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WiMAX+3Gの同門対決!

UQ WiMAXから販売されている、モバイルWiMAXと3G回線を両方使用できるモバイルWi-Fiルーター「DATA08W」。今回は同じくモバイルWiMAX+3G回線を使えるスマートフォン「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」でテザリングをした場合と速度などを比較してみました。スマートフォンでもテザリングによりモバイルルーター的な振る舞いができるようになっている昨今、単体のモバイルWi-Fiルーターはその存在感を示せるか?

まず簡単に両者のスペックをおさらいしておきましょう。DATA08WはUQ WiMAXのモバイルWiMAX回線とauの3G回線の両方を使えるモバイルルーターです。WiMAXはいわゆる「WiMAXハイパワー」に対応しており、カタログスペックは下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbps。3G回線は下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsで、複数回線を束ねてスピードアップする「WIN HIGH SPEED」には対応していません。一方ISW11SCはAndroid 2.3を搭載したスマートフォンで、やはりモバイルWiMAXと3Gの両方に対応。こちらはWiMAXハイパワーへは対応しないため、カタログスペックは下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsとなります。WIN HIGH SPEEDにも非対応です。

さてそれでは実際に速度比較してみましょう。クライアントはMacBook Pro(Core i7 2.66GHz)を用い、DATA08WとISW11SCへの接続方式はWPA2で統一。速度測定サイトは速度.jp(http://www.sokudo.jp/)を利用しました。WiMAXと3Gで交互に接続を行い、速度測定を各3回行いました。場所は札幌中心部で時間は平日夜7時頃、電波強度は3GはDATA08W・ISW11SCともアンテナマーク最大、WiMAXはISW11SCでアンテナマーク5本中2本という状態です(DATA08Wは仕様上WiMAXのアンテナマークが表示されません)。

【速度測定結果(単位:Mbps)】
  DATA08W WiMAX DATA08W 3G ISW11SC WiMAX ISW11SC 3G
  下り 上り 下り 上り 下り 上り 下り 上り
1回目 6.56 2.28 1.54 0.29 3.76 2.43 0.38 0.30
2回目 6.47 1.33 1.41 0.41 3.98 1.34 1.52 0.29
3回目 4.76 2.16 1.62 0.53 3.53 2.74 0.92 0.34
平均 5.93 1.92 1.52 0.41 3.76 2.17 0.94 0.31

印象的なのはWiMAX接続時のDATA08Wの速度です。電波強度の弱さもありISW11SCが3.8Mbps程度にとどまっている環境で、DATA08Wは6Mbps近くの速度を記録しています。測定場所はWiMAXの電波がそれほど強くない場所だったため、端末による受信感度の差が速度差につながったのではと思われます。一方上り速度については逆にISW11SCが若干上回る結果に。WiMAXハイパワーによる上り速度向上は弱電波環境では実感できないのかもしれません。

【DATA08WのWiMAXでは6Mbpsオーバーを記録することも】
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3GについてもDATA08Wは下り約1.5Mbpsを記録し、ISW11SC(約0.9Mbps)を上回りました。双方ともWIN HIGH SPEED非対応でスペック上の差はありませんが、上りを含めてDATA08Wの方が安定した速度をマークしました。このあたり通信に特化したモバイルルーターの長所が出ているのではと思われます。

【DATA08Wは3Gでも1.5Mbps程度を確保】
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スマートフォンは通信機能のほかに電話としての使い勝手や重さ・薄さなど、バランスさせなければならない要素が多い分だけ、こと通信速度だけを取り上げれば、専用設計のモバイルルーターに分があると言えそうです。たまにモバイルルーター的な使い方をしたいだけならばスマートフォンのテザリングでも十分ですが、ある程度ヘビーな使い方を想定するなら専用機の導入を検討する価値はありそうですね。


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