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ソニーから新フラッグシップスマホ「Xperia 1 III」が登場! |
ソニーは14日、オンラインにて「Xperia新商品発表会」を開催して「Xperia」シリーズにおける新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」および「Xperia 5 III(エクスペリア ファイブ マークスリー)」、ミッドレンジスマホ「Xperia 10 IIIエクスペリア テン マークスリー)」(ともにSony製)を発表しています。
各機種ともに今年の初夏より順次発売され、Xperia 1 IIIとXperia 10 IIIは日本を含む国・地域で販売され、日本ではすでにXperia 1 IIIがNTTドコモやau、ソフトバンクから、Xperia 10 IIIがNTTドコモやauから6月中旬以降に発売されることが発表されています。
価格はすでに予約受付を実施しているロシアでは256GB内蔵ストレージ/デュアルSIMモデルが99,999ロシアルーブル(約144,000円)とのこと。また合わせて各機種向けの周辺機器も発表され、手帳型カバー「Style Cover View」などが販売されるということです。本記事では5Gに対応したフラッグシップモデルのXperia 1 IIIについて紹介します。
Xperia 1 IIIは昨年発売された「Xperia 1 II」の後継機種で、同様に映画のスクリーンのアスペクト比である2.35:1とほぼ同じとなる21:9の約6.5インチ4K HDR(1644x3840ドット)有機ELによるシネマワイドディスプレイを搭載し、新たに120Hzリフレッシュレートや240Hzタッチサンプリングレート、さらに高いオートフォーカス(AF)性能を備える世界初の可変式望遠レンズ、5Gのミリ波(mmWave)などに対応しています。
ディスプレイはXperia 1 IIでは残像低減技術「Motion Blur Reduction」でリフレッシュレート90Hz相当でしたが、Xperia 1 IIIでは新たにリフレッシュレートは120Hzとなり、Motion Blur Reductionによってリフレッシュレートは240Hz相当となったことによって非常に高精細で残像が少ない滑らかな画面表示を実現しています。またさらにソニーの映像制作用カメラやハイエンド映像制作機器のブランド「CineAlta」によってチューニングされた「Creator mode」や映像技術「X1 for mobile」にも対応。
さらにDCI-P3 100%や10億色色調、ITU-R BT.2020(REC.2020)をサポートし、標準光源・色温度からホワイトバランスを選択できる設定が追加されており、画面の色味を用途や好みなどに合わせて変更可能となっているため、色の階調を適切に調整してゲームや動画などにて標的を発見しやすくする「L-γ10(ローガンマ)レイザー」に対応するほか、D65に設定することで印刷した写真の色味をディスプレイで再現できるようになっているとのこと。
主な仕様はチップセット(SoC)はQualcomm製のハイエンド向け「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」を搭載し、Xperia 1 IIが搭載するSnapdragon 865と比べてCPUが約25%、GPUが約35%高速となり、電力効率が約25%向上したほか、5G NR方式においてSub6だけでなくミリ波にも対応しています。内蔵メモリー(RAM)は12GB LPDDR5、内蔵ストレージ(UFS)は256GBまたは512GB、外部ストレージはmicroSDXCカードスロット(最大1TB)とのこと。
バッテリーは容量がXperia 1 IIの4000mAhから4500mAhに増え、最短30分で50%充電できる急速充電(USB PD)や最大約11Wのワイヤレス充電(Qi)に対応し、Xperia独自の充電最適化技術と「いたわり充電」によって充電時のバッテリーへの負荷を軽減して3年使っても劣化しにくいバッテリーの長寿命化を実現します。電池消費を抑えて電池持ちを良くする「STAMINAモード」など、他の機器をワイヤレス充電できる「おすそ分け充電」にも対応します。
外観はXperia 1 IIを踏襲しており、ディスプレイを覆う強化ガラスは「Corning Gorilla Glass Victus」、背面パネルは強化ガラス「Corning Gorilla Glass 6」、マット処理が施されたメタルフレームを採用し、サイズは約165×71×8.2mm、質量は約187g、本体カラーはフロストブラックおよびフロストグレー、フロストパープルの3色展開。防水・防塵(IP68・IP65)に対応。OSはAndroid 11を搭載。本体にはUSB Type-C端子(USB 3.1 Gen1)のほか、3.5mmイヤホンマイク端子や側面指紋センサー、FMラジオにも対応。
ソニーにレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α」シリーズで培った技術を取り入れた動きに強い以下の構成のトリプルレンズカメラと被写体までの距離を瞬時に測定する3D iToFセンサーを搭載し、すべてのレンズカメラにはデュアルフォトダイオードセンサーを搭載して高速・高精度・高追従なコンティニュアスAFを実現しています。これにより、光学0.67〜4.4倍までに対応し、り被写体にクローズアップした撮影ができるなど、構図の自由度がさらに広がります。
・1/1.7型の約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」(1画素1.8µm)+広角レンズ(焦点距離24mm相当/画角82°/F1.7)
