ノイキャンや外音取り込みなどを搭載した高級ワイヤレスヘッドホン「FLAGSHIP ANC」を試す!(モデル:有里彩さん、撮影:筆者)

既報通り、オーディオ製品やライフスタイル製品などの輸入販売を手がけるモダニティは、アメリカ・ニューヨークのオーディオメーカー「STATUS(ステータス)」の最新ワイヤレスヘッドホン「FLAGSHIP ANC(フラッグシップ エーエヌシー)」(型番:SAANC-FS)を7月から販売している。

取り扱いは二子玉川 蔦屋家電、AXIS、LIVING MOTIF、BEAMS、MoMA DESIGN STORE、ESTNATIONその他、全国の量販店、専門店、オンラインショップなど。モダニティが運営する「Status 公式オンラインショップ」での価格(金額はすべて税込)は26,800円。大手Webストア「Amazon.co.jp」では、2021年8月25日まで10%(2,680円)引きのクーポンを配布しており適用した場合24,120円で購入できる。

今回は、モダニティから提供いただいたFLAGSHIP ANCを試してみたので、製品の概要や仕様をはじめ、開封やセッティング、操作方法、音質、使用感などを写真や動画を交えながらレビューする。

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個装箱を持ったところ

アメリカ・ニューヨークに拠点を置くSTATUSは、2014年にJames Bertuzzi氏によって設立されたオーディオメーカーだ。最近ではワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンなどのワイヤレス製品を中心に手がけている。

6月にレビュー記事を掲載した完全ワイヤレスイヤホン「BETWEEN PRO(ビトゥイーン プロ)」も日本では7月から一般販売を開始しており、それに続く製品が今回のFLAGSHIP ANCとなる。

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シュリンクを剥がした状態の個装箱正面


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上蓋を開けたところ

パッケージサイズは約182(W)×223(H)×70(D)mm、重量は約675g。黒い個装箱は、裏面には何も記載はなく、側面もほとんど記載がないシンプルなデザインだ。上蓋を引き上げて開けるのだが、ややキツめで開けにくさがあった。BETWEEN PROも個装箱を開ける際はキツめだったので、STATUSの製品の個装箱はキツくてやや開けにくいという仕様のようだ。

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同梱品一式


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ハードシェルケースを持ったところ

ヘッドホン本体以外の付属品は、
・ハードシェルケース
・USB Type-Cケーブル
・3.5mmAUXケーブル
・航空機用差込みジャック
・USER GUIDE(ユーザーガイド)
・quick-start guide(クイックスタートガイド)
・保証書
これらが同梱する。

ハードシェルケースの中にはヘッドホンの他に、各ケーブルや航空機用差込みジャックが収められている。このハードシェルケースは手触りやサイズ感も良く、例えるならセカンドバッグを持ち歩いているような感覚でとても持ちやすい。サイズは約170(W)×210(H)×60(D)mm、重量は約175g。また、外周のファスナーで開閉するため、きちんと閉じれる安心感もある。ヘッドホン以前に、このハードシェルケースに心奪われるほどお気に入りになってしまった。

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保証書(上)とクイックスタートガイド(左)ユーザーガイド(右下)


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クイックスタートガイド ボタン操作


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クイックスタートガイド タッチ操作

用紙類は3種類同梱しておりユーザーガイドは、
・Charge
・Operate
・Bluetooth Pairing
・Touch Controls(Volume)
・Touch Controls(Playback)
・Touch Controls(More)
・Operating in Cabled Mode
・Safety Information
・FCC Warning
の各項目で説明が記載されているが、すべて英語表記となっている。

また、クイックスタートガイドでは、左側のイヤーカップに搭載されているボタンについての説明と、右側のイヤーカップで可能なタッチ操作の説明が記載されている。こちらもすべて英語表記だが、それほど難しい英語ではなかったため、英語が苦手な筆者でも理解できた。このクイックスタートガイドに目を通しておくことで、ひとまずはヘッドホン自体の操作はできるようになるだろう。

保証書にはSTATUS創業者兼CEOであるJames Bertuzzi氏のコメントと、保証に関する案内が記載されており、こちらもすべて英語での表記だ。

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ヘッドホン本体。イヤーカップ内側に「L(左)」「R(右)」の表記がある


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イヤーカップは回転と折りたたみが可能


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左側のイヤーカップ側面にはボタンや端子を搭載

イヤホン本体のサイズは約155(W)×200(H)×75(D)mm、重量は約260g、本体カラーはブラックのみ。左側のイヤーカップにボタンや端子がまとめられており、右側のイヤーカップはタッチセンサーを搭載している。

電源ボタンは長押しで電源のON/OFFができ、モード切り替えボタンは短押しで1回押す毎に「Active Noise Canceling On(アクティブ ノイズ キャンセリング オン)」「Ambient Sound On(アンビエント サウンド オン)」「Ambient Sound & Noise Canceling Off(アンビエント サウンド アンド ノイズ キャンセリング オフ)」の順に音声アナウンスが流れてモードが切り替わる。

