4K動画撮影もできる本格的なカメラを搭載した9.7インチiPad Pro!

アップルの新しい9.7インチタブレット「iPad Pro」のレビューも今回で4回目。これまで開封して同梱物や外観の紹介し、既存モデル「iPad Air 2」(2014年発売)との外観比較およびiPad Air 2用のケースが使えるのかの検証、さらにこの2機種でのベンチマークを行ってきた。

今回は、iPad Proシリーズ初の4K動画撮影に対応した「iSightカメラ」を同じく4K動画撮影に対応する「iPhone 6s」と比較しながら、9.7インチiPad Proで撮影するメリット・デメリットを考えていきたいと思う。


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9.7インチiPad Pro(写真=左)とiPhone 6s(写真=右)のカメラUI

標準カメラアプリのUI(ユーザーインターフェイス)は、iPhoneが画面上下に項目が配置されているのに対して、iPadはすべての項目が画面右に縦に並ぶ。9.7インチiPad Proには「ライブフォト」と「フラッシュライト」の項目が追加されている。9.7インチiPad ProもiPhone 6sおよび「iPhone 6s Plus」、「iPhone SE」同様に”動かせる静止画”ライブフォト撮影が可能だ。しかしながら、iPadのカメラアプリにはiPhoneに搭載されているカラーフィルター機能がない。

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9.7インチiPad Pro(写真=左)、iPhone 6s(写真=右)

さて、9.7インチiPad Proの発売から天気に恵まれず曇天の空模様の中ではあるが、iPhone 6sとの比較を紹介していく。角度の違いから露出に若干の差が出たが、発色の傾向はほぼ同じだ。

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9.7インチiPad Pro(写真=左)、iPhone 6s(写真=右)

9.7インチiPad Proのカメラ設定をスクエアにしたまま撮影してしまったが、空の青の傾向も同じで、まさに兄弟機と言っても良いだろう。

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9.7インチiPad Pro(写真=左)、iPhone 6s(写真=右)

続いて、4K動画の撮影を行ってみた。動画の中から等倍(1000×1000ドット)でトリミングし比較してみたが、こちらも傾向としては同じ。

【9.7インチiPad Proで撮影した4K動画】

動画リンク:https://youtu.be/QFL70q2hjAw

【iPhone 6sで撮影した4K動画】

動画リンク:https://youtu.be/_B4o3iQovKU

9.7インチiPad ProはiPhone 6sと同じ絵が撮れると思って間違いないだろう。そこで気になるのが、小さい画面で気軽に撮影できるiPhoneに対して両手でしっかりと持つ必要があるiPadでの撮影意義だ。

【9.7インチiPad Proで撮影した4K動画】

動画リンク:https://youtu.be/6Wqh4Nr4Ybk

【9.7インチiPad Proで撮影した4K動画】

動画リンク:https://youtu.be/0idLV6SOMe0

デメリットはサイズに由来する手軽に撮れない点だ。この弱点は致命的かと思われるが、実は大画面タブレットでの撮影はどんなものが写り込んでいるのかを細部まで確認できるメリットがある。

その場でどんなものが写って、どんな写真に仕上がるのか分かるのはメリットだ。特に精細に写り込む4K動画では、どんなものが写り込むのかを確認しながら撮影したいもの。

また、大画面をいかして小さいものを大きく表示するルーペや簡易望遠鏡のような使い方もできるのは便利だ。

9.7インチiPad Proは、大画面故にメリット・デメリットがあり、これをどう使いこなすかがカギとなる。最後に、iPad Proシリーズのステレオスピーカーが活かせるように動画も音声をステレオで記録できるようにして欲しいところ。

記事執筆:mi2_303


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