・1/2.9型の約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」+望遠レンズ(焦点距離70mm相当/画角34°/F2.3、焦点距離105mm相当/画角23°/F2.8)
・1/2.5型の約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」+超広角レンズ(焦点距離16mm相当/画角124°/F2.2)
また任意の被写体を画面上でタッチするだけで高精度に追従し続ける「リアルタイムトラッキング」を新搭載し、フォーカスを合わせ続けたい任意の被写体を画面上でタッチするだけで色や模様、距離情報などから物体認識をして被写体を高精度に自動追尾し続けるので、撮影対象のフレーミングに集中しやすくなります。さらにカメラのスピード性能も一層強化され、最大60回/秒のAF/AE演算を行い、即時に瞳情報を検出してフォーカスを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」によって動いている子どもや動物の撮影などにおいても瞳にピントの合った躍動感ある写真を撮影できます。
AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写も画像処理アルゴリズムの進化によって連写撮影中に画像を複数枚重ね合わせることでノイズの低減を実現。室内などの薄暗い場所における高速連写でも決定的な瞬間をより明るく鮮明に切り取り、3D iToFセンサーが薄暗い環境下でも被写体までの距離を検知してフォーカスを合わせやすくなっているほか、画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」のノイズ低減処理などとの組み合わせによって夜景などの暗所でも明るくノイズの少ない高精細な写真を撮影できます。
加えてリアカメラすべてにZEISS(ツァイス)レンズを採用し、階調、色再現、透明感、立体感、ぼけ味など、被写体の微細な質感までを忠実に再現するほか、T*(ティースター)コーティングによって画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑え、クリアな描写を実現しています。またソニー独自のAIを活用し、デジタルズーム時の画質劣化を補正する「AI超解像ズーム」を新搭載し、遠くの被写体撮影時も美しい写真を残せます。
動画撮影においては高速な読み出しができるイメージセンサーとソニー独自のアルゴリズムを使うことで光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正」を搭載し、暗所での歩きながらの動画撮影時も、より手ブレを抑えた撮影が可能です。カメラアプリ「Photography Pro」も引き続いて搭載し、αの使い勝手を踏襲した「プログラムオート(P)」や「シャッタースピード優先(S)」、「マニュアル露出(M)」、「メモリーリコール(MR)」、「オート(AUTO)」のモードダイヤルを搭載し、本格的な撮影を可能にします。
また画質劣化を最小限に抑えて自由な加工を楽しめるRAWフォーマットでの記録にも対応し、一般的なスマホのカメラ機能のように画面上のシャッターボタンを操作して撮影する「ベーシック(BASIC)」モードを新搭載し、ベーシックモードでは他モードと同様に高いAF性能や高機能を生かしながらより簡単な操作で気軽に撮影を楽しめます。その他に「Cinematography Pro」では4K HDR 120fpsのスローモーション撮影を実現し、24fpsでの撮影時に5倍のスローモーション撮影が可能となり、シネマティックな映像表現の幅が広がります。またソニー独自開発の音源分離技術で、録音時に風雑音のみを除去する「インテリジェントウィンドフィルター」を搭載して低ノイズのクリアな録音を可能にしています。
フロントカメラはXperia 1 IIや「Xperia 1」から据え置きで、1/4型の約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(画角78°・F2.0)となっています。音響面では立体音響技術「Dolby Atmos」やハイレゾ音源も引き続き対応し、音響面では横持ちしたときに左右均等に配置された立体感ある音場を実現するフルステージフロントデュアルスピーカーを搭載し、音響構造が進化した新しいスピーカーの搭載によって最大音圧が約40%向上したほか、低音性能の向上や筐体振動を抑えたクリアな定位の実現により臨場感や迫力が増し、映画などの対応コンテンツにおいてより一層没入感ある映像視聴を楽しめます。
さらにソニー・ミュージックエンタテインメントとの協業によってボーカルや楽器の音の定位感、その場にいるかのようなリアルな空気感など、クリエイターの制作意図を忠実に再現するソニー独自のオーディオチューニングを実装し、ソニーの「360立体音響技術」を活用した新たな音楽体験「360 Reality Audio」に認定され、独自のハードウェアデコード処理に加えてスピーカーのバーチャライザーを新規開発し、世界で初めてヘッドホンだけでなく本体のスピーカーでも「360 Reality Audio」を楽しめます。
さらに新たに「360 Spatial Sound」に対応し、音楽ストリーミングサービスなどの通常のステレオ音源から臨場感ある立体的な音場を疑似的に作り出すことが可能で、アーティストと同じ空間にいるかのような全方位から音に包まれる新たな音楽体験を、多くの曲でより身近に楽しめるとのこと。加えて、ソニー独自のAI技術を用いた「DSEE Ultimate」を搭載し、音楽ストリーミングサービスなどのさまざまな音源をハイレゾリューション・オーディオ相当の高音質に変換し、圧縮により失われた高音域や微細な音を高精度に再現します。
