URBANOがVoLTE対応に!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは27日、2014年冬に発売予定の新モデルなどを披露する「au発表会 2014 Winter」を開催し、Android 4.4(開発コード名:KitKat)を採用したau向けスマートフォン「URBANO V01」(京セラ製)を発表しました。発売時期は2014年12月初旬を予定しています。

auのスマートフォンラインナップの中でも今やエントリーからメインストリーム向けの機種として幅広く支持されるようになった「URBANO」シリーズに、ついに「VoLTE(ボルテ)」対応モデルが登場しました。使いやすいシンプルな機能とタフな対衝撃性能が売りであったURBANOシリーズは、VoLTE対応で何が変わったのでしょうか。

今回、このURBANO V01の実機に発表会会場のタッチ&トライコーナーで触れる機会がありましたので写真と動画とともに紹介します。

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本体カラーはフォレストグリーン、ロイヤルブルー、プラチナホワイトの3色


URBANO V01は従来のシリーズで好評だった「シンプルな使いやすさ」や「高い対衝撃性能」をそのままに、au端末としてはisai VL LGV31と並び初のVoLTE対応端末として登場しました。

本体デザインは従来機種のシルエットを継承しており、本シリーズの特徴ともなっているホームボタンなどが物理キーである点もしっかりと受け継がれています。

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このボタンのためにURBANOシリーズを使い続けている人は少なくない


本機の最大の特徴はやはりVoLTE対応。従来のフィーチャーフォンやスマートフォンは音声データを3G回線で送受信し通話を行っていましたが、VoLTEでは4G回線を利用。従来よりも音声周波数帯域が広いためにクリアな音声通話が可能で、URBANOシリーズに一貫している「使いやすさ」のコンセプトを更に進化させることに成功しています。

実際に本機でVoLTE相当の音質のデモを体験してみましたが、非常にクリアで聞き取りやすいというのが第一印象。通話用スピーカーを持たずディスプレイ全体を振動させて音を出す、URBANOシリーズの特徴の1つにもなっている「スマートソニックレシーバ」機能もVoLTEに合わせたチューニングがなされており、これまで以上に街の雑踏の中などでも聞きやすい音質を実現できたと説明員は解説していました。

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VoLTEの音声通話はとても鮮明で聞きやすい!(画像はisai VL LGV31とURBANO V01)


またVoLTEによる音声通話と同時にデータ通信などが可能な「コンカレント通信」にも対応しており、通話をしながらウェブ閲覧やメールの送受信、地図の閲覧などが可能となっており、これらをサービス化した「画面シンク」「カメラシンク」「位置シンク」といったauの独自サービスが利用できるようになっています。

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正面。四隅が鋭角でかなり角ばった印象


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背面。なだらかなラウンド形状で持ちやすい


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底面。ストラップホールがある


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上面。SIMスロットやmicroSDスロット、microUSB端子がある


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各スロットや端子は全て防水キャップで保護されている


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右側面。シャッターボタン、電源ボタン、音量ボタン、ワンセグ用アンテナなどが並ぶ


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左側面。機能などはとくにない


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ワンセグ用アンテナはホイップ式で自由に角度調整が可能


VoLTE対応に伴い、本機では従来の3Gによる通話機能がカットされ、完全にVoLTEのみでの通話に絞るという大胆な設計を行っています。

気になるのは通話エリアですが、auによれば2014年9月現在でLTEの人口カバー率が99%を超えたことや、同社の独自調査による「LTE接続維持率」が99.9%に達している点などを挙げ、VoLTEのみでも十分に通話品質を維持できると判断しているようです。

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田中社長のプレゼンでもVoLTEに多くの時間が割かれた


本機に付属する卓上充電器も改良され、最大3.1Aでの急速充電が可能に。これにより30分で満充電の約50%を充電可能となっています。

また昨今のスマートフォンアクセサリーのトレンドとして手帳タイプの見開き型カバーがありますが、本機では純正カバーとして用意。正面カバー部には小窓が開けられており、カバーを閉じるとカバーに内蔵されたマグネットに本体が反応し、小窓の部分のみに時刻などを表示するようなギミックが施されています。

こちらの手帳型カバーは現在のところ発売日未定となっていますが、出来る限り本体と同時期に発売できるよう調整しているとのことです。

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スマートフォンの大型化により両手で端末を扱う人が増えたことから見開きタイプの手帳型カバーが流行りつつある


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正面カバー下部はカバーをしたままでもボタンが押せるようになっており、カバーを開けずに時刻チェックや通話ができるようになっている


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市販品も含め、この手のカバーはほとんどが右利き用。左利き用もあると嬉しい


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手帳型カバーは付けたまま卓上充電器へ置けるように設計されている


スペック面でもハイエンドに追いつき、対衝撃性能というオンリーワンの魅力を備えたURBANOシリーズが次に向かった先はVoLTEをフル活用した音質向上やサービスの提供によるユーザーエクスペリエンスの追及でした。

もはや端末単体で使いやすいというのは当たり前の時代であり、通話の声が聞き取りやすい、待ち合わせの場所まで迷わない、楽しさを友人と共有できるといったような、コミュニケーションツールとしての使いやすさや便利さが問われる時代に突入したのかもしれません。

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VoLTEに大きな期待と自信を見せるau




◯主な仕様
機種URBANO V01
寸法
(高さ×幅×厚さ:mm)
約141×70×9.9
質量(g)約155
LTE連続待受時間
(静止時[自動])(時間)
約750時間
LTE連続通話時間
(分)
約1510
メインディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数)
約5.0インチ
フルHD(1080×1920ドット)
TFT液晶
1677万色
バッテリー容量3000mAh
ROM/RAM16GB/2GB
外部メモリ
(最大対応容量)
microSD
(2GB)
microSDHC
(32GB)
microSDXC
(128GB)
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数)
CMOS
約1300万画素
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数)
裏面照射型CMOS
約97万画素
CPU
(チップ名/クロック)
MSM8974AB
(2.3GHzクアッドコア)
OSAndroid 4.4
LTE150Mbps/25Mbps
Wi-Fi(無線LAN)
(11a/b/g/n/ac)
(Wi-Fiテザリング同時接続台数)

(○/○/○/○/○)
(10台)
GPS
赤外線通信
(リモコン非対応)
Bluetooth○(4.0)
ワンセグ/フルセグ◯/―
防水/防塵◯/◯
フォレストグリーン
ロイヤルブルー
プラチナホワイト
製造メーカー京セラ
※1 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。

記事執筆:あるかでぃあ


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