SIMフリースマホ「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」の基本機能をチェック! |
TCLコミュニケーションジャパン(以下、TCL)から日本でも8月28日に発売された"フランス発"のSIMフリースマートフォン(スマホ)「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」(以下、IDOL 3)の開封および外観のレビューを前回は紹介しました。
そこで、今回は注目の上下逆さまにしても使える"リバーシブル"機能も含め、初期設定から基本機能をレビューしていきたいと思います。
◯基本機能はシンプルながら使いやすく
IDOL 3の初期設定や基本機能はシンプルで、ほぼAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)のNexusシリーズと同じなので、そういったAndroidを使ったことがある人は非常に馴染みやすいかと思います。
microSIMカード(3FF)とmicroSDカードを装着して初期設定をしてみると、NTTドコモ回線のSIMカードであればmopera Uやb-mobile、BIGLOBE LTE・3G、IIJmio、OCN モバイル ONEなどの15個のアクセスポイント(APN)がプリセットされており、選択するだけで使えます。
一方、新しいmineoのDプランなどの設定されていないAPNは手動で入力する必要があり、一部の「Nexus 5」などで使えることもあるspモードは多くのSIMフリースマホと同様に利用できませんでした。
初期設定が終わると、筆者の環境ではすかさずシステムアップデートやプリインストールされているアプリのアップデートを行なうように要求されました。システムアップデートは22.4MBとなっていますが、アプリのアップデートも含めるとそれなりにサイズが大きいため、できれば初期設定を含めて無線LAN(Wi-Fi)環境で行ないたいところです。
最新のソフトウェアはAndroid 5.0.2 Lolliipopで、ビルド番号は「LRX22G release-keys」となっています。なお、製品名はIDOL 3ですが、モデル名は「6045F」。
各種アップデートを行いつつ、ホームアプリや設定などを見ていきましょう。Androidのスマホといってもメーカーによってはかなりカスタマイズしている場合もありますが、IDOL 3はカスタマイズは最小限ながらきっちりと便利になる機能を導入しているという印象を受けます。
例えば、画面最上部から下になぞると表示される通知画面や、画面最下部に表示されているナビゲーションボタンの右側のタスクボタンを押すと表示されるアプリ切替にはそれぞれ表示されている通知や起動しているアプリを一気に消去・終了するボタンが用意されています。
アプリ一覧とロック画面。アプリ一覧は横にページをめくるタイプで、ロック画面の下部にショートカットも設定されており、特定の機能をすぐに利用可能。初期設定では左から「計算機」および「音楽」、「セルフィー」、「連絡先」、「QRコード」が配置
通知画面からさらに下になぞると表示されるトグルボタン画面と設定画面。どちらもAndroid 5.x Lollipopではなじみある仕組み。トグルボタンの項目は設定できないものの、最近使った機能が入れ替わり表示
プリインストールされている日本語入力アプリはGoogleが開発する「Google 日本語入力」。無料アプリではありますが、使いやすいですし、ホームアプリなどと同様に別途、Google Playストアなどから他のATOKなどの日本語入力アプリをインストールして変更も可能
設定画面の「音声と通知」と「テザリング」。「JBL」や「ヘッドセットモード」が用意されており、音質の良い音楽再生ができるとのこと。テザリングもWi-Fiだけでなく、USBやBluetoothにも対応。なお、Wi-FiテザリングのセキュリティーはWPA2 PSKのみ
◯注目のリバーシブル機能は使える!?
