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ZenFone Zoomのカメラの実力は?! |
いよいよ日本でもASUS JAPANから2月5日に発売されるASUSTeK Computer(以下、ASUS)製の光学3倍ズームを搭載したAndroidスマートフォン(スマホ)「ZenFone Zoom(型番:ZX551ML)」。個性が必要とされるSIMフリースマホ市場において、この光学3倍ズームは多くの人は便利だと感じることができ十分強みとなるだろう。
すでに購入した黒ぽん氏による開封レポートを紹介しているが、今回はこの光学3倍ズームを持つZenFone Zoomのメリットとデメリット、そして、レンズ特性などをApple製スマホ「iPhone 6s」と比較しながらチェックしてみようと思う。
まずはZenFone ZoomとiPhone 6sで実際に撮影した写真を掲載しながらそれぞれのカメラの性能や傾向を紹介していこう。
○順光での撮影

順光での撮影では、空の青味で違いが出た。ZenFone Zoomは綺麗な青で繋がっている。一方で、霞が掛かったようなスッキリとしない描写が気になるところだ。

iPhone 6sはZenFone Zoomよりもしっかりとしたトーンで描かれている。
○逆光での撮影

逆光ではレンズの違いがハッキリと出た。ZenFone Zoomでは大きなゴーストが発生し、フレアによってコントラストも低下している。

iPhone 6sはフレアが見られず、コントラストがしっかりとしているのがわかる。
○強い光源があるシーン


ZenFone Zoomで何度か撮影していて、ホワイトバランスが合わないのかと心配になったのが画面内に強い光源があるシーンだ。強い光源を中心にグリーン被りを起こしている。フレアによって色被りが起こっているのだろうか。


iPhone 6sはこのようなシーンもそつなくこなしている。こういった点はZenFone Zoomの複雑なレンズ構成がデメリットとなっているのではないかとも推測できる。
○使いこなすと楽しくなる光学3倍ズーム


一方でやはり光学ズームがある点は素直に便利で楽しい。光学3倍ズームは離れたもの大きく写せるというメリットと、広角と望遠によるレンズ効果を使い分けられるというメリットがある。
つまり、スマホで撮影すると特に隅のほうに写っている被写体が歪んでしまうというのは、搭載されているレンズが広角レンズであるが故なのだが、これを望遠側にズーミングすることで回避できるわけだ。


ZenFone Zoomの望遠側等倍切り出しと、iPhone 6sの電子ズームの等倍切り出し
ただし、これにもデメリットがあり、望遠側のレンズF値が4.8と暗くなってしまう点だ。その分シャッタースピードが遅くなってしまうのだが、ZenFone Zoomに搭載されている光学式手ブレ補正は強力でそれを十分補えると感じた。
この光学3倍ズームと光学式手ブレ補正は動画撮影でも利用可能だ。なお、動画撮影メニューにある「手ブレ補正」は電子手ブレ補正なのでこれはオフのままで光学式手ブレ補正的には支障ない。
ZenFone Zoomのカメラ機能で最も気になったのはシャッターボタンおよび画面のシャッターアイコンをタッチしてから実際の撮影が始まるまでタイムラグがあった点だ。慣れの問題もあるかもしれないが、これは撮影時にかなり気になってしまった。
このようにメリットとデメリットがあるZenFone Zoomのカメラ機能だが、光学的に広角から望遠まで使い分けられるのは価値としては十分だ。静止画だけではなく動画も光学3倍ズームを使うとビデオカメラのように楽しくなるだろう。
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iPhone 6sはZenFone Zoomよりもしっかりとしたトーンで描かれている。
○逆光での撮影

逆光ではレンズの違いがハッキリと出た。ZenFone Zoomでは大きなゴーストが発生し、フレアによってコントラストも低下している。

iPhone 6sはフレアが見られず、コントラストがしっかりとしているのがわかる。
○強い光源があるシーン


ZenFone Zoomで何度か撮影していて、ホワイトバランスが合わないのかと心配になったのが画面内に強い光源があるシーンだ。強い光源を中心にグリーン被りを起こしている。フレアによって色被りが起こっているのだろうか。


iPhone 6sはこのようなシーンもそつなくこなしている。こういった点はZenFone Zoomの複雑なレンズ構成がデメリットとなっているのではないかとも推測できる。
○使いこなすと楽しくなる光学3倍ズーム


一方でやはり光学ズームがある点は素直に便利で楽しい。光学3倍ズームは離れたもの大きく写せるというメリットと、広角と望遠によるレンズ効果を使い分けられるというメリットがある。
つまり、スマホで撮影すると特に隅のほうに写っている被写体が歪んでしまうというのは、搭載されているレンズが広角レンズであるが故なのだが、これを望遠側にズーミングすることで回避できるわけだ。


ZenFone Zoomの望遠側等倍切り出しと、iPhone 6sの電子ズームの等倍切り出し
ただし、これにもデメリットがあり、望遠側のレンズF値が4.8と暗くなってしまう点だ。その分シャッタースピードが遅くなってしまうのだが、ZenFone Zoomに搭載されている光学式手ブレ補正は強力でそれを十分補えると感じた。
この光学3倍ズームと光学式手ブレ補正は動画撮影でも利用可能だ。なお、動画撮影メニューにある「手ブレ補正」は電子手ブレ補正なのでこれはオフのままで光学式手ブレ補正的には支障ない。
ZenFone Zoomのカメラ機能で最も気になったのはシャッターボタンおよび画面のシャッターアイコンをタッチしてから実際の撮影が始まるまでタイムラグがあった点だ。慣れの問題もあるかもしれないが、これは撮影時にかなり気になってしまった。
このようにメリットとデメリットがあるZenFone Zoomのカメラ機能だが、光学的に広角から望遠まで使い分けられるのは価値としては十分だ。静止画だけではなく動画も光学3倍ズームを使うとビデオカメラのように楽しくなるだろう。
記事執筆:mi2_303
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せめてW61Sレベルの3倍ズームは欲しいですね。