NTTドコモが「Xperia Z4 SO-03G」を発表!

NTTドコモは13日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「2015夏モデル新商品発表会」を開催し、約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)トリルミナスディスプレイ for mobileや64bit対応オクタコアCPU、3GBメモリーなどを搭載したハイスペックなAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)採用のスマートフォン「Xperia Z4 SO-03G」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)を発表しています。2015年6月中旬に発売開始予定で、本日5月13日(水)からドコモショップ店頭や公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約が開始されます。

Xperia Z4 SO-03Gは今年4月に主に日本市場向けとして発表された「Xperia Z4」のNTTドコモ版で、昨年の秋冬モデル「Xperia Z3 SO-01G」の後継機種。新たに64bit対応オクタコアCPUやキャリアアグリゲーション(CA)による下り最大225Mbps、Android 5.0 Lollipopなどの最新技術が取り入れられています。

また、NTTドコモ版は国内向けサービスのワンセグやフルセグ、NOTTV、おサイフケータイ(Felica)などの日本市場に合った機能に対応しているのが特長です。

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Xperia Z4 SO-03Gの正面。左からメインカラーのホワイトおよびブラック、カッパー、アクアグリーン


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Xperia Z4 SO-03Gの背面。右上に型番の「SO-03G」、中央に「docomo」、下部に「Xperia」の各ロゴが記載

Xperia Z4 SO-03Gは今年4月に発表された最新フラッグシップスマホのNTTドコモ版で、「美しく、なめらか。研ぎ澄まされたフラッグシップモデル。」と銘打たれ、64bit化やOSのメジャーバージョンアップなどといった基本機能を強化し、昨年秋冬モデルのXperia Z3 SO-01Gからさらに進化させた機種です。

デザインもXperia Z3を基本的に踏襲した「オムニバランスデザイン」で、側面のアルミフレームと背面のガラスパネル「Gorilla Grass 3」で質感が高く、カラーバリエーションはXperia Z3とほぼ同様のWhite(白)およびBlack(黒)、Copper(赤)、Aqua Green(青緑)の合計4色が用意されており、緑のみ名称がXperia Z3のSilver Greenから変更になって、Aqua Greenは夏を意識し、緑をベースに光の当たり方によって水色に見えるようになっているほか、他の色も少しずつアレンジが変更されています。

本体の四角は着色した樹脂の上に透明な樹脂を重ねるという新たな加工法で仕上げられており、使っているうちに傷が付いても美しい輝きと色味が損なわれないようになり、側面のフレームはさらに色合いもXperia Z3から変更されています。

各色ではWhiteがシャンパン(本当に若干の黄色)、Blackがレッド、Aqua Greenがブルー、Copperが正面と裏面と側面がほぼ均一のブラウンっぽい統一感があったものが、Xperia Z4では正面・裏面と側面が色合いが変えられており、より締まった印象を受けるようになっています。

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ディスプレイはXperia Z3と同じく約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS方式TFT液晶を搭載しており、大きさが約146×71.9×6.9mm、質量が約144gと若干幅が狭く、薄く、軽くなっていて、6mm台になってiPhone 6と同じ薄さになりました。これにより、若干の違いですが、ソニーモバイルではより持ちやすくなっているとのこと。

機種Xperia Z4Xperia Z3iPhone 6iPhone 6 Plus
サイズ約146×71.9×6.9mm146×72.4×7.3mm138.1×67.0×6.9mm158.1×77.8×7.1mm
質量約144g約152g約129g約172g

背面のガラスパネルはこれまでカメラモジュール・レンズの部分に穴が開いており、レンズがむき出しになっていましたが、カメラの薄型化によってカメラモジュール・レンズは背面のガラスパネルの中になり、よりフラットになっています。

ただし、これにより、カメラの下にあるLEDフラッシュの部分に穴が開いています。これはどちらかに穴を開けないと、今回の構造では撮影した写真のバランスが悪くなってしまうためとのこと。

