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対応周波数帯で快適度が異なる!? |
Apple(アップル)からスマートフォン(スマホ)の新機種「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」が発表されました。今回は基本的なスペックやデザインはほぼ同じで、それぞれディスプレイが326ppiの4.7インチ750×1334ドットと401ppiの5.5インチ1080×1920ドット(フルHD)と異なる2機種が同時に発売されます。。
また、日本国内においては昨年からNTTドコモが参入したため今年もソフトバンクモバイルとau by KDDIも含めた大手携帯電話会社3社の三つ巴のほか、アップル直営点「Apple Store」やWebショップ「Apple Online Store」においてSIMフリーモデルも販売され、ようやく好きな購入方法を選べるようになったと思われます。
そんなiPhone 6やiPhone 6 Plusの購入ポイントの焦点の1つになるのが対応周波数帯と各携帯電話事業者が提供している周波数帯のマッチングとなります。
そこで、今回は各携帯電話会社が提供している通信方式・周波数帯と新しいiPhone 6とiPhone 6 Plus、そして、既存モデルの「iPhone 5s」などを加えた対応周波数帯について紹介したいと思います。
まずはじめに、日本国内における各携帯電話会社のiPhone 6とiPhone 6 Plusの発売日と事前予約開始日についてまとめておきます。各社横並びとなっており、今後発表される料金・キャンペーンなどが周波数帯のほかでは、大きな購入ポイントとなってくるでしょう。
◯発売日と事前予約開始日
次に、日本国内で発売されるiPhone 6とiPhone 6 Plusのモデル(SKU)ですが、AppleのWebページ「Apple - iPhone 6 - View countries with supported LTE networks.」によると、NTTドコモおよびau by KDDI、ソフトバンクモバイル、そして、Apple Store(SIMフリー)ともにiPhone 6が「A1586」、iPhone 6 Plusが「A1524」となります。
これらの2モデルはともにLTEの対応周波数帯は同じとなり、FDD-LTEがBand 1(2100MHz)およびBand 2(1900MHz)、Band 3(1800MHz)、Band 4(AWS)、Band 5(850MHz)、Band 7(2600MHz)、Band 8(900MHz)、Band 13(700c MHz)、Band 17(700b MHz)、Band 18(800MHz)、Band 19(800MHz)、Band 20(800 DD)、Band 25(1900MHz)、Band 26(800MHz)、Band 28 (700 APT MHz)、Band 29 (700 de MHz)、TD-LTEがBand 38(2600MHz)、Band 39(1900MHz)、Band 40(2300MHz)、Band 41 (2500MHz)とのこと。
このうちBand 1がNTTドコモやau、ソフトバンクモバイル、Band 3がNTTドコモやワイモバイル(グループ会社であるソフトバンクモバイルが利用)、Band 8がソフトバンクモバイル、Band 18がau、Band 19がNTTドコモ、Band 21がNTTドコモとなっています。一方で、これから国内で割り当てされる予定の700MHz(Band28)はiPhone 5sおよびiPhone 5cでは非対応でしたが、iPhone 6およびiPhone 6 Plusでは対応しています。
さらに、iPhone 6およびiPhone 6 Plusともに「TD-LTE」に対応しており、国内でTD-LTEと互換性があるとして提供されているソフトバンクグループのWireless City Planningの「AXGP」方式による「SoftBank 4G」とKDDIグループのUQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」方式によるサービスはともにBand 41でiPhone 5sやiPhone 5cでは非対応でしたがiPhone 6やiPhone 6 Plusでは対応しています。なお、auおよびソフトバンクモバイルではそれぞれiPhone 6やiPhone 6 PlusがWiMAX 2+およびAXGPのネットワークで利用できるとしています。
その他、iPhone 6およびiPhone 6 Plusでは新たにLTE UE Category 4に対応し、下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsで通信できるほか、LTE-Advancedの技術である「キャリアアグリゲーション(CA)」やLTEによる音声通話サービス「VoLTE」にも対応していて、すでに国内で導入しているauのCAには対応、NTTドコモのVoLTEには対応しているものの提供時期は未定だということです。
