UQがモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX01」を発表!

UQコミュニケーションズ(以下、UQ)は15日、高速通信サービス「WiMAX 2+」(TD-LTE方式互換)に対応した新サービスおよび新商品を披露する「WiMAX 2+ 新サービス・新デバイス発表会」を開催し、下り最大220Mbpsに対応したモバイルWi-Fiルーター2機種と、据置型でははじめてWiMAX 2+に対応した下り最大110Mbpsのルーター1機種を発表しています。

モバイルWi-Fiルーターのうちの1機種はモバイルでは世界初の4×4 MIMO(Multi Input Multi Output)に対応することで、WiMAX 2+において下り最大220Mbpsを実現した「Speed Wi-Fi NEXT WX01(メーカー型番:NAD31)」(NECプラットフォームズ製)で、2015年3月上旬に発売予定となっています。

なお、Speed Wi-Fi NEXT WX01は下り最大40Mbpsおよび上り最大15.4Mbpsまでの「WiMAX」に対応していますが、同時に発表された「Speed Wi-Fi NEXT W01」とは異なり、「au 4G LTE」(FDD-LTE方式)には非対応となっています。

価格は公式Webストア「UQ WiMAXオンランショップ」では2年契約の「UQ Flat ツープラス」もしくは「UQ Flat ツープラス ギガ放題」に加入しておトク割提供時で単体で2,800円(税抜)、クレードルセットで4,800円(税抜)。

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Speed Wi-Fi NEXT WX01


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4×4 MIMOの仕組み


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対応WAN通信方式


Speed Wi-Fi NEXT WX01はWiMAX 2+だけではなく、移動しながらの利用を前提にした製品では世界初の4×4 MIMO対応製品で、送信側(基地局)と受信側(Speed Wi-Fi NEXT WX01)にそれぞれ4本ずつのアンテナを内蔵することによって従来(2×2 MIMO)の2倍の下り最大220Mbpsで通信できるモバイルWi-Fiルーターです。なお、WiMAX 2+の上り最大速度は10Mbpsとなります。

従来、UQがWiMAX 2+を開始した当初は4×4 MIMOによる下り最大220Mbps化は2014年初頭を計画していましたが、マルチアンテナ技術の開発が難航したのか、ようやくLTE-Advancedの技術要素「キャリアアグリゲーション(CA)」の導入とほぼ同時期になってしまいました。

ただし、今回は4×4 MIMO対応製品はCAには非対応、CA対応製品は4×4 MIMO非対応ということで、計画時の下り最大440Mbpsは見送られました。

今後の高速化はCAと4×4 MIMOの同時対応や残りのWiMAXで利用している周波数帯をさらにCAで束ねるなどが実施されると見られます。

一方、CA対応のSpeed Wi-Fi NEXT W01が対応していない従来のWiMAXにも対応しており、CA対応エリアではWiMAXの30MHzのうち20MHzをWiMAX 2+に利用するため、WiMAXは下り最大13.3Mbpsおよび上り最大10.2Mbpsに減速されます。

また、同じNECプラットフォームズ(発売時はNECアクセステクニカ)製WiMAX 2+対応モバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11」と同様にau 4G LTEに対応しておらず、プラチナバンド800MHz帯による広いカバーエリアで利用できないなどのデメリットもあります。

だだし、UQではWiMAX 2+のサービスエリアも2015年3月末にはWiMAXと同等の全国エリアに拡大されるとしており、エリア面では街中で利用するなどではだいぶ改善されてきています。

モバイルWi-FiルーターとしてはWi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11の後継機種で、WiMAXハイパワーやクレードル(有線LAN端子搭載)に対応しているほか、新たにバッテリー持ちが良いBluetooth 4.0によるテザリングにも対応しました。ただし、プロファイルはPANのみとのこと。

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Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11と同様にクレードルも用意


Wi-Fi側は2.4および5.xGHzのデュアルバンドに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠で、最大同時接続数は10台まで。5.xGHz帯は屋外での利用も可能。対応OSはWindows VistaおよびWindows 7、Windows 8、Windows 8.1、Mac OS X 10.5〜10.10まで。インターフェースはmicroUSB 2.0 High Speed端子。

サイズは約109×66×9mm、質量は約97g、カラーバリエーションはディープブルーおよびパールホワイトの2色が用意されています。バッテリーは2500mAh(取り外し可能)で、連続待受時間は休止状態のリモート無で約400時間(約16.7日)、リモード有で約600時間(約25日)、ウェイティング状態で約35時間(約1.5日)、充電時間は約180分(約3時間)。連続通信時間は以下の通り。

テザリングWAN回線連続通信時間
Wi-Fi利用時WiMAX 2+(2×2 MIMO)約6.5時間
WiMAX 2+(2×2 MIMO)約8.5時間
WiMAX約11時間
Bluetooth利用時WiMAX 2+(2×2 MIMO)約8時間
WiMAX 2+(2×2 MIMO)約10.2時間
WiMAX約13時間


なお、サイズおよび質量、充電時間、連続待受時間、連続通信時間は現時点では暫定値となっています。

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記事執筆:memn0ck


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