使い勝手の良さも人気の秘密 |
昨年11月29日に発売されたNTTドコモのシャープ製Androidスマートフォン「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」(以下、SH-02E)は、1月30日の「2013年3月期 第3四半期決算説明会」では発売から2ヶ月で44万台が売れたと発表され、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia AX SO-01E」とならび、冬モデルの売れ筋商品となっています。
実際に発売日に購入し2ヶ月使ってみた実感を含めて、SH-02Eが好評な理由を考える、ということで前編ではIGZO液晶と大容量バッテリーによる「バッテリー持ちの良さ」を取り上げました。スマートフォンはバッテリーが持たない、というユーザーの不満を解消した端末に仕上がっていることは、好評の大きな要因であると考えられます。
シャープのAndroidスマートフォンは、2010年IS03やLYNX 3D SH-03Cを発売したのを皮切りに、様々な試行錯誤を重ねてきました。そして昨年夏モデルより「Feel UX」という独自UIを採用し、数々の使い勝手の改善を行い、冬モデルのSH-02Eは非常に使い勝手の良いスマートフォンに仕上がっています。元々のAndroidのUIをかなり大胆に改変したことで、独自色を打ち出せています。今回はSH-02Eの使い勝手の部分を取り上げます。
●慣れると使い勝手の良い「Feel UX」
SH-02EのUIはデフォルトでは「docomo Palette UI」が設定されていますが、シャープ独自の「Feel UX」を設定することができます。昨年夏モデルから搭載されているFeel UXは一般的なAndroid端末のUIとかなり異なるため、Android端末を使い続けてきた人は最初は戸惑うかと思います。
しかし、iOSのようにホーム画面とアプリ一覧画面が統合されていて、アプリの呼び出しで画面を切り替える必要が無く、慣れればまどろっこしさが無くて使いやすいです。
iPhoneのようにアプリアイコンが並んだ状態が縦スクロールになったと考えれば、iPhoneに近い操作感でもあるので、初心者にも比較的取っつきやすい印象です。アプリ一覧・ウィジェット一覧・ショートカット一覧を左右のフリックで選択し、それぞれの画面は縦スクロールで動きます。縦スクロールは左手で端末を持った時、親指1本でスクロールすることができ、片手での操作もやりやすい印象です。
SH-02Eからは、壁紙が自由に選べるようになり、アプリ・ウィジェット・ショートカットの並びも自由に変えられるようになり、ますます使いやすくなりました。
「設定」の「ロック画面・ホーム切替」をタッチし(左)、「ロック画面・ホーム一括切替」をタッチし(中)、「Feel UX」を選択(右)すると、Feel UXをUIに設定できる
筆者はアプリ一覧上部に基本機能系アプリを配置し(左)、
その下にSNS系アプリを配置(右)
筆者はアプリ一覧画面でなるべく指移動を減らすため、上部に通話・メールなど基本機能系のアプリを配置し、その下にTwitterやFacebookなどSNS系アプリを配置しました。いわば筆者の1軍アプリです。基本的にあまりスクロールをさせることなく、基本的な機能を使えています。
しかし、中には1.5軍アプリと言いますか、1軍アプリほど高頻度ではないけれど、それなりに使用頻度の高いアプリもあります。そうしたアプリをスクロール無しで使える仕組みがSH-02Eにはあります。
●端末を2回振ってよく使うアプリを呼び出す「クイックツールボックスEX」が便利
シャープのAndroid端末は昨年夏モデルから、ブラウザ使用時左右の画面端から内側へ指をスライドさせるとブックマークや進む・戻るなどよく使う機能をメニュー形式で呼び出せる「クイックツールボックス」という機能を採用しました。
ブラウザ使用時画面左右端からメニューを呼び出すクイックツールボックス
これが非常に使いやすいと好評で、昨年秋・冬・今年春モデルでも採用されています。他メーカーを一歩リードする使いやすさと言って良いでしょう。
そして、冬モデルのSH-02Eからは通常画面でも同じように左右端からメニューを表示させ、よく使うアプリを呼び出せる「クイックツールボックスEX」が採用されています。操作方法はブラウザのものと少し違い、右下のアプリ使用履歴アイコンを長押しするか、端末を軽く2回振ることで呼び出します。慣れると2回振る方が便利です。
好きなアプリを呼び出せる「クイックツールボックスEX」(左)、アイコン長押しで設定マークが表れ(中)、好きなアプリを設定できる(右)
先程述べた1.5軍アプリを私はここに登録しています。「Feel UX」と「クイックツールボックスEX」の併用により、よく使うアプリを画面スクロール・切り替えなしに呼び出せるので、とても使いやすいです。
シャープは他メーカーよりもかなり大胆にUIを改変しているので、賛否両論はあるかもしれませんが、使い勝手を追求した上での改変なので、筆者にとってはとても使いやすいです。ちょっと店頭で触ってみるだけで他メーカーとの違いも分かりますし、こうした使い勝手を考えた機能も、SH-02E好評の一因だと思います。
●その他、地味に良いところ
その他気に入っているところは、シャープが市販のいくつかのスマートフォンアクセサリーメーカーと協力したことにより、スマートフォンケースを付けたままでも卓上ホルダで充電できる点です。
スマートフォンケースを付けたままでも卓上ホルダで充電可能
スマートフォンケースはスマートフォンに傷がつくのを防ぐことができ、好きなデザインのものを使えるので人気ですが、今まではケースを外さないと充電できないものがほとんどで、外出時・帰宅時に付けたり外したりする煩わしさがありましたが、そうした煩わしさから開放されました。こうした部分にも使い勝手へのこだわりが感じられます。