さらにDSEE UltimateではCD音質相当音源(44.1kHzおよび48kHz/16bit)のアップスケーリング性能が向上しており、有線ヘッドホンだけでなくワイヤレスヘッドホンにも対応しているとのこと。この他、有線ヘッドホン使用時の最大音圧が約40%向上し、大音量再生時の歪みを軽減することで高音質かつ迫力ある音楽体験ができるということです。また「Qualcomm Snapdragon Elite Gaming」とのコラボレーションによって独自のチューニングを実装し、勝てるゲーム体験をアシストする専用機能を備えた「ゲームエンハンサー」を搭載。
充電器を繋ぎながらのゲームプレイ時でも高温化によるパフォーマンスの低下やバッテリーの劣化を抑える「HSパワーコントロール」などの機能を備え、帯域ごとの音量調節が可能な「オーディオイコライザー」も新搭載して敵の足音や銃声など、勝つために必要な特定の音を際立たせることも可能となっています。またボイスチャットマイクの最適化によってボイスチャット時の雑音を除去してクリアな声を届けます。
ゲームプレイをシェアするための録画機能においては120Hzリフレッシュレート対応に合わせて滑らかなハイフレームレートの録画が可能で、ボタンを押した約30秒前から録画される「RTレコード」機能も新搭載し、決定的な瞬間も録り逃しません。もちろん「PS4リモートプレイ」や「DUALSHOCK4コントローラー」、ダイナミックバイブレーションシステムにも対応。その他、ソニー製ワイヤレスヘッドホンを使う場合には素早く簡単に設定変更を行えるようにサイドセンスメニュー上で専用アプリ「Sony | Headphones Connect」の一部機能の操作を可能にしたということです。
その他の仕様では位置情報取得がA-GNSS(GSP、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)、BluetoothはVersion 5.2に加え、NFCにも対応。携帯電話ネットワークは5G(NR方式)におけるSAおよびNSAをサポートし、nanoSIMカード(4FF)スロットが1つのシングルSIMモデルと2つのデュアルSIMモデルが用意されています。対応周波数帯はイギリスなどの欧州向けは以下の通り。
[5G]
NR: n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n77, n78
[4G]
LTE: 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 34, 38, 39, 40, 41, 46, 66
[3G]
W-CDMA: 2100 (Band 1), 1900 (Band 2), 1700 (Band 4), 850 (Band 5), 800 (Band 6), 900 (Band 8), 800 (Band 19)
[2G]
GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
製品 | Xperia 5 III | Xperia 1 III | Xperia 5 II | Xperia 1 II | Xperia 5 | Xperia 1 |
画面 | 6.1型FHD+ HDR OLED 120Hz | 6.5型4K HDR OLED 120Hz | 6.1型FHD+ HDR OLED 120Hz | 6.5型4K HDR OLED 60Hz | 6.1型FHD+ HDR OLED 60Hz | 6.5型4K HDR OLED 60Hz |
大きさ | 157×68×8.2mm | 165×71×8.2mm | 158×68×8mm | 166×72×7.9mm | 158×68×8.2mm | 167×72×8.2mm |
重さ | 169g | 187g | 163g | 181g | 164g | 178g |
本体色 | Black Green Pink | Frost Black Frost Gray Frost Purple | Black Grey Blue Pink | Black White Purple | Black Blue Red Grey | Black White Purple Grey |
SoC | Snapdragon 888 | Snapdragon 888 | Snapdragon 865 | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 | Snapdragon 855 |
RAM | 8GB | 12GB | 8GB | 8GB | 6GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GBまたは256GB | 256GBまたは512GB | 128GBまたは256GB | 128または256GB | 64または128GB | 64または128GB |
外部ストレージ | microSDXC | microSDXC | microSDXC | microSDXC | microSDXC | microSDXC |
電池容量 | 4500mAh | 4500mAh | 4000mAh | 4000mAh | 3140mAh | 3330mAh |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | ー | ○ | ー | ○ | ー | ー |
おすそ分け充電 | ー | ○ | ー | ー | ー | ー |
イヤホン端子 | ○ | ○ | ○ | ○ | ー | ー |
5G | Sub6 | Sub6・ミリ波 | Sub6 | Sub6 | ー | ー |
記事執筆:memn0ck
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