エイスースのSIMフリースマホ「ZenFone 4 Selfie Pro」のプリインアプリをチェック!カメラアプリは2つに |
ASUS JAPANから9月23日(土)に発売された「ZenFone」シリーズのうちの自撮り(セルフィー)機能に注力したSIMフリースマートフォン(スマホ)「ZenFone 4 Selfie Pro(型番:ZD552KL)」(ASUSTeK Computer製)。
最大の特長であるデュアル仕様のフロントカメラに注目が集まりがちですが、ミッドレンジクラスながら4GBという余裕のある内蔵メモリー(RAM)や発色鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイなどといったカメラ機能以外の面でも不足なく使っていける性能の高さも魅力となっています。
筆者も購入してこれまでに同梱品などを開封して紹介したり、外観や基本機能を紹介する記事をお送りしてきましたが、今回は製品版購入時にプリインストールされているアプリやカメラ機能をまとめてみたいと思います。
【全体的にスッキリとしたホーム画面とアプリドロワー】
ホーム画面はGoogleの検索の画面を除くと全2枚で、Gmailやマップ、YouTubeなどのGoogleアプリは「Google」のフォルダー内にまとめられ、また電卓やファイルマネージャーといったASUS製のアプリは「ASUS」のフォルダー内に収められています。デフォルトで配置されているウィジェットもZenFoneでは定番の時計・ウェザーとGoogleの検索バーウィジェットのみです。また、ZenFoneではお馴染みの「簡単モード」と「キッズモード」のホーム画面を設定可能となっています。
なお、ホームのGoogle検索の画面については、ホーム画面の空いているところを長押しで現れる「ホーム画面の管理」からユーザー設定を選び、「ホーム画面」→「スクロールモード」→「標準スクロール」または「無限スクロール」と選択することで非表示に設定ができます。
これまでのZenFoneシリーズではASUS製のアプリが多数プリインストールされていましたが、ファイルマネージャーや時計、電卓といった最低限のものに絞ったものだけが入っています。
これは他のサムスン電子やソニーモバイルコミュニケーションズなどのAndroid搭載製品を開発するメーカーと同様にGoogleの方針に合わせたものと見られます。
一方で、オーディオプレイヤーアプリ「Music Style Asus ZenFone」やバックアップアプリ「ASUS Backup」などのアプリが必要な場合は、アプリ配信マーケット「Google Playストア」から自分自身で追加する必要があります。
気になった点として、Google製アプリは「Google」のフォルダーにすべて納められているのですが、なぜかメモアプリ「Google Keep」のみ2ページ目に1つだけ置かれています。
その他のアプリとしては国内向けZenFoneやZenPadには標準でインストールされている日本語入力アプリの「ATOK」のほか、SNSアプリとして「Facebook」や「Facebook Messenger」、「Instagram」、電子書籍アプリ「ebook japanブックリーダー」とフィルタリングアプリ「iフィルター」のアイコンが並んでいます。
このうちのebook japanブックリーダーとiフィルターはGoogle Playストアへのショートカットのみで実際にはインストールされていません。利用しないのであれば、アイコンが邪魔なだけですのでアンインストール(削除)してしまいましょう。
ウィジェットは全部で9ページで、時計や検索、カレンダーなどの基本的なものやGoogle Play MusicアプリやChromeのブックマークといったGoogleアプリ関連にショートカットが多くを占めていますが、カメラを特定のモード(ビューティモードや超高解像度モードなど)で直接起動するといったものもあります。
ちなみにカメラのショートカットウィジェットはビューティーモードやスロー撮影などの撮影機能をあらかじめ登録可能で、利用したい撮影モードを選択した状態で一発起動ができるので便利です。
ASUSのスケジュール表示ウィジェット「What's Next」もプリインストールされていないので、必要であればダウンロードしておきましょう。
【カメラアプリが2つ!】
ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KLを含むZenFone 4シリーズには通常のカメラアプリ「ASUS PixelMaster Camera」と自撮りや人物ポートレート写真などの撮影時に“盛る”ことのできる美人エフェクトカメラ機能「Selfie Master」の2つのアプリがあります。どちらも用途に応じて使い分ければ、写真を撮るのがグっと楽しくなります。ここからはそれらの2つのカメラアプリの機能や特長をざっくりと解説します。
・ASUS PixelMaster Camera