なお、これらはVoLTEについてはauも今年度中に導入予定、CAについてはソフトバンクモバイルも2015年に導入予定(今秋導入予定のAXGPによるCAには非対応)ですが、導入後には利用可能になるということです。これらを各携帯電話会社が提供しているサービスでまとめると以下のようになります。
◯各社の通信方式・周波数帯とiPhoneシリーズの対応状況
NTTドコモのXiは800および1500、1700、2100MHz帯の「クアッドバンド」に対応していますが、主に地方などで下り最大112.5Mbpsの高速化に使われている1500MHz帯に対応していないのは痛いところです。とはいえ、800MHz帯もかなり活用してきているようですし、東名阪限定ですが1700MHz帯もあるので他社と比べて大きく劣っているということはないかと思われます。
続いて、auのLTEは800および2100MHz帯に対応しており、現在、800MHz帯をベースにエリア展開を行い、2100MHz帯で20MHz幅による下り最大150Mbpsのサービスまでの超高速サービスを提供していますので、それらに対応できます。また、新たにWiMAX 2+網が利用できるのは都市部の混雑地域ではありがたいところ。とはいえ、NTTドコモと同様に1500MHz帯が使えないので、LTE(FDD-LTEおよびTD-LTE)としては同じトリプルバンドとなります。
最後に、ソフトバンクのLTEは2100MHzとワイモバイルの1700MHzに加え、900MHz帯のLTEも開始され、さらにAXGPの2500MHz帯も使えるようになるので、対応バンドとしてはかなり良さそうです。
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・Appleの新型スマホ「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を既存モデル「iPhone 5s」や「iPhone 5」と比較してみた - S-MAX
・Apple、4.7インチ750×1334ドット液晶搭載スマホ「iPhone 6」と5.5インチフルHD液晶搭載スマホ「iPhone 6 Plus」を発表!日本などで9月19日に発売 - S-MAX
・NTTドコモ、au by KDDI、ソフトバンクモバイル――新しいAppleのスマートフォン「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の各社の対応周波数帯をチェック - S-MAX
◯発売日と事前予約開始日
通信事業者 | 発売日 | 事前予約開始日 |
iPhone 6 iPhone 6 Plus | iPhone 6 iPhone 6 Plus | |
NTTドコモ | 9月19日 | 9月12日16時 |
au by KDDI | ||
ソフトバンクモバイル | ||
Apple Store | 9月19日8時 | 9月12日 |
次に、日本国内で発売されるiPhone 6とiPhone 6 Plusのモデル(SKU)ですが、AppleのWebページ「Apple - iPhone 6 - View countries with supported LTE networks.」によると、NTTドコモおよびau by KDDI、ソフトバンクモバイル、そして、Apple Store(SIMフリー)ともにiPhone 6が「A1586」、iPhone 6 Plusが「A1524」となります。
これらの2モデルはともにLTEの対応周波数帯は同じとなり、FDD-LTEがBand 1(2100MHz)およびBand 2(1900MHz)、Band 3(1800MHz)、Band 4(AWS)、Band 5(850MHz)、Band 7(2600MHz)、Band 8(900MHz)、Band 13(700c MHz)、Band 17(700b MHz)、Band 18(800MHz)、Band 19(800MHz)、Band 20(800 DD)、Band 25(1900MHz)、Band 26(800MHz)、Band 28 (700 APT MHz)、Band 29 (700 de MHz)、TD-LTEがBand 38(2600MHz)、Band 39(1900MHz)、Band 40(2300MHz)、Band 41 (2500MHz)とのこと。
このうちBand 1がNTTドコモやau、ソフトバンクモバイル、Band 3がNTTドコモやワイモバイル(グループ会社であるソフトバンクモバイルが利用)、Band 8がソフトバンクモバイル、Band 18がau、Band 19がNTTドコモ、Band 21がNTTドコモとなっています。一方で、これから国内で割り当てされる予定の700MHz(Band28)はiPhone 5sおよびiPhone 5cでは非対応でしたが、iPhone 6およびiPhone 6 Plusでは対応しています。
