23:59までに購入すると、Pixel 11は49,900円分のGoogle ストアポイントがプレゼントされ、さらに対象スマホを下取りに出すと、Pixel 11 Pro Foldは最大97,700円が支払額から引かれ、Pixel 11 Pro Foldの実質負担額は132,300円からとなります。その他、購入特典としてPixel 11 Pro Foldでは動画配信サービス「YouTube Premium」(3カ月分)の無料トライアルに加え、「Google One」の5TBストレージなGoogle AI Proプラン(6カ月分)の無料トライアルがそれぞれプレゼントされます。
なお、有料の補償サービス「Pixel Care+」はPixel 11 Pro Foldでは通常プラン(2年一括払い・月払い)が51,800円または2,580円/月、紛失・盗難プラン(2年一括払い・月払い)が55,800円または2,780円/月となっており、同梱品はスマホ本体のほか、1 m USB-C – USB-C ケーブル(USB 2.0、第2世代)およびSIM取り出しツールのみとなっており、クイック スイッチ アダプターなどは付属しません。
外観は前機種「Pixel 10 Pro Fold」よりも画面の縁(ベゼル)がよりスリムになって洗練された美しさを際立たせ、Pixel 10 Pro Foldで打ち出したフォルダブルスマホながらも高い耐久基準を維持してIP68の優れた防塵・防水性能を備えているほか、Pixel 11 Pro Foldではさらに進化してひび割れに強い設計の新しい複合素材のバックカバーを新たに採用し、メインディスプレイを保護する新開発のギアレスヒンジと極めて頑丈なセラミックカバーガラスで作られた新しいSuper Actuaディスプレイを組み合わせることによってPixel 10 Pro Foldの3倍の強度を実現してPixel Fold史上最も高い耐久性を誇る機種となりました。
加えて新しいヒンジの折り曲げ半径を大きくし、メインディスプレイのガラス層を厚くしたことによってディスプレイの折り目もより目立ちにくくなり、画面はメインディスプレイおよびカバーディスプレイともに最大輝度2000nits(ピーク時3600nits)の輝度を実現し、昨年のPixel 10 Pro Foldよりも20%も明るくなりました。メインディスプレイは約8.0インチ2076×2152ドットLPTO OLED(有機EL)「Super Actua Flexディスプレイ」(約372ppi)に。
Pixel 11 Pro Foldを閉じた状態で持っているところ。Pixel Foldシリーズは画面の四隅がよりラウンドしていることもあり、引き続いてヒンジ側に無駄な角があるのが気になるところ。また239gはGalaxy Z Fold8 Ultraが215g、OPPO Find N6でも225gなので重く感じます
一方、外側にあるカバーディスプレイはアスペクト比9:19.5の約6.5インチFHD+(1080×2342ドット)OLED(有機EL)「Super Actuaディスプレイ」(約442ppi)で、どちらのディスプレイも1〜120Hz可変リフレッシュレートによるスムーズディスプレイやコントラスト比200万:1、24bitカラー(1600万色表示)、HDR対応となっています。背面パネルは傷に強い強化ガラス「Gorilla Glass Victus 2」(Corning製)で絹のようなマット加工となっており、ヒンジやフレームは航空宇宙グレードの高強度アルミ合金カバーを備えた多相合金スチールです。
また側面はヒンジ部のみ艶のあるポリッシュ仕上げですが、それ以外はマット加工のサテン仕上げとなっており、アルミニウムは100%リサイクル素材を用い、バッテリーセルのコバルトやリチウム、マグネットのレアアース、ハプティクスエンジンのタングステンと銅線、メインロジックボードの金と銅、複数のプリント基板のはんだのすずはすべて100%リサイクル素材で、製品全体の全重量に対して24%以上がリサイクル素材を使用しているということです。また梱包材はプラスチックフリー素材を100%使っているとのこと。
Pixel 11 Pro FoldのObsidianの背面。しっとりとしたマット加工で、Googleの「G」ロゴも黒くなっています。持った感じは大きさはそこまで気になりませんが、ちょっと厚く重いという印象
Pixel 11 Pro FoldのOliveの背面。Pixel 11 ProやPixel 11 Pro XLにもOliveがありますが、それらと比べると少し薄い色合い。また引き続いておサイフケータイなどの非接触IC機能のマークはありません
カメラは以下の構成で、細部まで鮮明な風景写真から極限の接写までを新しい約4800万画素イメージセンサーを採用したメインカメラと最大30倍の超解像ズームに対応した望遠カメラによっていつでも鮮明で美しい写真で撮影でき、新機能「マジック キャプチャ」や「カメラスタイル」を使えば、動く被写体の最高の瞬間を逃さず捉えたり、カスタマイズ可能なスタイルで自分だけのこだわりを表現したりというようにより魅力的で個性的な写真に仕上げることができます。その他、マルチゾーンLDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサーやスペクトルセンサー、フリッカーセンサーに対応しています。
