山小屋は宿泊・休憩・避難などを目的に登山道に設置され、登山やトレッキングを楽しむお客さまを支えていますが、一方で山小屋を含む登山道は地形や積雪などの理由によって通信環境の整備が困難とされるエリアが多数存在し、緊急時の連絡が難しいなどの課題があります。

そうしたことから今回、高速・低遅延な衛星通信サービスであるStarlinkをバックホール回線として活用した公衆Wi-Fiサービスとして山小屋Wi-FiをKDDIとWi2が共同で提供することになり、光ファイバー回線の敷設や携帯電話回線のエリア化が不要なため、これまで通信環境の整備が困難だった山小屋でも安定した通信が可能となります。


これにより、登山者は山小屋においても家族や友人への安否連絡や気象情報の確認、SNSへの投稿などが可能となり、また山小屋のオーナーはキャッシュレス決済の導入や宿泊予約、防災情報や自然災害の情報収集など、デジタル活用による業務効率化が可能となるということです。

なお、山小屋Wi-Fiの提供には電波が届かない山の中でもスマートフォン（スマホ）などのGPSで現在地と登山ルートがわかる登山を楽しく安全にするアプリ「YAMAP」を提供するヤマップが協力し、先行提供を行う白馬村振興公社も含めた4者は今後もStarlinkを活用した山小屋Wi-Fiの提供による山小屋の通信環境を整える活動を通じて登山・アウトドア分野におけるデジタル化を推進していくとしています。






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