「Raspberry Pi 3 Model B」が近日発売に!

アールエスコンポーネンツ(以下、RS)およびアライドエレクトロニクスは29日(現地時間)、シングルボードコンピューター「Raspberry Pi」シリーズの新モデル「Raspberry Pi 3 Model B」を発表しています。価格および発売日は未定ですが、日本向けに日本国内でローミング以外で法的に利用して良いことを示す技術適合証明などの認証(いわゆる「技適マーク」)を取得して販売することを明らかにしています。

RSの日本向けWebストア( http://jp.rs-online.com/ )では海外版の価格が1〜4個の場合に4,815円、5個以上の場合に4,698円と案内されているものの、日本向けがこの価格になるかどうかは不明です。

なお、日本向けWebストアにおいて海外版の購入は日本から行えないようになっており、海外での価格は35ドル(約4,000円)で既存モデル「Raspberry Pi 2」からすでにモデルチェンジされています。

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Raspberry Pi 3 Model BはRaspberry Piシリーズの第3世代で、新たに無線LAN(Wi-Fi)とBluetooth 4.1 LEの通信モジュールをボード上に搭載しているのが特長です。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠。メモリーは1GB LPDDR2を搭載。

また、チップセットにはBroadcom製「BCM2837」を搭載し、ARM Cortex-A53ベースの64bit対応1.2GHzクアッドコアCPUとなり、Raspberry Pi 2よりも50%処理性能が向上しているとのこと。

GPUはデュアルコア「VideoCore IVR」マルチメディアコプロセッサーを搭載し、Open GL ES 2.0やOpen VG、1080p30 H.264高プロファイルデコードを提供。テクスチャフィルタリングとDMAインフラストラクチャで1Gピクセル/秒、1.5Gテクセル/秒または24GFLOPに対応しています。

Raspberry Pi 2と互換性があり、サイズは約85×56×17mm、インターフェイスはフォームファクター(ボード形状)および40ピンGPIO、4基のUSBポート、フルHD(1920×1080ドット)対応のHDMI端子、10/100Mbpsイーサネット端子、3.5mmオーディオ・コンポジットビデオ端子、カメラ(CSI-2)、DSI Display Port、microSDカードスロットを搭載。

電源についてはmicroUSB経由(5V/1、2.5A)での供給が必要なため、別途、専用の電源アダプタが必要。その他、Raspberry Pi 3にはインストールマネージャー「NOOBS(New Out Of the Box Software)」というツールが提供され、microSDカードから起動することでOSのセットアップが簡単に行えるようになっています。

OSのRaspbianには、教育用途で普及しつつあるプログラミングツール「Scratch(スクラッチ)」や高等数式処理システム「Mathematica(マスマティカ)」といったアプリが含まれるほか、今回からオープンソースIoT開発環境「Node-RED」が追加。Node-REDは、デバイスおよびAPI、オンラインサービスをビジュアル的に開発でき、IoTシステムのプロトタイプ開発ソリューションとして注目されています。

※既存モデルのRaspberry Pi 2なのでご注意を。

記事執筆:memn0ck


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