基本機能がシンプルな中で注目なのは上下逆さまにしても使えるリバーシブル機能です。画面が回転して上下が逆さまになる機種はこれまでにもありましたが、IDOL 3はその上で本体も上下対称のシンメトリーデザインとなっており、本体の上下それぞれにマイクと通話用スピーカーが搭載されているほか、逆さまに持っても持ちやすさが変わらないため、操作のしやすくなっています。
リバーシブル機能は初期状態でもオンになっており、購入時から利用できます。実際に使ってみると、すでに通常のスマホなら見た目で上下がわかるので、持とうとするときに気にしますが、IDOL 3ならひとまず持って画面をつければすでに持った方向を認識して上下がきちんとした表示になっていました。
リバーシブル機能を試したところを動画で紹介しておきます。わざと手前が上になるようにIDOL 3を置き、奥が上になるように持って電源キーを押すと、すでに上下がきちんと表示される様子がわかると思います。
ただし、側面にある音量上下キーと電源キーだけは逆さまに持つと左右が反対になり、位置も下の方に配置された状態になります。ここでオススメしたいのが「設定」の「ジェスチャ」にある「画面をダブルクリック」をオンにすると、画面が消えた状態で2回押すと画面が付いてロック解除が表示されるので、電源キーの位置を気にせずに済みます。
画面が消えているときに2回押す機能は他のメーカーもLGエレクトロニクスなどでも対応していますが、リバーシブル機能をより有効に活かせるように思いました。
設定の「ジェスチャ」と「電池」。画面をダブルクリックは初期状態ではオフ。もう1つ設定しておきたいのは「電池」にある「バッテリ残量比率」をオンにすると上部のステータスバーに電池残量がパーセント(%)表示されるようになるのでオススメ
◯ロック解除は顔認証や眼認証にも対応
リバーシブル機能のほかに意外と充実しているのがロック解除機能で、通常のスワイプやパターン、PIN、パスワード、顔認証(フェイスアンロック)以外にも眼認証(Eye-D)に対応しています。
日本でも眼の認証は世界初の指紋認証対応スマホ「ARROWS NX F-04G」が発売されましたが、IDOL 3が対応するのはEyeVerifyが開発する白目部分の血管パターンで認識する技術「Eyeprint ID」を採用しているとのこと。日本でもすでにZTE製「g03」がソフトウェア更新で対応していました。
使ってみるとコツがいるのか、少し認証に時間がかかる印象があったため、ロック解除よりはパスワード入力の手間を省くような機能のほうが向いているのかなとも思えました(ただし、現状ではロック解除以外では使えません)。もう少し改善されるとロック解除では嬉しいかもしれません。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Alcatel OneTouch Idol 3 to Integrate Eyeprint ID
IDOL 3の初期設定や基本機能はシンプルで、ほぼAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)のNexusシリーズと同じなので、そういったAndroidを使ったことがある人は非常に馴染みやすいかと思います。
microSIMカード(3FF)とmicroSDカードを装着して初期設定をしてみると、NTTドコモ回線のSIMカードであればmopera Uやb-mobile、BIGLOBE LTE・3G、IIJmio、OCN モバイル ONEなどの15個のアクセスポイント(APN)がプリセットされており、選択するだけで使えます。
一方、新しいmineoのDプランなどの設定されていないAPNは手動で入力する必要があり、一部の「Nexus 5」などで使えることもあるspモードは多くのSIMフリースマホと同様に利用できませんでした。
初期設定が終わると、筆者の環境ではすかさずシステムアップデートやプリインストールされているアプリのアップデートを行なうように要求されました。システムアップデートは22.4MBとなっていますが、アプリのアップデートも含めるとそれなりにサイズが大きいため、できれば初期設定を含めて無線LAN(Wi-Fi)環境で行ないたいところです。
最新のソフトウェアはAndroid 5.0.2 Lolliipopで、ビルド番号は「LRX22G release-keys」となっています。なお、製品名はIDOL 3ですが、モデル名は「6045F」。
