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国内投入される「Galaxy Note Edge」は下り最大225Mbps対応?NTTドコモがネットワーク説明会を開催 |
NTTドコモは17日、同社の携帯電話ネットワークの設備に関する説明会を開催した。説明会では販売開始されたAppleの最新スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」で利用できるネットワークだけにとどまらず、同社ではまだ対応機種が発表されていない「LTE-Advanced」の「キャリアアグリゲーション(CA)」による下り最大225Mbps対応のネットワーク構築についても紹介された。
説明会に登壇したNTTドコモ取締役常務執行役員の大松澤清博氏により、同社のLTE(サービス名「Xi」)ネットワークについて広さ、速さ、快適さの3点に関する満足度を中心に、現状と今後の設備計画が説明された。
まず、大松澤氏はこれまで中心的に構築してきた2GHz帯および800MHz帯に加えて、1.7GHz帯と1.5GHz帯も活用できているクアッドバンド(4つの帯域)のLTEネットワーク設備を「フルLTE」としてアピール。今後利用可能になる700MHz帯についても、今年度中の早い段階から活用していきたいという。
下り最大100Mbps以上に対応した基地局はすでに4万局を超え、下り最大150Mbps対応基地局についても東名阪限定ながら2000局稼働しており、年度末には4000局が稼働しているという。また、現在提供している同社の150Mbps対応はCAを必要としないシンプルな構成で、無線容量を考えると「より快適な通信ができるのでは」とした。
さらに、エリアについても今年度末には基地局数がほぼ3GのW-CDMA(サービス名は「FOMA」)と並ぶこととなり、郊外の一部地域を除けばすでに現在のFOMAと同じ業界基準の人口カバー率99%を実現できるという。
加えて、今年度中にはLTE-Advancedの技術であるCAと、マクロセルにスモールセルを追加する「アドオンセル」で構築された基地局による高速化を実現する。
CAについては150Mbpsをさらに超える通信速度を実現する技術として、1.7GHz帯と2GHz帯、800MHz帯と1.5GHz帯を組み合わせた下り最大225Mbpsのデータ通信を導入する。これはiPhone 6やiPhone 6 Plusでは利用できないが、今後登場するLTE規格のUE Category 6に対応した機種で利用可能になる予定だ。
2つの周波数帯を束ねて下り最大225Mbpsを実現する。なお、上りについては1つの帯域のみの活用にとどまる。
実際には800MHz帯と1.7GHz帯、2GHz帯と1.5GHz帯の組み合わせで導入される。前者は東名阪エリア、後者は地方エリアを中心に利用可能となる。
国内でも投入予定のサムスン電子製「Galaxy Note Edge」はUE Category 6に対応している。NTTドコモはこれまでGalaxy Noteシリーズを投入しているだけに同社から販売される可能性も高そうだ。
また、都市部などではマクロセルと強調して局所の通信トラフィックを処理するアドオンセルを導入していくという。
iPhone 6とiPhone 6 Plusへの対応については、2GHzと1.7GHz帯と800MHz帯で利用でき、東名阪の対応エリアあれば150Mbpsで通信できる。さらに、iPhone 6とiPhone 6 Plusが対応するLTEによる音声通話サービス「VoLTE」についても検証が済み次第提供予定とのことだ。

iPhone 6とiPhone 6 Plusは東名阪エリアなら最大150MbpsのLTEを利用可能。また、利用できる帯域が2GHzと1.7GHz帯と800MHz帯合計で45MHz幅と広く、実効速度では有利とのことだ。
記事執筆:sureare(島 徹)
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