また、Xperia Z3では背面がフラット過ぎて平らな机などに置いておくと、気づくと落ちてしまうといったことがあったため、Xperia Z4では背面パネルと側面フレームの角にエッジが付いており、触ってみると抵抗がかかるのがわかり、横滑りしにくいようになっています。

一方、発表時に展示されていたグローバル版との外観の違いはロゴで、正面は同じくディスプレイの上に「SONY」ロゴ、背面の中央にグローバル版では「SONY」ロゴだったものが、「docomo」ロゴになり、背面の右上に型番「SO-03G」、背面の下部に「Xperia」ロゴがあります。

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写真ではわかりにくいですが、グローバル版(左)とNTTドコモ版(右)の比較

機能的には国内においてニーズの高いおサイフケータイ(FelicaおよびNFC)やワンセグ、そして、フルセグ、NOTTVに対応しており、ワンセグ・フルセグ・NOTTVの視聴時にはイヤホンマイク端子に同梱の外付けアンテナを装着することで視聴可能になっています。一方、Xperia Z3 SO-01Gから非対応となった赤外線にはXperia Z4 SO-03Gも対応していません。

また、防水・防塵仕様も引き続き対応しており、防水がIPX5およびIPX8準拠、防塵もXperia Z3で強化されたより高い性能のIP6X準拠となっており、水深1.5mまでの利用が可能です。

イヤホンマイク端子に続き、microUSB端子もカバーのないキャップレス防水を採用し、代わりに「Xperia Z」シリーズで採用していた充電用のマグネット式端子が廃止されました。

さらに、microSDカードスロットとnanoSIMカード(4FF)スロットを1つのカバー内にまとめ、microUSB端子もキャップレスになったことで、カバーのある部分が1つになり、よりシンプルでどこから見ても美しいデザインになっています。

チップセットはQualcomm製「MSM8994(Snapdragon 810)」に強化され、64bitに対応したオクタコアCPU(2.0GHzクアッドコアCPU+1.5GHzクアッドコアCPU)となり、パフォーマンスはXperia Z3の約2倍に、カメラやアプリの起動が速く、文字入力の反応や動作もより快適になっています。

チップセットの変更によって、LTE UE Category 6にも対応し、キャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大225Mbpsでデータ通信が利用可能。対応周波数帯もLTEが700MHz(Band 17)および800MHz(Band 19)、1.5GHz(Band 21)、1.7GHz(Band 3)、2GHz(Bank 1)のペンタバンド対応、3G(W-CDMA/HSPA+)はFOMAハイスピードで下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsの新800MHz(Band 19)および800MHz(Band 6)、2GHz(Band 1)に対応し、1.7GHz(Band 9)には非対応です。

この他、海外ではGSM/GPRS/EDGEも利用可能ですが、中国でのTD-LTEにも非対応です。なお、SIMカードスロットがiPhone 5などと同じnanoSIMカードスロット(4FF)を採用。

内蔵メモリー(RAM)は3GB、内蔵ストレージは32GB、外部ストレージは最大128GBまでのmicroSDXCカードに対応し、バッテリーは容量が2930mAhとXperia Z3の3100mAhから小さくなっていますが、チップセットの省電力化などによって動作時間は長くなっています。充電は急速充電2に対応し、卓上ホルダー(別売「S025」)での急速充電2にも対応しています。

他に、2.4GHzおよび5.xGHzのデュアルバンドによるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.0に対応。テザリング(Wi-FiおよびUSB)やDLNA・DTCP・DTCP+にも対応しています。Wi-FiもMIMOによって最大867Mbpsに高速化し、5GHz帯は屋外での利用にも対応しています。

