docomo 5G契約で11月10日以降に3Gに非対応へ!iPhone X以前などでは利用不可に

既報通り、NTTドコモは5日、今冬から来春にかけて発売する「2020-2021冬春モデル」を発表しました。同社は今年3月25日より「5G(第5世代移動通信システム)」の商用サービスを提供しており、一方で5Gに経営資源を集中するため、すでに既存の3G(第3世代移動通信システム)によるサービス「FOMA」は2026年3月末に終了することを案内しています。

そういった中で以前にNTTドコモの5G契約にした場合に同社の日本国内におけるネットワークにて3G(FOMA)が利用できなくなることを紹介しましたが、実際は現在も利用できており、5G契約でFOMAを利用できなくなる時期について当初は2020年5月下旬以降としていましたが、その後、6月中旬以降や9月頃などと延期されていました。

今回、2020-2021冬春モデルの発表に合わせて5G契約でFOMAを利用できなくなる時期が再度修正されてより具体的に「2020年11月10日(火曜)から」と記載され、いよいよ5G契約でFOMAを利用できなくなるということです。合わせて5G契約のSIMカードで5G非対応の4G機種を利用する場合、動作保証対象外で利用不可となるとのこと。

例えば、iPhoneシリーズでは「iPhone X」以前の製品では利用不可となるほか、F-06CやL-02C、SO-03E、SC-03Gについては機能の制限があるとのこと。詳細は公式Webページにて掲載されている「各端末の仕様上の動作情報(PDF形式:186KB)」をご確認ください。


NTTドコモでは5Gに経営資源を集中するため、3GサービスのFOMAやiモードを2026年3月31日に終了することを発表していますが、終了に向けて段階的にFOMAやiモードのサービスを縮小していく一貫で今回の5G契約における3G非利用化が行われます。

なお、あくまで「5G契約」かどうかの契約内容で3Gを利用するかしないかが決まるとのことで、例えば、同社では動作保証外としていますが、Galaxy S20 5G SC-51Aなどの一部の5G対応製品に同社の4G契約のSIMカードを装着した場合には3Gを利用できます。

ただし、原則、動作確認などを実施せず、一切の動作保証を行わないほか、Galaxy S20 5G SC-51AやGalaxy S20+ 5G SC-52A、AQUOS R5G SH-51A、Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A、Galaxy A51 5G SC-54A以外の製品についてはそもそもFOMA(W-CDMA方式によるFOMAが利用する対応周波数帯)には対応していません。

合わせて5G契約のSIMカードを4G対応製品で利用した場合にも3Gを利用しないことになり、そのため、同社が5G契約のSIMカードを4G対応製品で利用した場合の動作可否について案内している結果になるということです。

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NTTドコモが公開している「各端末の仕様上の動作情報」の一部分

例えば、iPhoneシリーズであれば、同じく3Gを利用しない楽天モバイルの移動体通信事業者(MNO)のサービスでも「iPhone XS」以降が利用できる状況となっており、同じような状況になるのではないかと推察されます。一方、auも3Gを利用しなくなって久しいですが、Androidにてau VoLTE対応製品への対応が個別に必要だったりするのも同じ理由となりそうです。

なお、あくまでNTTドコモにおける5G契約でFOMAが利用できなくなるということであり、NTTドコモ回線を利用した仮想移動体通信事業者(MVNO)については4G契約でも5G契約でも利用する製品がFOMAの対応周波数帯に対応していれば、今後も利用できる予定だということです。



記事執筆:memn0ck


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