SH-02Eのヒットは、バッテリー問題の改善という部分が大きかったと思いますが、シャープが地道に改善を図ってきた使い勝手の部分のこだわりも、ユーザーに響いていると思います。
少なくとも筆者は次のスマホもシャープにしようかな、とは漠然と思っています。長らく業績低迷が続いていたシャープでしたが、SH-02Eのヒットが業績回復、第3四半期黒字にも寄与したとのこと。今後のシャープ製Android端末がどう進化していくか、とても楽しみです。
■関連リンク
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・使って分かった!2ヶ月で44万台売れたシャープ製スマホ「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」が好評なわけ(前編)【コラム】 - S-MAX -ライブドアブログ
・AQUOS PHONE ZETA SH-02E特集 - S-MAX -ライブドアブログ
SH-02EのUIはデフォルトでは「docomo Palette UI」が設定されていますが、シャープ独自の「Feel UX」を設定することができます。昨年夏モデルから搭載されているFeel UXは一般的なAndroid端末のUIとかなり異なるため、Android端末を使い続けてきた人は最初は戸惑うかと思います。
しかし、iOSのようにホーム画面とアプリ一覧画面が統合されていて、アプリの呼び出しで画面を切り替える必要が無く、慣れればまどろっこしさが無くて使いやすいです。
iPhoneのようにアプリアイコンが並んだ状態が縦スクロールになったと考えれば、iPhoneに近い操作感でもあるので、初心者にも比較的取っつきやすい印象です。アプリ一覧・ウィジェット一覧・ショートカット一覧を左右のフリックで選択し、それぞれの画面は縦スクロールで動きます。縦スクロールは左手で端末を持った時、親指1本でスクロールすることができ、片手での操作もやりやすい印象です。
SH-02Eからは、壁紙が自由に選べるようになり、アプリ・ウィジェット・ショートカットの並びも自由に変えられるようになり、ますます使いやすくなりました。
「設定」の「ロック画面・ホーム切替」をタッチし(左)、「ロック画面・ホーム一括切替」をタッチし(中)、「Feel UX」を選択(右)すると、Feel UXをUIに設定できる
筆者はアプリ一覧上部に基本機能系アプリを配置し(左)、
その下にSNS系アプリを配置(右)
筆者はアプリ一覧画面でなるべく指移動を減らすため、上部に通話・メールなど基本機能系のアプリを配置し、その下にTwitterやFacebookなどSNS系アプリを配置しました。いわば筆者の1軍アプリです。基本的にあまりスクロールをさせることなく、基本的な機能を使えています。
しかし、中には1.5軍アプリと言いますか、1軍アプリほど高頻度ではないけれど、それなりに使用頻度の高いアプリもあります。そうしたアプリをスクロール無しで使える仕組みがSH-02Eにはあります。
●端末を2回振ってよく使うアプリを呼び出す「クイックツールボックスEX」が便利
シャープのAndroid端末は昨年夏モデルから、ブラウザ使用時左右の画面端から内側へ指をスライドさせるとブックマークや進む・戻るなどよく使う機能をメニュー形式で呼び出せる「クイックツールボックス」という機能を採用しました。
ブラウザ使用時画面左右端からメニューを呼び出すクイックツールボックス
これが非常に使いやすいと好評で、昨年秋・冬・今年春モデルでも採用されています。他メーカーを一歩リードする使いやすさと言って良いでしょう。
そして、冬モデルのSH-02Eからは通常画面でも同じように左右端からメニューを表示させ、よく使うアプリを呼び出せる「クイックツールボックスEX」が採用されています。操作方法はブラウザのものと少し違い、右下のアプリ使用履歴アイコンを長押しするか、端末を軽く2回振ることで呼び出します。慣れると2回振る方が便利です。
好きなアプリを呼び出せる「クイックツールボックスEX」(左)、アイコン長押しで設定マークが表れ(中)、好きなアプリを設定できる(右)
先程述べた1.5軍アプリを私はここに登録しています。「Feel UX」と「クイックツールボックスEX」の併用により、よく使うアプリを画面スクロール・切り替えなしに呼び出せるので、とても使いやすいです。
シャープは他メーカーよりもかなり大胆にUIを改変しているので、賛否両論はあるかもしれませんが、使い勝手を追求した上での改変なので、筆者にとってはとても使いやすいです。ちょっと店頭で触ってみるだけで他メーカーとの違いも分かりますし、こうした使い勝手を考えた機能も、SH-02E好評の一因だと思います。
●その他、地味に良いところ
その他気に入っているところは、シャープが市販のいくつかのスマートフォンアクセサリーメーカーと協力したことにより、スマートフォンケースを付けたままでも卓上ホルダで充電できる点です。
スマートフォンケースを付けたままでも卓上ホルダで充電可能
スマートフォンケースはスマートフォンに傷がつくのを防ぐことができ、好きなデザインのものを使えるので人気ですが、今まではケースを外さないと充電できないものがほとんどで、外出時・帰宅時に付けたり外したりする煩わしさがありましたが、そうした煩わしさから開放されました。こうした部分にも使い勝手へのこだわりが感じられます。
SH-02Eのヒットは、バッテリー問題の改善という部分が大きかったと思いますが、シャープが地道に改善を図ってきた使い勝手の部分のこだわりも、ユーザーに響いていると思います。
少なくとも筆者は次のスマホもシャープにしようかな、とは漠然と思っています。長らく業績低迷が続いていたシャープでしたが、SH-02Eのヒットが業績回復、第3四半期黒字にも寄与したとのこと。今後のシャープ製Android端末がどう進化していくか、とても楽しみです。
記事執筆:こば(小林健志)
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