各種アップデートを行いつつ、ホームアプリや設定などを見ていきましょう。Androidのスマホといってもメーカーによってはかなりカスタマイズしている場合もありますが、IDOL 3はカスタマイズは最小限ながらきっちりと便利になる機能を導入しているという印象を受けます。
例えば、画面最上部から下になぞると表示される通知画面や、画面最下部に表示されているナビゲーションボタンの右側のタスクボタンを押すと表示されるアプリ切替にはそれぞれ表示されている通知や起動しているアプリを一気に消去・終了するボタンが用意されています。
アプリ一覧とロック画面。アプリ一覧は横にページをめくるタイプで、ロック画面の下部にショートカットも設定されており、特定の機能をすぐに利用可能。初期設定では左から「計算機」および「音楽」、「セルフィー」、「連絡先」、「QRコード」が配置
通知画面からさらに下になぞると表示されるトグルボタン画面と設定画面。どちらもAndroid 5.x Lollipopではなじみある仕組み。トグルボタンの項目は設定できないものの、最近使った機能が入れ替わり表示
プリインストールされている日本語入力アプリはGoogleが開発する「Google 日本語入力」。無料アプリではありますが、使いやすいですし、ホームアプリなどと同様に別途、Google Playストアなどから他のATOKなどの日本語入力アプリをインストールして変更も可能
設定画面の「音声と通知」と「テザリング」。「JBL」や「ヘッドセットモード」が用意されており、音質の良い音楽再生ができるとのこと。テザリングもWi-Fiだけでなく、USBやBluetoothにも対応。なお、Wi-FiテザリングのセキュリティーはWPA2 PSKのみ
◯注目のリバーシブル機能は使える!?
基本機能がシンプルな中で注目なのは上下逆さまにしても使えるリバーシブル機能です。画面が回転して上下が逆さまになる機種はこれまでにもありましたが、IDOL 3はその上で本体も上下対称のシンメトリーデザインとなっており、本体の上下それぞれにマイクと通話用スピーカーが搭載されているほか、逆さまに持っても持ちやすさが変わらないため、操作のしやすくなっています。
リバーシブル機能は初期状態でもオンになっており、購入時から利用できます。実際に使ってみると、すでに通常のスマホなら見た目で上下がわかるので、持とうとするときに気にしますが、IDOL 3ならひとまず持って画面をつければすでに持った方向を認識して上下がきちんとした表示になっていました。
リバーシブル機能を試したところを動画で紹介しておきます。わざと手前が上になるようにIDOL 3を置き、奥が上になるように持って電源キーを押すと、すでに上下がきちんと表示される様子がわかると思います。
ただし、側面にある音量上下キーと電源キーだけは逆さまに持つと左右が反対になり、位置も下の方に配置された状態になります。ここでオススメしたいのが「設定」の「ジェスチャ」にある「画面をダブルクリック」をオンにすると、画面が消えた状態で2回押すと画面が付いてロック解除が表示されるので、電源キーの位置を気にせずに済みます。
画面が消えているときに2回押す機能は他のメーカーもLGエレクトロニクスなどでも対応していますが、リバーシブル機能をより有効に活かせるように思いました。
設定の「ジェスチャ」と「電池」。画面をダブルクリックは初期状態ではオフ。もう1つ設定しておきたいのは「電池」にある「バッテリ残量比率」をオンにすると上部のステータスバーに電池残量がパーセント(%)表示されるようになるのでオススメ
◯ロック解除は顔認証や眼認証にも対応
リバーシブル機能のほかに意外と充実しているのがロック解除機能で、通常のスワイプやパターン、PIN、パスワード、顔認証(フェイスアンロック)以外にも眼認証(Eye-D)に対応しています。
日本でも眼の認証は世界初の指紋認証対応スマホ「ARROWS NX F-04G」が発売されましたが、IDOL 3が対応するのはEyeVerifyが開発する白目部分の血管パターンで認識する技術「Eyeprint ID」を採用しているとのこと。日本でもすでにZTE製「g03」がソフトウェア更新で対応していました。
使ってみるとコツがいるのか、少し認証に時間がかかる印象があったため、ロック解除よりはパスワード入力の手間を省くような機能のほうが向いているのかなとも思えました(ただし、現状ではロック解除以外では使えません)。もう少し改善されるとロック解除では嬉しいかもしれません。
記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Alcatel OneTouch Idol 3 to Integrate Eyeprint ID