いつの間にかiPad Air 2も4K動画再生可能に!

いよいよ25日に発売となるアップルの最新スマホ(スマートフォン)「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」はカメラ性能が向上していることが報じられている。その中でも動画撮影は新たに4K(3840×2160ドット)サイズに対応し、スマホのディスプレイだけではなく、大画面テレビでも美しい映像を楽しむことができることもトピックのひとつだ。

また、iPhone 6sシリーズの4K動画撮影対応に合わせて、先日配信開始されたiPhoneやiPadなど向け最新プラットフォーム「iOS 9」の動画編集アプリ「iMovie」が、いち早く4K動画編集に対応した。

このような動きの中、既存のタブレット「iPad Air 2」もiOS 9から4K動画再生に対応していることがわかった。今回はこの4K動画の対応についてレポートしていく。

4K動画への取り組みに対して再生装置が普及してないことから否定的な意見もあるようだが、4Kで撮影された緻密な映像を目の当たりにすると必要性を感じずにはいられない。現状のフルHD(1920×1080ドット)のテレビやパソコンのモニターでも4分の1の面積に縮小された4K動画の線の細やかさと情報量はフルHD動画とは一線を画すものだ。

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そんな4K動画撮影にiPhone 6sシリーズが対応したことは、映像クリエイターにも朗報なのではないだろうか。そして、新しいiPhone 6sシリーズ発売を前に先日18日にiMovieがバージョン2.2にアップデートし、iPhone 6sシリーズと秋発売予定の「iPad Pro」が4K動画編集正式対応とアナウンスされている。

そこで、手持ちのiPad Air 2や「iPhone 6」が4Kに対応しているのかも気になるところなので、4Kの動画を転送してテストしてみることにした。とはいえ、iPhone 6sシリーズがまだ発売前ということで残念ながらiPhone 6sシリーズで撮影した4K動画は持ち合わせていない。

そこで、4K動画撮影に対応したAndroidスマホ「Xperia Z3」と「Galaxy Note 3」で撮影した動画(mp4ファイル形式)を「Google フォト」経由(設定「元のサイズ」)でiPhone 6とiPad Air 2に読み込ませてみることにした。

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iPhone 6に転送した4K動画ファイルは「写真」アプリ上でサムネイルとフレームのビューが表示されるが、再生しようとすると「サポートされていないビデオフォーマット」と表示されてしまう。

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一方、iPad Air 2ではなんの問題もなくすんなりと再生することができた。ダブルタップで拡大表示も可能で、この映像は等倍に近い解像度で再生できているものと思われる。

試しにデジタルカメラやその他の4K動画の転送を試みたがうまくいかなかった。この点に関しては転送方法やファイル形式など改めてチェックする必要がありそうだ。

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続いて、iMovieで4K動画の編集ができるか試してみたところライブラリーに表示されるのはiPhoneおよびiPadで撮影した動画だけだった。このことから現状ではやはりiPad Air 2では4K動画の編集はできないと見ていいだろう。

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iMovieでの編集はできないが、実は始点と終点を指定する単純なカット編集であれば写真アプリ上から行える。出力される動画は、4K解像度のmov形式のファイルだ。

また、写真アプリ上からiMovieの簡易編集の呼び出しが可能で、この方法であればカット編集だけではなくフィルター効果やテロップ追加などの編集ができる。

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iPhone 6やiPad Air 2の4K動画の対応について未知の部分があるが、実際にiPhone 6sシリーズで撮影した4K動画を交えて今後もテストを行っていきたいと思う。なお、iPhone 6と同様に「iPad Air」や「iPad mini 2」では再生できなかったものの、新しいタブレット「iPad mini 4」については未検証だが、iPad Air 2とほぼ同等の性能ということで再生できる可能性があるので、持っている人は是非試してみて欲しい。

追記(2015/09/26 2:42:27)
その後、iPad mini 4でも試してみたところチップセットがiPhone 6シリーズと同様なためか、iPad Air 2とは違い再生はできなかった。

記事執筆:mi2_303


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