SHARP AQUOS zero5G basicがソフトバンクとauから発売へ!技適を取得

既報通り、シャープは11日、オンラインで「スマートフォンAQUOS新製品発表会」を開催し、新しいスマートフォン(スマホ)「AQUOS zero5G basic」や「AQUOS sense5G」、「AQUOS sense4」、「AQUOS sense4 plus」を2020年秋冬モデルとして発表しました。

発売時期はAQUOS zero5G basicおよびAQUOS sense4、AQUOS sense4 plusが2020年秋以降、AQUOS sense5Gが2020年冬以降となっており、現時点で各製品ともに販路は明らかにされておらず、詳細な発売日や価格は各販路から発表される予定となっています。

一方、総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにシャープが「A002SH」および「DD2874B」(認証番号:201-200496)の相互承認(MRA)による工事設計認証(いわゆる「技適」)を2020年7月23日付けでTeleficationによって取得しています。

A002SHおよびDD2874Bは同じハードウェアとなると見られ、型番ルールや携帯電話ネットワークの対応周波数帯からA002SHがソフトバンク向け、DD2874Bがau向けと推定され、A002SHは製品型番ですが、DD2874Bは開発コード名となっており、A002SHおよびDD2874Bは5Gに対応していることから恐らく「SHG02」となると予想されます。

また「A001SH」はすでにSoftBank向け「シンプルスマホ5」であることがわかっており、発売時期からシャープの5G対応製品ではAQUOS sense5Gの方がAQUOS zero5G basicよりも後であるため、A001SHの次のA002SHはAQUOS zero5G basicである可能性が高いと推測されます。

なお、NTTドコモ向けは多くの製品でハードウェアが別となっているため、現時点では販売されるとも販売されないとも判断できません。販売されるとすれば、NTTドコモ向けは「AQUOS zero5G SH-53A」となりそうで、販売されずにAQUOS sense5Gは取り扱われるなら「AQUOS sense5G SH-53A」となりそうです。

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総務省が公開しているA002SHとDD2874Bの認証情報

AQUOS zero5G basicは4倍速の高速表示と10億色の表現が可能な自社開発の有機ELディスプレイを搭載した5G対応スマホで、今年1月に発売された「AQUOS zero2」と同様に毎秒120回の描画と各フレーム間への黒画面挿入によって通常モード比4倍の毎秒240回の表示更新に対応しています。

また表示更新とタッチ検出を高速化する「ハイレスポンスモード」を搭載し、タッチ検出は毎秒240回に高速化するため、タップやフリックなどの操作性も向上し、動きの速いゲームも残像を抑えてクリアに映し出しながら快適にプレイできるようになっています。

さらに10億色の表現に対応し、鮮やかな色彩と引き締まった黒の表現でメリハリのある立体的な映像を表示し、美しく滑らかな映像表示が生み出す没入感でゲームだけでなく映像や写真などのコンテンツも楽しめます。ディスプレイは画面上部中央にU字型ノッチを配置したアスペクト比9:19.5の縦長な6.4インチFHD+(1080×2340ドット)有機ELを搭載。

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AQUOS zero5G basic

パンチホール部分には約1630万画素CMOS/広角レンズ(F2.0、画角73°、焦点距離29mm相当)のフロントカメラを搭載し(焦点距離はすべて35mm換算)、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋センサーを搭載。4050mAhの大容量バッテリーも搭載しており、長時間のゲームや動画視聴なども快適です。

リアカメラには高速オートフォーカス「新ハイブリッドAF」対応のセンサーを採用し、AQUOSシリーズのフラッグシップモデル同等の約4800万画素対応のメインカメラをはじめ、125°の超広角、光学3倍望遠の3つのカメラを搭載し、距離やシーンに合わせた最適なカメラで、被写体をありのままに撮影できるほか、はじめてナイトモードも搭載。構成は以下の通りで広角カメラは4画素を1つにまとめて約1200万画素(1画素1.6μm)相当で暗い場所でも明るく撮影が可能となっています。

・約4800万画素CMOS/広角カメラ(F1.8、画角79°焦点距離26mm相当)、新ハイブリットAF、電子式手ブレ補正
・約1310万画素CMOS/超広角カメラ(F2.4、画角125°焦点距離15mm相当)、電子式手ブレ補正
・約800万画素CMOS/望遠カメラ(F2.4、画角30°焦点距離79mm相当)、ハイスピードAF(PDAF)、電子式手ブレ補正

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本体カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色が用意され、サイズは約161×75×9.0mm、質量は約182g。本体内部には冷却用のグラファイトシートを3枚内蔵し、高いパフォーマンスを維持するための特別で緻密な動作制御によって排熱を抑制する制御が行われているという。5GはNR方式におけるNSAおよびSAをサポートし、周波数帯としてはSub6に対応しており、下り最大2.1Gbpsの高速通信に対応。

なお、AQUOS zero5G basicは内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージ(ROM)の違いで8GB RAM・128GB ROMモデルと6GB RAM・64GB ROMモデルがあるとシャープが発表しており、すでに紹介しているようにシャープのSnapdragon 765を搭載した「SHARP W-115」がベンチマークアプリ「Geekbench」の結果に登録されており、開発コード名の規則からソフトバンク向けと見られ、W-115が6GB RAMであることからソフトバンク向けやau向けは6GB RAM・64GB ROMモデルとなると考えられます。





記事執筆:memn0ck


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