Alcatelから12月に発売予定のSIMフリースマホ「SHINE LITE」をレビュー!

既報通り、TCLコミュニケーションは12日、都内にて新製品発表会を開催し、"フランス発"としてモバイル製品を展開している「Alcatel」ブランドにおいてSIMフリーの新型スマートフォン(スマホ)「IDOL 4」および「SHINE LITE」を日本にて発売すると発表しました。

IDOL 4が2016年11月下旬発売予定で価格が34,800円(税別)、SHINE LITEが2016年12月発売予定で価格が21,800円(税別)。公式Webストアのほか、家電量販店や仮想移動体通信事業者(MVNO)の各社から販売されます。

今回はその中でも上品なデザインを維持しながらも価格を抑えられたモデルであるSHINE LITEを発表会後の展示会場にてタッチ&トライしてきましたので写真と動画で紹介していきます。

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低価格ながら2.5D強化ガラスとメタル素材のボディーで質感の高いSHINE LITE


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SHINE LITEは比較的コンパクトな5インチディスプレイを搭載

SHINE LITEは約5インチHD(720×1280ドット)液晶を搭載したミドルレンジスマホです。表面は至ってシンプルなデザインとなっていて、画面の端が緩やかにカーブしている2.5D強化ガラス「Dragontrail」(旭硝子製)を採用されています。

その他にも表面には約500万画素フロントカメラやLEDフラッシュ、近接センサーが搭載されています。フロントカメラにフラッシュを搭載する機種は珍しく、自撮りを行う女性などに向けた製品であるとも言えそうです。

重さは約156gと数字的には決して軽い方ではありませんでしたが、本体側面が角ばっているので手に確実に引っかかり、体感的には重いとは感じませんでした。

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表面の下部には静電式タッチセンサーのナビゲーションキー(左から戻る・ホーム・アプリ履歴キー)が搭載されています。キーはタッチした時のみ点灯し、使用しないときには消灯する構造になっているようです。

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SHINE LITEのスペック表

MediaTek製クアッドコアCPU「MT6737」や2GB内蔵メモリー(RAM)、16GB内蔵ストレージを搭載しており、SIMカードを2枚刺せるデュアルSIMスロットを備えています。

ただし、2枚目のSIMカードスロットはmicroSDカードと兼用になっており、最大128GBまでのmicroSDカードを使用することが可能です。なお、最近話題の日本国内におけるデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)には非対応。

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すっきりとまとめられたSHINE LITEの背面

背面も表面と同様に2.5D強化ガラスを採用しており、中央には指紋認証センサーを搭載しています。指紋センサーの下には刷新したブランド名「alcatel」ロゴが印字されており、下部には製品名である「SHINE」の文字が印字されています。

また背面左上には約1300万画素リアカメラが搭載されており、その下にはデュアルトーンLEDフラッシュライトが配置されています。バッテリー容量は2460mAhで取外不可。連続通話時間は約13時間。

IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.2、microUSB 2.0端子、FMラジオ、A-GPS、加速度センサー、光センサーなど。OSはAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)を採用。

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SHINE LITEや「alcatel」ロゴを全面に出すデザイン

参考として製品の箱が展示されていました。同日に発表されたIDOL4では、箱自体がVR(仮想現実)対応ゴーグルとなっている面白い構造になっていますが、SHINE LITEはそういった仕掛けがあるわけでもなく、普通の箱になっているようです。ただし、箱の大きさとしては非常に小型になっており、持ち運びは簡単にできそうです。

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同時に日本での発売が発表されたAlcatelのIDOL4とSHINE LITE

SHINE LITEの本体色は「ピュア・ホワイト」および「サテン・ゴールド」、「プライム・ブラック」の3色が用意されています。各色で表裏面ともにガラス素材を使用していますが、指紋は気になるほどは付きませんでした。これならケースなしで持ち歩いても指紋にイライラすることはなさそうです。

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2万円台前半の価格設定でもしっかりとVoLTEに対応!

SHINE LITEは日本ではNTTドコモやソフトバンク、それらMVNOだけでなく、auのLTE網で音声通話が可能な「au VoLTE」にも対応し、auやau回線のMVNOでもクリアな良い音質で通話や通信を楽しむことが可能です。

au VoLTEに対応したSIMフリースマホは最近増えてきており、アップデートで後日対応した製品はありますが、発売当初から対応しているこの価格帯の機種は数が少なく、近年増えてきているau回線のMVNOである「mineo」(Aプラン)や「UQ mobile」などで問題なく音声通話ができる機種として注目されるでしょう。

対応周波数帯はFDD-LTE方式のBand 1および3、7、19、26、W-CDMA方式のBand 1および5、6、8、19、GSM方式の850および900、1800、1900MHzに対応。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズでデュアルSIMながら片方は2G専用かつmicroSDカードと共用となっています。

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価格は2万円台前半とお求めやすい価格帯に

価格は21,800円(税別)となっており、他社の同じような性能の製品と比較しても割安となっているように思います。

日常動作であれば何ひとつ問題なく快適に動作するので、これから「格安スマホを試してみたい」というニーズを満たす製品としては間違いなく候補に入るでしょう。最後にIDOL 4とSHINE LITEの外観や動作しているところを動画で紹介しておきます。

【alcatel VRゴーグルが付属するAndroidスマホ「IDOL4」、女性向けスマホ「SHINE LITE」を動画で紹介】

動画リンク:http://youtu.be/qfbfBg8acaE?t=5m33s

昨年発売した「IDOL 3」から1年2ヶ月の間、話題に出ることが少なかったAlcatelですが、ここにきて非常にコストパフォーマンスに優れた製品を投入してきました。日本の「格安スマホ」の価格競争はファーウェイを先頭に激化している印象を持っていましたが、ここになって新たな対抗馬が生まれたことは素直に喜ばしいことだと思います。

TCL Communicationは中国市場で苦戦していて、今年6月には関係会社である中国家電メーカー「TCL集団」により完全子会社化されており、経営の刷新が進んでいます。TCL Communicationには、今後も独創的な製品を更に日本市場に投入してスマホ市場をさらに盛り上げて頂きたいと願っています。

記事執筆:雪華
動画撮影:mi2_303


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