カメラ機能はXperia Z3と同じスペックで充実しており、新しくテーマに合わせてカスタマイズできる「スタイルポートレート」や顔の合成ができる「ARマスク」などの機能がいくつか追加されています。機能をおさらいしておくと、サイバーショットで培ったソニーの技術が惜しげもなく詰め込まれており、暗いところでも明るい撮影が可能なF2.0でより広角まで撮影できる25mmになった「Gレンズ」、高精細撮影ができる画像処理エンジン「BIONS for mobile」、さらにスマホ最大級の1/2.3型2070万画素イメージセンサー「Exmor RS for mobile」と、すべてソニー製のXperia最高スペックのパーツを搭載しており、ISO12800による高感度撮影やハンディカムの技術を用いた「電子式手ブレ補正」で縦横方向だけでなく、回転方向のブレも補正し、美しい動画を撮影することも可能です。

一方、フロントカメラは新しく自分撮り(セルフィー)の人気に合わせてよりワイドに撮影できる広角25mmレンズを搭載した約510万画素イメージセンサーとなっており、撮影者が手を伸ばしただけで3〜4人程度のグループショットが可能になっているほか、フロントカメラでもプレミアムおまかせオートが利用できるようになったり、セルフタイマーの選択肢(0.5、2、10秒)が増えたりしています。

マルチメディア機能では新たにスマホでは初のBluetoothを拡張してより高音質で音楽再生できる「LDAC」やハイレゾ相当で再生できる「DSEE HX」、高音質に再生できる「ClearAudio+」、ノイズキャンセリング機能などに対応したほか、低品質のヘッドホンでも音を自動的に最適化することでより高い音質で聴くことができる機能などに対応しています。

また、フロントステレオスピーカーを搭載した「S-Forceフロントサラウンド」に対応したことでヘッドホンを使わなくても立体的で臨場感のある音楽を楽しめるとのこと。

さらに、ゲームにおいてXperia Z3の画面で「PS4」の臨場感あふれるゲーム体験を楽しめる「PS4リモートプレイ機能」に新たに対応し、専用のPS4コントローラー用アタッチメントも販売されます。

OSは新たにAndroid 5.0.2 Lollipopを採用し、Xperiaのエッセンスを加えたマテリアルデザインに統一。馴染みやすい心地よいユーザーインターフェース(UI)を心がけて開発されており、読みやすさを追求した新しい書体を採用しています。

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◯主な仕様
機種名Xperia Z4 SO-03G
寸法(高さ×幅×厚さ:mm)約146×72×6.9
質量(g)約144
OSAndroid 5.0
CPU
(チップ名、クロック)
MSM8994
64bit対応オクタコア(2.0GHzクアッド+1.5GHzクアッド)
内蔵メモリー
(ROM/RAM)
32GB/3GB
外部メモリー
(最大対応容量)
microSDXC(128GB)
バッテリー容量2930mAh
連続待受時間(静止時[自動])
(LTE/3G/GSM:時間)
約470/約480/約400
連続通話時間
(LTE/3G/GSM:分)
約1180/約810/約650
実使用時間(時間)※1未定
ディスプレイ
(サイズ:インチ、解像度:ドット、
方式、発色数)
約5.2インチ
フルHD 1080×1920
TFT液晶 トリルミナス ディスプレイ for mobile
1677万色
PREMIUM 4G(LTE、受信時最大/送信時最大)225Mbps/50Mbps
VoLTE
LTE対応周波数帯
(2GHz/1.7GHz/1.5GHz
/800MHz/700MHz)
○/○/○/○/○
対応方式
(FDD-LTE/TD-LTE)
○/ー
FOMAハイスピード
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射積層型CMOS
約2070万/約2070万
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約510万/約500万
防水/防塵○/○(IPX5、8/IP6X)
Bluetooth○(4.1)
ワンセグ/フルセグ
(◎は録画対応)
◎/◎
ハイレゾオーディオ対応
LTE/Wi-Fi同時接続による
高速ダウンロード
LTE/Wi-Fi同時接続による
スムーズな通信
UIMカードnanoUIM
White
Black
Copper
Aqua Green
製造メーカーソニーモバイル コミュニケーションズ
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定です。
※2 外付けのアンテナケーブル(同梱)が必要です。
※3 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。

記事執筆:memn0ck


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