さらに、iPhone 6およびiPhone 6 Plusともに「TD-LTE」に対応しており、国内でTD-LTEと互換性があるとして提供されているソフトバンクグループのWireless City Planningの「AXGP」方式による「SoftBank 4G」とKDDIグループのUQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」方式によるサービスはともにBand 41でiPhone 5sやiPhone 5cでは非対応でしたがiPhone 6やiPhone 6 Plusでは対応しています。なお、auおよびソフトバンクモバイルではそれぞれiPhone 6やiPhone 6 PlusがWiMAX 2+およびAXGPのネットワークで利用できるとしています。
その他、iPhone 6およびiPhone 6 Plusでは新たにLTE UE Category 4に対応し、下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsで通信できるほか、LTE-Advancedの技術である「キャリアアグリゲーション(CA)」やLTEによる音声通話サービス「VoLTE」にも対応していて、すでに国内で導入しているauのCAには対応、NTTドコモのVoLTEには対応しているものの提供時期は未定だということです。
なお、これらはVoLTEについてはauも今年度中に導入予定、CAについてはソフトバンクモバイルも2015年に導入予定(今秋導入予定のAXGPによるCAには非対応)ですが、導入後には利用可能になるということです。これらを各携帯電話会社が提供しているサービスでまとめると以下のようになります。
◯各社の通信方式・周波数帯とiPhoneシリーズの対応状況
携帯電話会社 | サービス名(通信方式) | 周波数帯 | iPhone 6 iPhone 6 Plus | iPhone 5s iPhone 5c | iPhone 5 |
NTTドコモ | FOMA(W-CDMA) | 800 | ◯ | ◯ | ― |
1700 | ― | ― | ― | ||
2100 | ◯ | ◯ | ― | ||
Xi(FDD-LTE) | 700(予定) | ◯ | ― | ― | |
800 | ◯ | ◯ | ― | ||
1500 | ― | ― | ― | ||
1700 | ◯ | ◯ | ― | ||
2100 | ◯ | ◯ | ― | ||
au by KDDI | 1X WIN(CDMA 1X Rev.A) | 800 | ◯ | ◯ | ◯ |
2100 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
au 4G LTE(FDD-LTE) | 700(予定) | ◯ | ― | ― | |
800 | ◯ | ◯ | ― | ||
1500 | ― | ― | ― | ||
2100 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
UQ(WiMAX 2+) | 2500 | ◯ | ― | ― | |
ソフトバンクモバイル ワイモバイル | SoftBank 3G(W-CDMA) | 900 | ◯ | ◯ | ◯ |
1500 | ― | ― | ― | ||
2100 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
Y!mobile 3G(W-CDMA) | 1700 | ― | ― | ― | |
SoftBank 4G LTE(LTE) | 900 | ◯ | ◯ | ― | |
2100 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
Y!mobile 4G(FDD-LTE) | 700(予定) | ◯ | ― | ― | |
1700 | ◯ | ◯ | ◯ | ||
SoftBank 4G/WCP(AXGP) | 2500 | ◯ | ― | ― |
NTTドコモのXiは800および1500、1700、2100MHz帯の「クアッドバンド」に対応していますが、主に地方などで下り最大112.5Mbpsの高速化に使われている1500MHz帯に対応していないのは痛いところです。とはいえ、800MHz帯もかなり活用してきているようですし、東名阪限定ですが1700MHz帯もあるので他社と比べて大きく劣っているということはないかと思われます。
続いて、auのLTEは800および2100MHz帯に対応しており、現在、800MHz帯をベースにエリア展開を行い、2100MHz帯で20MHz幅による下り最大150Mbpsのサービスまでの超高速サービスを提供していますので、それらに対応できます。また、新たにWiMAX 2+網が利用できるのは都市部の混雑地域ではありがたいところ。とはいえ、NTTドコモと同様に1500MHz帯が使えないので、LTE(FDD-LTEおよびTD-LTE)としては同じトリプルバンドとなります。
最後に、ソフトバンクのLTEは2100MHzとワイモバイルの1700MHzに加え、900MHz帯のLTEも開始され、さらにAXGPの2500MHz帯も使えるようになるので、対応バンドとしてはかなり良さそうです。
記事執筆:memn0ck
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