<フロントカメラ>
・約1000万画素CMOS(Dual PD)+広角レンズ(F2.2、画角87°)
<インナーカメラ>
・約1000万画素CMOS(Dual PD)+広角レンズ(F2.2、画角87°)
<リアカメラ>
・約4800万画素CMOS(1/1.56型、1画素1.0μm、Quad PD、4in1)+広角レンズ(F1.70、画角85°、OIS)
・約1050万画素CMOS(1/3.4型、1画素1.0μm、Dual PD)+超広角レンズ(F2.2、画角127°)
・約1080万画素CMOS(1/3.2型、1画素1.1μm、Dual PD)+望遠レンズ(F3.1、画角23°、OIS、光学ズーム5倍、超解像ズーム最大30倍)
閉じた状態の背面パネルはこれまでのPixel 6シリーズから続く象徴的なカメラバーは継承されつつ、側面がフラットなメタル素材となって彫刻のような美しい輪郭となった「Pixel 9」シリーズからほぼ変わらないものの、カメラバー全体がガラス素材で覆われて黒くなったほか、カメラバーの上段左端にグラデーションLEDで光って通知などを行う新機能「HiLight」が搭載され、着信の他にGeminiのAI応答状態(音声会話など)を判別できるため、伏せて置いた状態でもある程度の内容が把握できるようになっています。
HiLightは今後、お気に入りの連絡先からのメッセージ通知をはじめ、さらに多くの機能を順次追加していく予定だとのこと。なお、電池持ちなどを考えて「設定」→「システム」→「HiLight」からオフにすることももちろん可能です。またPixel 11 Pro Foldは前機種のPixel 10 Pro Foldと比較して約10%軽くなり、厚さも約1mm薄くなっており、サイズは開いた時で約155.2×150.4×5.0mm、閉じた時で約155.2×76.0×10.1mm、質量は約239gで、手にもポケットにもより心地よく収まります。
このようなAI機能やカメラ機能などをパワフルに支えるTensor G6はGoogle史上最も高速で強力なSoCで、しかも単に処理速度を追求しただけではなく、Pixel 11シリーズをより直感的かつスムーズで頼れる存在にするために設計した専用エンジンとなっており、CPU性能を引き上げてWebブラウジングを25%高速化し、アプリの起動速度を15%向上させているほか、TPUの計算能力を50%高め、最新のGemini Nanoモデルと連携することによってオンデバイスAIタスクを最大3.5倍高速に処理しながらエネルギー消費量を最大3.5分の1に抑えます。
さらに高解像度の動画撮影などの高い負荷がかかると本体が熱くなることがありますが、こうした状況に対応するためにPixel 11 Pro Foldには引き続いて先進的な冷却システムのベイパーチャンバーが搭載されており、ごくわずかな水が封入された真空密閉済みの銅製チャンバーが採用され、SoCが発熱するとその熱で水が蒸気へと変わってコアコンポーネントから熱を逃がす自律的な循環ループを形成して優れた冷却性能によって高速で快適なレスポンスが維持されます。
Pixel 11 Pro Foldの閉じた状態の右側面にはリアカメラに近い方からアンテナライン、音量上下キー、指紋センサーを内蔵した電源キー、アンテナラインが配置されています。なお、上がObsidian、下がOlive
Pixel 11 Pro FoldのOliveの下側面にはアンテナラインとメインマイク(受話口)、通気孔、外部スピーカー、USB Type-C端子、nanoSIMカードスロットのトレイがあります。写真はこちらもOlive
またテクノロジーの進化に伴って脅威も刻々と変化していますが、現在の高度な攻撃はもちろん、将来的な量子コンピューターによるサイバー攻撃などのリスクからも重要な情報を保護できるように設計されており、新しいセキュリティーチップ「Titan M3」とTensor G6がシームレスに連携してセキュアブートに耐量子暗号を組み込むことによってGoogle史上最も堅牢で先回りした防御システムをもたらします。さらに生体認証としては顔認証に対応しているほか、本体右側面にある電源キー部分に指紋センサーが内蔵されています。
バッテリーも電池容量が4806mAhに増量されて24時間以上のバッテリー駆動時間を実現し、急速充電は最大30Wで、電源に接続して約30分で50%まで充電でき、さらに最大25Wのワイヤレス充電(Q2.2)によってPixel 10 Pro Foldよりも20%高速に充電できます。携帯電話ネットワークは日本市場向け製品は対応周波数帯が以下のようになっており、SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズのスロットが1つあるほか、デュアルeSIMを搭載しています。
5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n13, n14, n20, n25, n26, n28, n29, n30, n38, n40, n41, n48, n66, n70, n71, n75, n77, n78, n79, n257, n258, n260, n261