イヤーカップ自体の密閉感に加え、アクティブノイズキャンセリング(以下、ANC)によって周囲の音を遮断して没入感が得られる。アンビエントサウンドは外音取り込みモードのことで、ANCとは真逆でヘッドホンを装着した状態でも外の音がよく聞こえる。音楽再生を切っておけばヘッドホンを装着したままでも周囲の音が聞こえ、会話もしやすい。両方のモードをOFFにしたのがノーマルモードということになる。

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充電中


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充電完了

USB Type-Cケーブルを接続して充電する。充電中はLEDランプが赤に点灯し、満充電になると緑に点灯する。なお、充電中は強制的に電源OFFのとなるため、充電しながら視聴することはできない。

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スマートフォン(スマホ)のBluetooth設定画面

電源をONにするとLEDランプが青と赤に交互に点滅して、自動でペアリングモードが起動する。スマホやパソコン(PC)または音楽プレイヤーのBluetooth設定画面で「Flagship ANC Headphones」を選択してペア設定を完了すればすぐに音楽が聴ける。

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スマホとヘッドホンを有線接続した状態

一方で、プレイヤーとヘッドホンを3.5mmのオーディオケーブルで接続して利用することもできる。ケーブル接続の場合、右側のイヤーカップによるタッチ操作は「音量調整」と「transparency mode(トランスペアレンシーモード)」の2つだけの操作が有効で、他の操作はできなくなる。トランスペアレンシーモードについては後述する。

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イヤーカップ外側で各種操作が可能

右側のイヤーカップの外側を指で触れることで、各種タッチコントロールができる。
・上になぞる…音量アップ
・下になぞる…音量ダウン
・右(前)になぞる…曲送り
・左(後ろ)になぞる…曲戻り
・ダブルタップ…再生/一時停止
・ロングタップ…音声アシスタント起動
・3本指でタップ…トランスペアレンシーモード

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右側を指でタッチして各種操作ができる


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トランスペアレンシーモードは右側のイヤーカップ外側を覆うように操作する

タッチコントロールの反応は良くストレスを感じない操作感で、割り当てられている操作の数も多くなく覚えやすい。唯一コツがいるのはトランスペアレンシーモードだと思われる。トランスペアレンシーモードとは、音声再生中に3本指でタップすることで、外音が聞こえるというもの。実際に試してみると、聴いている音声が一気に小さい音になり、同時に外音も取り込まれるという印象だ。急に話かけられた時などに便利な機能だが、とっさにこの操作を的確にできるようになるには慣れが必要かもしれない。

操作自体も3本指でタッチやタップというよりは、イヤーカップの外側を覆うように触れるのがポイントだ。覆っている間はずっとトランスペアレンシーモードになり、手を離した瞬間に再生されている音声のボリュームが元に戻る。また、音声を再生していない時でも外音が聞こえやすくなるが、よりON/OFFの違いを体感したい場合は、音声再生中に試してみるといいだろう。

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バンドの伸縮する部分には型番の表記


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バンドの内側には各種表記


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ヘッドバンド部分にヴィーガンレザー


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とても柔らかく高品質な質感


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イヤーカップ内側にもヴィーガンレザー


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高級な質感かつふかふかなイヤーカップは高い密閉感を実現している


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イヤーカップ外側のマットでサラサラとした質感もとても良い

なんといっても、ヘッドバンド部分とイヤーカップ内側の質感がとても良い。所有感を高めてくれるだけでなく、柔らかい肌触りとしっかりとした密閉感は大きな特徴だ。ヘッドバンドは、頭に合わせてきっちりと締めるよりは、少し緩くして装着した方が長時間利用でもしんどさを感じなかった。また、イヤーカップ外側の質感もとても良く、タッチ操作も反応が良い点も注目したいポイントだ。

ヘッドホン内部には40mmハイパフォーマンス・ダイナミック・ドライバ(スピーカー)を搭載し、再生周波数帯は10Hz-30000Hz、コーデックはSBCとapt-X HDに対応しており、低音から高音までしっかりと再生してくれる。

また、快適な通話環境を実現するため、4つの内蔵マイクによるcVcノイズリダクションにも対応している。

本体にはメーカーロゴもなく超シンプルなデザインでありながら、洗練された音質や質感、操作性、機能性を体験できるヘッドホンといった印象だ。連続再生時間も最大約35時間と長時間利用できる点も魅力だ。

最後に、FLAGSHIP ANCの開封からスマホとのペア設定、タッチコントロールなどを試した動画を紹介する。



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撮影協力:有里彩さん


【FLAGSHIP ANCの主な仕様】
本体サイズ約W155×H200×D75mm 約260g
専用ケースサイズ約W170×H210×D60mm 約175g
パッケージサイズ約W182×H223×D70mm 約675g
連続使用時間最大約35時間
ドライバー形式40mmハイパフォーマンス・ダイナミック・ドライバ
周波数特性10 - 30kHz
サポートコーデックSBC / apt-X HD
アクティブノイズキャンセリング最大-40dB
マイク合計4個 cVcノイズリダクション機能
通話ステレオ(両側)
BuetoothVer. 5.0
タッチ操作音量調節/プレイ/ポーズ/曲送り/前曲戻し/トランスパレンシーモード/ボイスアシスタント
その他ヴィーガンレザー仕様(ヘッドバンド/イヤーパッド)







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