エントリースマホ「OPPO A」シリーズの次期モデルが日本投入準備中!写真は既存のA73

総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにOPPO Mobile Telecommunications(以下、OPPO)が未発表製品「CPH2385」(認証番号:018-220207)の工事設計認証(いわゆる「技適」)を2022年6月24日付けで認証技術支援センターを通じて取得していることが公開されています。

CPH2385は海外を含めて現時点では未発表となっており、Bluetooth SIGでは2022年6月20日付けで「OPPO A77」および「OPPO A57s」として認証(Declaration ID:D058273)とされているため、日本でもOPPO A77またはOPPO A57sとして日本法人のオウガ・ジャパンが発売する準備をしているものと見られます。

なお、日本ではこれまでエントリーからミッドレンジクラスの「OPPO A」シリーズは2019年に「OPPO A5 2020」、2020年に「OPPO A73」、2021年に「OPPO A54 5G」および「OPPO A55s 5G」が発売されており、CPH2385がOPPO A77になるのか、OPPO A57sになるのかは予想がしにくいところです。

なお、未発表製品なので仕様についても不明ですが、Bluetooth SIGでは「OPPO A77 5G」や「OPPO A57 5G」、「OPPO A57」などともに認証を取得しているので近いスペックになるのではないかと思われ、製品名に「5G」が含まれず、工事設計認証でも米連邦通信委員会(FCC)でも5Gでは認証を受けていないため、4G対応の低価格モデルになりそうです。

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総務省が公開している工事設計認証の概要

オウガ・ジャパンでは「OPPO」ブランドにてエントリーからミッドレンジクラスのOPPO Aシリーズ、ミッドレンジからミッドハイレンジで日本市場向けに独自開発した「OPPO Reno A」シリーズ、ハイエンドクラスの「OPPO Find X」シリーズなどを主に展開しており、今回、工事設計認証を取得したCPH2385はOPPO Aシリーズになると思われます。

工事設計認証では携帯電話ネットワークにおける4G LTE方式のBand 1および3、8、18、19、26、28、41(AXGP含む)、3G W-CDMA方式のBand IおよびVI、VIII、XIX、無線LAN(Wi-Fi)の2.4および5.xGHz、Bluetoothの認証を取得しています。なお、Bluetooth SIGによると、BluetoothはVersion 5.3とのこと。

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Bluetooth SIGではCPH2385はOPPO A77およびOPPO A57sとして登録されています


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FCCが公開しているCPH2385の背面。FCC IDは「R9C-CPH2385」

一方、FCCではサイズは約163.74×75.03×7.99mm、質量は約190g、バッテリーは容量が5000mA(19.35Wh)で電池パックが型番「BLP923」となっており、急速充電「SuperVOOC」(最大33W)に対応し、独自ユーザーインターフェース「ColorOS 12.1」をプリインストールしているとされています。

少なくともすでに海外で発表されているOPPO A77 5GやOPPO A57とサイズや質量はほぼ同じとなっており、近いスペックになりそうです。なお、FCCで取得している携帯電話ネットワークは4G LTE方式のBand 2および4、5、7、12、13、17、26、66、38、41、3G W-CDMA方式のBand IIおよびIV、V、2G GSM方式の850および1900MHz。

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CPH2385に近い製品であるOPPO A77 5Gの外観

例えば、OPPO A77 5GとOPPO A57の共通仕様では約6.56インチHD+(720×1612ドット)液晶、広角カメラとデプスカメラのデュアルリアカメラ、約800万画素CMOS/広角レンズ(F2.0、画角79°、5P)のフロントカメラ、Wi-Fi 5、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、指紋認証、顔認証、地磁気センサー、近接センサー、光センサー、加速度センサー、重力センサーなどとなっています。

またチップセット(SoC)や内蔵メモリー(RAM)はベンチマークアプリ「Geekbench v5」の結果にCPH2385が登録されており、SoCは「MT6765V/CB」(オクタコアCPU「2.3GHz×3+1.8GHz×4」)、RAMは4GBとなっており、スコアはシングルコアで170前後、マルチコアで1000前後となっており、2020年に発売されたOPPO A73とあまり変わらない程度になっています。



記事執筆:memn0ck


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