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 14, 17, 18, 19, 20, 21, 25, 26, 28, 29, 30, 32, 38, 39, 40, 41, 42, 48, 66, 71, 75
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
その他、USB Type-C端子(USB 3.2)やステレオスピーカー、マイク×3、空間オーディオ、ノイズ サプレッション、空間オーディオ、電源キー、音量上下キー、Wi-Fi 7や2×2 MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(2.4GHzおよび5GHz、6GHz)の無線LAN、Bluetooth 6.0(デュアルバンド)、NFC Type A/B、位置情報取得(デュアルバンドA-GNSS:GPS・GLONASS・Galileo・BeiDou・QZSS・NavICなど)、Thread、Google Cast、UWB、近接センサー、環境光センサー、加速度計、ジャイロメーター、磁力計、気圧計、ホール効果センサー、緊急SOS(衛星通信)、災害情報アラート、自動車事故検出、安全確認、緊急連絡先と医療に関する情報、盗難保護、Google VPNなど。
OSは最新プラットフォーム「Android 17」をプリインストールし、新機能などのアップデートを配信する「Pixel Drops」に加え、OSバージョンアップおよびセキュリティーアップデートを7年提供して常に最新で安全な状態を保ち、AI機能「Gemini」によるさまざまな新機能が導入され、例えば、最新のオンデバイスAI「Gemini Nano」がバックグラウンドで動作して通話中やメッセージ送信時に過去のメールやカレンダー、テキストから関連情報を自動で判別して即座に画面へ提示する「Proactive Assistance」機能などに対応しています。
またAndroid 17ではマルチタスクをより簡単に行えるようにバブル機能をFoldシリーズ向けに最適化しており、あらゆるアプリを吹き出しのように表示することができ、本体を開いた状態では画面の右下に配置されるため、迅速かつ簡単にアクセスできます。さらにドラッグ&ドロップや分割スクリーン、インスタントビュー、そしてこっちを見て機能の2つの新しいアニメーションなどといったフォルダブルスマホ限定の機能は引き続き利用でき、先回りしたサポート機能やPixel カメラと「かこって検索」の統合強化などの便利な機能も備えています。なお、3.5mmイヤホンマイク端子やワンセグ、フルセグ、FMラジオ、赤外線通信、温度センサー、microSDカードなどの外部ストレージスロットは非対応です。
「規制ラベル」画面。FCC IDは「A4RGZDQ6」で、展示機ではPixel 11がベトナム製でしたが、Pixel 11 Pro FoldやPixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XLは中国製となっていました
| 機種名 | Pixel 11 Pro Fold (ピクセル イレブン プロ フォールド) |
| サイズ[高さ×幅×厚さ/㎜] | オープン時:約155.2×150.4×5.0mm クローズ時:約155.2×76.0×10.1mm |
| 質量[g](電池含む) | 約239g |
| 本体カラー | Olive Obsidian |
| メインディスプレイ | 約8.0インチ有機EL 2076×2152ドット 372ppi 3600nits |
| カバーディスプレイ | 約6.5インチ 1080×2342ドット 399ppi 3600nits |
| SoC | Tensor G6 |
| 内蔵メモリー(RAM) | 16GB |
| 内蔵ストレージ | 512GB、1TB |
| 外部ストレージ(最大対応容量) | ー |
| アウトリアカメラ | 約4800画素CMOS(広角レンズ) 約1050万画素CMOS(超広角レンズ) 約1080万画素CMOS(望遠レンズ) |
| カバーディスプレイフロントカメラ | 約1000万画素CMOS(広角レンズ) |
| メインディスプレイフロントカメラ | 約1000万画素CMOS(広角レンズ) |
| バッテリー容量 | 4806mAh(内蔵電池) |
| 接続端子 | USB Type-C(USB 3.2) |
| 急速充電 | 最大30W |
| ワイヤレス充電 | 最大25W(Qi2.2) |
| Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be(2.4、5、6GHz) |
| Bluetooth | Version 6.0 |
| 赤外線 | ー |
| テザリング同時接続数 [Wi-Fi/Bluetooth/USB] |
10台/4台/1台 |
| 防水・防塵 | ○(IPX8)/○(IP6X) |
| ワンセグ/フルセグ/FMラジオ | ー/ー/ー |
| おサイフケータイ(FeliCa)/NFC | ○/○ |
| 生体認証 | ○(指紋<側面>、顔) |
| ハイレゾ音源 | ○ |
| SIMカード | nanoSIM、eSIM |
| OS | Android 17 |
| メーカー |
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