2019年のスタンダードモデル「iPhone 11」を購入!“HATSUNE MIKU”を思い出す鮮やかなグリーン

既報通り、Appleのスマートフォン(スマホ)「iPhone」シリーズにおける“2019年モデル”となる「iPhone 11」シリーズが9月20日に発売されました。例年通り、日本ではNTTドコモやau、SoftBankといった大手携帯電話会社のほか、SIMフリー版がAppleから販売されています。

今年のiPhone 11シリーズはラインナップがスタンダードモデル「iPhone 11」を中心に、上位モデルとしてシリーズ初となる3眼カメラを背面に搭載した「iPhone 11 Pro」、その大画面モデル「iPhone 11 Pro Max」の3機種となっています。なお、iPhone 11は背面に2眼カメラを搭載します。

今回、筆者はスタンダードモデルとなるiPhone 11のグリーン(128GB)を購入しましたのでさっそく開封して外観や同梱物を紹介したいと思います。なお、すでにiPhone 11 Proについての開封レポートを公開していますので、そちらと併せて比較しながら見て頂くと今後購入を予定している読者には参考になるかと思います。

【カラーとカメラを推したパッケージ】

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iPhone 11のパッケージ(箱)の上面

iPhone 11の化粧箱からまずはチェックしていきます。言うなれば「いつも通り」となりますが、白地に正面にiPhone 11の姿が印字されたもの。いつもと違う部分を挙げるとすれば、印字されたiPhone 11は前面ではなく背面になっていることでしょう。

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箱に描かれているiPhone 11やAppleロゴ、iPhoneの文字が本体カラーに合わせてある

またパッケージの側面に印字されたリンゴマークとiPhoneのロゴは本体カラーにあわせたものになっています。これは2018年モデルでiPhone 11の前機種「iPhone XR」はもちろん、各世代でカラーバリエーションが存在する際、同様の配色となっていたためお馴染みです。

パッケージの上面に描かれたiPhoneの姿が背面になったことで「カラー」が目立つデザインになったことで、特に本体カラーのグリーンを購入したこともあり、側面のロゴなどと合わせてパッケージ全体が従来モデルよりも華やかなイメージになった印象を受けました。

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パッケージを開けたところ

パッケージを開封して最初に出てくるiPhone 11の本体も従来と違い、パッケージに描かれていたiPhoneと同様に「背面を上にした状態」になっています。

またパッケージの蓋の裏側にカメラ部分を噛ませて固定するための凹みがあることも面白い作りですが、今回のiPhone 11シリーズではカメラが“売り”であることを窺わせる“ニクい”演出となっています。

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iPhone 11の同梱物一覧

同梱品はACアダプターやLightningケーブル、イヤホン、SIMピン、取扱説明書などの紙類のみ。すでに紹介しているようにiPhone 11 ProではACアダプターとLightningケーブルが急速充電にも対応するUSB Type-C端子のものに変更されていますが、iPhone 11では従来機種から変わらず、USB Type-Aに対応するものが同梱されています。もし急速充電を行いたい場合は別途購入が必要になる点は注意が必要です。

【iPhone 11の外観をチェック】

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iPhone 11のグリーンの背面

iPhone 11のデザインは先代モデルiPhone XRから大きく変更されていません。サイズや質量もiPhone 11 ProやiPhone 11 Pro Maxは前機種の「[[iPhone XS]]」や「[[iPhone XS Max]]」から微妙に変更されていますが、iPhone 11はiPhone XRと同じです。

一方、iPhone 11から大きく変わったのはリアカメラ部分。昨年までは10万円を超えるiPhone XSやiPhone XS Maxだけがデュアルカメラで、iPhone XRはシングルカメラでしたが、iPhone 11シリーズからはスタンダードモデルであるこのiPhone 11でもデュアルカメラを搭載しています。

またリアカメラはiPhone XSなどのように単に縦に2つのレンズが並ぶだけでなく、TrueToneフラッシュなどを「お盆に載せたように」配しており、この辺りはトリプルカメラとなったiPhone 11 ProやiPhone 11 Pro MaxとデザインのiPhone 11シリーズとして統一性を感じます。

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リアカメラの出っ張り

この盆部分ですが、背面パネルとはツライチの平坦ではなくわずかに盛り上がっており、そこからさらにレンズリングやレンズが出っ張っています。また質感も光沢仕上げの背面とは逆に盆部分はつや消し仕上げとなっています。

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iPhone 11の前面

ディスプレイはiPhone XRと同じ約6.1インチ828×1792ドットLiquid Retina HDディスプレイ(約326ppi)を搭載し、正面から見た場合にiPhone XRとの違いはわかりません。iPhone 11 ProやiPhone XSなどの言うなれば「上位モデル」と違って有機ELディスプレイではなく液晶ディスプレイですが、発色は鮮やかです。

iPhone 11を手にするユーザーは「iPhone 8」や「iPhone 7」などからのステップアップが多いかと思いますので大きく画質が劣化するということはないですし、筆者自身はiPhone XSからの買い替えですが、コントラスト比の大きな映画などを中心に視聴しない限りは有機ELに比べ劣っているとは感じません。

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iPhone 11の本体下部側面

本体下部にはマイクとスピーカー、そして外部接続・充電端子としてLightning端子が配置されています。iPhone XSやiPhone 11 Proではマイクとスピーカーのホール(穴)数が対称ではないのですが、iPhone 11では対称になっています。またLightning端子の位置は左右中央ながら上下(前後)ではわずかに背面に寄っています。

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iPhone 11の左右側面

本体サイドは正面向かって右側に電源ボタンとnanoSIMカードスロット、左側に音量ボタンが配されているのは従来から変更がありません。サイドフレームはサンドブラスト加工されたさらさらとした質感のアルミ素材で、本体カラーにあわせた着色になっています。

高級感で言えば、iPhone 11 Proの光沢仕上げのステンレスフレームには劣りますが、背面のカラーとマッチしていることや、長期に利用しても傷が目立ちづらい点ではiPhone 11のフレームの仕上げ、質感も十分に満足できると思います。

筆者はこれまで2017年に「iPhone X」、そして昨年にiPhone XSと買い換えてきて、今回はiPhone 11を選ぶに当たって「質感が安っぽくないか」や「有機ELから液晶にディスプレイが変わり不満が出ないか」など気になる点は多くありましたが、iPhone 11を実際に手に取ってみるとその質感や仕上がりには不満を持つどころか満足度が予想を上回っています。

敢えてベースモデルの「11」となり、新旧のiPhoneがラインナップに残る中では「2019年モデルのスタンダード」と、iPhone XRのときのように「廉価モデル」という扱いではないになったiPhone 11。広角+超広角のデュアルカメラ、高性能なA13 Bionicを搭載とスペック面でもiPhone 11 Proや他社スマホに劣るわけではありません。

豊富なカラーバリエーションと10万円を下回る値付けは「買い換えよう」という動機付けにも最適な1台ではないでしょうか。筆者もグリーンのカラーリングも気に入っており、価格を含めて満足できる製品だと感じました。





記事執筆:黒ぽん(迎 悟)


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