ZenFoneシリーズお馴染みの内蔵カメラアプリです。標準のカメラアプリらしく撮影モードの切り替えや解像度の選択が可能で、詳細な撮影設定を行うことができるProモード(マニュアル撮影モード)もあります。
撮影モードについてはZenFone 2比でなくなってしまったものがあるものの、スロー撮影やProモード、美人エフェクト(ビューティモード)など基本的なものはひと通り揃っています。
個人的にはZenFone 2シリーズやZenFone 3シリーズのような「こんな感じの写真が撮れる」というイメージ画のついたこれまでのカメラのユーザーインターフェース(UI)の方が個人的にはわかりやすくて好きなのですが、この辺りは好みの問題でしょう。
試しに背面カメラで風景を撮影したものがこちらになります。どちらもカメラ解像度12M(16:9)のオート設定にて撮影して縮小したもの。
光量の十分な日中においてはくっきりとしたシャープな写真が撮れていると思います。ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KLは背面はシングルカメラですが、十分にきれいな写真が撮れていると思います。
一方で、夜間の撮影の場合だと若干ではありますがノイズがわかるものになっています。夜間撮影モードなどは現時点で搭載していないので、夜間の風景写真しっかりと撮るのであれば、三脚を用意したり、Proモードを利用するなどの一工夫が必要かもしれません。
続いて、ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KLの最大の特長であるデュアルレンズフロントカメラにて撮影した写真を掲載します。同じアングルで標準レンズと広角レンズを切り替えて撮影しました。
違いは一目瞭然で、広角レンズで撮影した方は背景を広く写真に収めることができました。自分を主役にした自撮り写真を撮る場合には標準レンズで、旅行先などで風景もしっかり収めたい場合やグループで集まって自撮りを行うななら広角レンズを使うといった感じに切り替えれると良さそうです。
また、ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KLはフロントカメラ利用時に限って「24MP DuoPixel」モードという2つのフロントカメラを同時に利用することで約2400万画素相当の写真が撮影できる機能や、フロントカメラでの動画撮影の解像度に4K(3840×2160ピクセル)が選択可能であるのもデュアルフロントカメラ搭載機種ならではと言えるでしょう。
・Selfie Master
続いて、Selfie Masterは美人エフェクト(ビューティモード)に主眼を置いたカメラ・ビデオ・美人エフェクトLive・コラージュ作成機能・スライドショー作成機能の5つの機能を統合したカメラアプリとなっています。
ZenFone 4シリーズの姉妹機である「ZenFone 4」や「ZenFone 4 Pro」にもプリインストールされているアプリではありますが、これらの2機種は背面のデュアルカメラを使ってポートレート写真などで美顔を盛った撮影できますが、自撮りに注力したZenFone 4 Selfie Pro ZD552KLならフロントカメラがデュアル仕様なので、自撮りが大変に捗ります。
Selfie Masterのメイン画面にも表示されていますが、動画・写真撮影の他にもSelfieMasterでは写真のコラージュやスライドショーを作成することができます。
写真を選んで配置して並び替えたり、雰囲気に合ったBGMを選ぶ(スライドショー作成時)だけで、手軽にコラージュやスライドショーを編集可能です。
美人エフェクトLiveはビューティモード動画配信をするための機能で、YouTubeやFacebook、Instagram、Twitterでのライブストリーミング配信を美人エフェクトをかけたまま行えるというものです。
動画配信を放送中にもエフェクトの補正レベルを変更可能なので、ちょうどいい状態を確認しながら配信ができるのは動画配信に活用したいというユーザーには嬉しいかもしれません。
プリインストールアプリは必要最小限のものとなりかなりスッキリとしました。バックアップアプリなど、必要なものがあれば後から追加して利用すれば良く、不要なのに消せないアプリがある」とうこともかなり減ったと思います。
そして、ZenFone 4シリーズのスローガンである「WE LOVE PHOTO」を体現する2つのカメラアプリと、デュアルフロントカメラは「自撮りが楽しくなる」や「自撮りをしたくなっちゃう」といった魅力的な機能ではないかと思いました。
一方、ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KLは自撮りに注力したモデルのため、リアカメラはシングル仕様となっていますが、リアカメラも実用性の高い良くチューニングされたカメラとなっているので普段使いにも十分すぎる活躍が期待できると思います。
記事執筆:河童丸
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