NTTドコモが「AQUOS PAD SH-06F」を発表!

NTTドコモは14日、今夏に発売・提供する新モデルや新サービスを披露する「2014年夏モデル 新商品・新サービス発表会」を開催し、Android 4.4(開発コード名:KitKat)を採用した7インチタブレット「AQUOS PAD SH-06F」(シャープ製)を発表しています。発売時期は2014年6月中旬を予定。

AQUOS PAD SH-06F(以下、SH-06F)は、シャープ製タブレット「AQUOS PADシリーズ」の最新モデルで、昨年夏モデル「AQUOS PAD SH-08E」(以下、SH-08E)の後継機種となります。

SH-08Eで省電力に優れたIGZOパネルと大容量4200mAhバッテリーで超長持ち使用を可能にしていましたが、これらの特長を継承し、SH-08Eでも狭額縁ではありましたが、さらに三辺狭額縁な「EDGEST」として正面から見て画面が全体の81%を占める超狭額縁デザインとなりました。もちろん、EDGESTながら防水(IPX5およびIPX7準拠)に対応。なお、SH-08Eでは防塵にも対応していましたが、SH-06Fは非対応となっています。

EDGESTデザインとなったことで、大きさや重さが軽減され、SH-08Eと比べてさらに1.5mm薄く、45g軽くなった厚み8.4mm、質量.233g(予定)となりました。また、NTTドコモが今夏にスタートする高速通信規格LTE(FDD-LTE)による音声通話サービス「VoLTE」にも対応します。

AQUOS PAD SH-06Fは、NTTドコモ向けとしてはシャープ製タブレット「AQUOS PADシリーズ」の2作目です。NTTドコモでは「想像を軽々超えるタブレット。IGZO搭載全身スクリーンAQUOS」と銘打ち、AQUOS PADとして初の三辺狭額縁設計ボディー「EDGEST」を採用し、正面から見て約81%が画面という新スタイルのデザインとなっています。これにより、ドコモタブレット史上最軽量の約.233gで軽々と持ち歩くことができます。なお、SH-08Eは画面占有率約71%でした。

デザインも美しさと持ちやすさを両立した新しいフォルムで、背面にはフラットなクリアパネルを採用し、シンプルで上品な外観となっています。

ボディーカラーはWhite(ホワイト)の1色のみを用意。サイズは、大きさが約175×106×8.4mm、質量が約233g。

国内においてニーズの高いワンセグ、フルセグ(地上デジタル放送)、NOTTVに対応し、赤外線機能には非対応となっています。フルセグはさらに進化し、閲覧・録画だけではなく、データ放送にも対応。

また、ワンセグ・フルセグ・NOTTV視聴用の伸縮式内蔵アンテナが搭載されているため、別途、イヤホンなどの外部アンテナを装着しなくてもそのまま視聴できるほか、USB同軸変換ケーブル(同梱)で充電しながら部屋のアンテナケーブルにつないで、より安定して視聴や録画が行えます。

さらに、SH-08Eでは非対応だったおサイフケータイ(FelicaおよびNFC)にも対応しています。

バッテリーはSH-08Eと同じ4200mAhの容量で、取り外しはできないタイプ。非接触充電機能「おくだけ充電」にも非対応ですが、ACアダプタ05で採用されている急速充電2には対応しています。

ディスプレイは7インチWUXGA(1920×1200ドット)IGZO液晶でSH-08Eと同じですが、さらに省電力性能を強化し、長時間の使用も安心。

スペック面では、チップセットに最大2.3GHz駆動のクアッドコアCPUを内蔵したQualcomm製「MSM8974AB(Snapdragon 801)」、内蔵メモリー(RAM)に2GB、内蔵ストレージに32GB、外部メモリーにmicroSD/microSDHC/microSDXCカードスロット(最大128GB)、有効810万画素アウトカメラおよび有効210万画素インカメラ、GPSなどと充実の内容となっています。

チップセットが最新のものになったため、通信機能はLTEが800MHz(Band 19)および1.5GHz(Band 21)、1.7GHz(Band 3)、2GHz(Bank 1)のクアッドバンド対応で、UE Category 4にも対応し、1.7GHz帯における20MHz幅のエリアでは下り最大150Mbpsでデータ通信が利用できるようになっています。そして、今夏スタートのVoLTEは発売後機能バージョンアップで対応となります。

また、3G(W-CDMA/HSPA+)は、FOMAハイスピードで下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsで、対応周波数帯は新800MHz(Band 19)および800MHz(Band 6)、2GHz(Band 1)に対応し、1.7GHz(Band 9)には非対応です。この他、海外ではGSM/GPRS/EDGEも利用可能です。

他に、2.4GHzおよび5.xGHzのデュアルバンドによるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.0に対応。テザリング(Wi-FiおよびUSB)やDLNA・DTCPに対応していますが、DTCP+には非対応です。

この他、Office互換アプリがプリインストールされており、WordやExcel、PowerPoint文書はみるだけではなく、編集も可能。地図やロック画面などでとっさにメモを取れるオリジナルアプリ「書」ノートも搭載されています。

NTTドコモでは、AQUOS PAD SH-06Fをスマートフォンでメール送受信やWeb閲覧などをするには小さいと感じるものの、10インチタブレットでは持ち運びに大きいと感じる層や日本ならではの機能(防水やフルセグなど)を安心に使いたい層、フィーチャーフォン(ケータイ)との2台持ちとして利用したいといったニーズに応える機種として、30〜60代男女をメインターゲットに、40〜50代男女をサブターゲットとして訴求していくとしています。

7インチタブレットはモバイルネットワークに非対応の安い機種が多く発売されているので、なかなか人気が高くなるといったことはない状況ですが、VoLTEによるビデオコールなどを含めEDGESTでさらに軽量かつコンパクトになったAQUOS PAD SH-06Fが価格次第ではありますが、どの程度市場に受け入れられるか注目したいところです。

◯主な仕様
機種名AQUOS PAD SH-06F
寸法
(高さ×幅×厚さ:mm)
約175×106×8.4
質量(g)約233
LTE連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
未定
3G連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
未定
GSM連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
未定
連続通話時間
(LTE/3G/GSM)(分)
未定/未定/未定
実使用時間(時間)※1未定
メインディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数)
約7.0インチ
1200×1920
WUXGA
TFT液晶(IGZO)
1677万色
バッテリ-容量4200mAh
ROM/RAM32GB/2GB
外部メモリ
(最大対応容量)
microSD(2GB)
microSDHC(32GB)
microSDXC(128GB)
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型 CMOS
約800万画素/約800万画素
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型 CMOS
約210万画素/約210万画素
CPU
(チップ名/クロック)
MSM8974AB
(2.3GHz クアッドコア)
OSAndroid 4.4
「Xi」(クロッシィ)
(LTE)
150Mbps/50Mbps
VoLTE※2
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz)
(○/○/○/○)
FOMAハイスピ-ド
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
Wi-Fi(無線LAN)
(11a/b/g/n/ac)
(Wi-Fiテザリング同時接続台数)

(○/○/○/○/○)
(10台)
GPS/オートGPS(◎は海外対応)◎/○
赤外線通信
Bluetooth○(4.0)
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応)◎/◎
防水/防塵○/-
(IPX5、7)
おくだけ充電
White
製造メーカーシャープ
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定。
※2 発売後機能バージョンアップで対応。
※3 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。

記事執筆:memn0ck


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