ソニーのフラッグシップモデル「Xperia 1 III SO-51B」をチェック! |
既報通り、NTTドコモは19日に「2021 夏 新サービス・新商品発表会」をオンラインで開催し、Sub6(サブシックス:6GHz未満の低周波数帯)およびミリ波(mmWave)の5G通信に対応したハイエンドなスマートフォン(スマホ)「Xperia 1 III SO-51B(エクスペリア ワン マークスリー エスオーゴイチビー)」(Sony製)を、7月以降に発売すると発表した。
発売に先立ち4月16日から事前予約を受け付けているが、現時点で販売価格は未定。「スマホおかえしプログラム」に対象の機種。販路は、ドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」。
発表会後のメディア向けタッチ&トライ会場にてXperia 1 III SO-51Bの実機を試すことができたので、写真を交えながらレポートする。
なお、4月に掲載済みのレポート記事や、性能解説の記事も参考にしてほしい。
Xperia 1 III SO-51Bは4月14日にソニーがオンラインで開催した「Xperia新商品発表会」にて「Xperia 1 III」として発表されていた製品のNTTドコモ版で、ソニーのXperiaシリーズにおける新しいフラッグシップモデルだ。
本体サイズは約165mm(高さ)×約71mm(幅)×約8.2mm(厚み)、重量は約188g、ディスプレイは約6.5インチ4K HDR(1644x3840ドット)、21:9の有機ELによるシネマワイドディスプレイを搭載。本体のカラーバリエーションは「フロストブラック」「フロストグレー」「フロストパープル」の3色を用意。
本体正面に向かって左側面にはSIMピン不要で取り外しできるnanoUIMカード(4FF)およびmicroSDカードのスロット、右側面には上下(音量)キー、Google アシスタントキー、電源キーおよびカメラボタンを搭載。上部側面には3.5mmイヤホンジャックを、下部側面にはUSB Type-C端子を搭載している。
背面の左上には、トリプルカメラとiToFセンサーを搭載している。縦に並ぶカメラの上から順に各仕様は以下の通り。
・約1220万画素CMOS(16mm、F2.2)超広角レンズ
・約1220万画素CMOS(24mm、F1.7)広角レンズ
・3D iToF センサー
・約1220万画素CMOS(70mm、F2.3または105mm、F2.8)望遠レンズ
このうち望遠レンズは「可変式望遠レンズ」となっており、レンズが動いて70mmと105mの2つの焦点距離での撮影を可能にした。ほかの2つのカメラとあわせ、4つの異なる焦点距離での撮影ができる。
撮影に関する機能としては、画面上で被写体をタップすることで、自動でフォーカス追従する「リアルタイムトラッキング」が新たに搭載された。その他、「瞳AF」「リアルタイム瞳AF」、秒間最大20コマの「AF/AE追従高速連写」も搭載しており、人物や動物、動きのある被写体を捉える機能を継承している。
前面のディスプレイ上部のには有効画素数 約800万画素CMOS/広角レンズ(F値2.0)インカメラを搭載する。かなり小型のカメラレンズとなっており、またノッチ(切り欠き)やパンチホールのいずれのタイプでもなく、ベゼル(額縁)部分に搭載されている点も特徴だ。
ディスプレイは、最大120Hzのリフレッシュレートおよび最大240Hzのタッチサンプリングレートに対応しており、超高速表示や低遅延駆動を実現。他社製品と比較すると、4K(1644x3840ドット)かつ最大120Hzのリフレッシュレートを備えている点は間違いなくXperia 1 III SO-51Bの強みといえる。
また、従来通り2つのアプリを同時起動、同時表示できる「マルチウィンドウ」や、画面を縮小表示できる「片手モード」、使いたいアプリや設定を予測して表示する「サイドセンス」機能も搭載する。
充実したオーディオ機能もXperiaの特徴だが、Xperia 1 III SO-51Bでは新たに「フルステージステレオスピーカー」を搭載し「Dolby Atmos」にも対応。「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」に比べ、最大で40%の音圧アップを果たしている。
ハイレゾに対応しているだけでなく、「DSEE Ultimate」を有効にすることでハイレゾでない音楽もハイレゾ相当で楽しむことができる。
また、オブジェクトベースの360立体音響技術「360 Reality Audio」も引き続き対応しており、前後左右距離感のある音声によって音の迫力だけでなく臨場感を体験できる。
OSはAndroid 11、チップセット(SoC)はQualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform(2.8GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4 オクタコアCPU、Adreno 660 GPU)、内蔵メモリー(RAM)は12GB、内蔵ストレージ(ROM)は256GBを搭載する。外部メモリは、最大1TBのmicroSDXCまでに対応する。
モバイルネットワークは5G NR方式で下り最大4.2Gbpsおよび上り最大480Mbps、4G LTE方式で下り最大1.7Gbpsおよび上り最大131.3Mbpsに対応し、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)、BluetoothはVersion 5.2に対応する。
生体認証機能は指紋認証に対応。内蔵バッテリーは4500mAhを搭載し、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、IPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備え、ワイヤレス充電にも対応する。なお、ワンセグやフルセグには対応しない。
今回のNTTドコモの夏モデルのラインナップおいて、5G通信のミリ波(mmWave)対応機種は、このXperia 1 III SO-51Bと「Galaxy S21 Ultra 5G SC-52B」(サムスン電子製)の2機種のみとなっている。エリアの問題はさておき、現時点ではミリ波に対応した数少ないモデルのひとつだ。
機種名 | Xperia 1 III SO-51B |
本体カラー | フロストブラック、フロストグレー、フロストパープル |
サイズ | 約165×71×8.2mm(最厚部9.7mm) |
質量 | 約188g |
ディスプレイ | 約6.5インチ有機EL |
4K HDR(1644x3840ドット) | |
チップセット(SoC) | Snapdragon 888 5G Mobile Platform |
CPU | オクタコアCPU |
(2.8GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4) | |
GPU | Adreno 660 |
内蔵メモリー(RAM) | 12GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | microSDXCカード(最大1TB) |
充電・外部接続端子 | USB Type-C(USB 3.1 Gen1) |
バッテリー容量 | 4500mAh(内蔵電池) |
ワイヤレス充電 | ○ |
リアカメラ | トリプルカメラ[約1220万画素CMOS(F1.7、広角レンズ)+約1220万画素CMOS(F2.2、超広角レンズ)+約1220万画素CMOS(F2.3またはF2.8、望遠レンズ)] |
フロントカメラ | 約800万画素CMOS(F2.0、広角レンズ) |
最大通信速度 | 下り4.2Gbps/上り480Mbps |
SIMカード | nanoSIMカード(4FF)×1 |
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Version 5.2 |
防水/防塵 | ○(IPX5・IPX8)/○(IP6X) |
生体認証 | ○(指紋) |
おサイフケータイ(FeliCa)/NFC | ○/○ |
フルセグ/ワンセグ | ー/ー |
FMラジオ | ○ |
3.5mmイヤホンマイク端子 | ○ |
OS | Android 11 |
メーカー | ソニー |
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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