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中国・深圳を拠点として「Blackview」ブランドや「OSCAL」ブランドのスマートフォン(スマホ)やタブレットなどを開発・販売しているメーカーのDoke Electronicsの日本法人であるBlackview Japanが約8.68インチAndroidタブレット「Blackview Tab60」を大手ECサイト「Amazon.co.jp」や「楽天市場」などで販売を開始しています。価格(金額はすべて税込)は参考としてAmazon.co.jpでは18,900円となっています。
Blackview Tab60は4G LTEまでの携帯電話ネットワークに対応したAndroidタブレットで、非常に安価ながら6GB内蔵メモリー(RAM)や128GB内蔵ストレージを搭載しているなど、コストパフォーマンスの高い製品となっています。
一方で性能抑えめなチップセット(SoC)を採用しているなど、機能面やスペック面における取捨選択がかなりハッキリとなされており、購入・利用の際にはその辺りをしっかりと把握しておく必要もあります。
今回、Blackview Japanよりサンプル機をお借りして実際に試させてもらうことができましたので、そんなBlackview Tab60の製品概要や特徴などを写真を交えてレビューしていこうと思います。
【外観とスペックの紹介】
まずは、本機の同梱品などをサクっと軽く紹介していきます。個装箱の中にはTab60本体・USB Type-Cケーブル・USB充電器・マニュアル・SIMピンが同梱されています。なお、本体には予め画面保護フィルムが貼られています。(が、あまり指の滑りは良くないのでサードパーティ製のキチンとしたものへの貼り換えを推奨)
なお、上の画像においてはサンプル機のため充電器が日本国外仕様のものとなっていますが、製品版では日本向けのものになっているということです。
それでは早速、本機の外観と基本スペックを解説していきましょう。本体正面側には8.68インチのタッチパネルディスプレイ・約500万画素のインカメラ・照度センサーがあります。
背面側には約800画素のリアカメラ(撮影用ライトなし)があります。
左側面側にはSIMおよびメモリーカードスロット、右側面には電源キー・音量キーがあります。
対応のSIMカードはnanoSIM(4FF)が2基のデュアル仕様で、片方のスロットがmicroSDカードとの排他設計となっています。
天面側にはイヤホンおよびヘッドセット用3.5mmジャックに外部スピーカー、底面側にはUSB Type-C端子に外部スピーカー・通話および動画撮影用マイクが配置されています。
Blackview製タブレットのモバイル回線対応モデルは大抵が当てはまるのですが、本機は通話機能をサポートしており、VoLTEによる音声通話にも対応しています。
成人男性であれば、ギリ片手で保持しての通話も可能な大きさではありますが、相手の音声は外部スピーカーから丸聞こえなため、本機で通話機能を利用するのであれば、(有線無線問わず)ヘッドセットを利用した方がいいでしょう。
また、非常に安価なタブレットにもかかわらず、外部スピーカーはステレオ対応しているのは(音質はほどほどながら)嬉しい点です。
本機の仕様は以下の通りとなります。
本体外形 | 縦273mm × 横226mm × 厚さ5.3mm |
本体重量 | 約670g(公称値) |
SoC | Unisoc T606(Unisoc製:1.61Ghz × 8) |
動作メモリー | 6GB RAM(仮想拡張RAM + 6GB RAMまで可) |
本体ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 解像度1340 × 800ドット(FWXGA)8.68インチ液晶 |
カメラ | 約500万画素インカメラ 約800万画素リアカメラ |
モバイルネットワーク | 2G(GSM):B2/B3/B5/B8 3G(WCDMA):B1/B8 4G(FDD-LTE):B1/B3/B7/B8/B20 |
その他のネットワーク | 無線LAN(Wi-Fi):IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth:Ver 5.0 NFC:非対応 |
OS | DukeOS P 3.0(Android13ベース) |
位置測位 | GPS/GLONASS/Beidou/Galileo |
カラーバリエーション | グレー |
その他 | 顔認証・FMラジオ・Widevine L1 |
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
ホーム画面はGoogle Discoverを含めた全3面で、GoogleマップやChromeなどのGMS(GoogleMobileService)アプリの大半は、「Google」のフォルダーに収められています。それ以外は自社製のカメラや設定機能などの基本機能やBlackviewの自社製アプリが並んでいる中、唯一サードパーティ製のアプリとして「FansGuess」(海外向けの動画配信サービスアプリ)があります。
プリインストールアプリもGoogle製のGMSアプリと自社アプリが大半を占める中、サードパーティ製アプリは前述の「FansGuess」のみで、かなりすっきりとしています。
必要に応じて、動画サービスアプリや電子書籍アプリなどを追加インストールして自身に合ったアプリを揃えていきましょう。
【Blackview Tab60はこう使うと良い!?チェックポイントを解説!】
Blackview Tab60は国内向けのAndroidタブレットとしては選択肢の少ない、モバイルネットワークに対応した8インチ台(8.68インチ)のAndroidタブレットで、大画面と持ち運びやすさのバランスがちょうどいい端末となっています。また非常に安価ながら、Google Widevine L1対応機であり、一部の動画配信サービスの視聴においてHD画質以上での利用で、ステレオスピーカー搭載というのは大きなアピールポイントと言えるでしょう。
また、SoCはエントリー向け程度の性能となりますが、その代わりに動作メモリーは6GB RAMと比較的余裕があり、さらに本体ストレージから仮想拡張RAMを割り当てることが可能(デフォルトでは3GBが割り当てられています)なためか、体感的にはかなりスムーズに動作します。
ベンチマークの結果を見ても決して高い数値ではありませんが、近似値にFCNTのArrose Weがあるなど、現行のエントリーモデルスマホのちょっと上くらいの数値といったところ。
一方で、(前述の通り、SoCの性能が低めということもあり)ゲーム系のアプリには不向きで、テーブルゲームなどの派手なエフェクトが飛び交うようなものでなければ普通に遊べますが、ゲームアプリで本格的に遊ぶというにはかなり心もとないです。
そして、カメラ機能はインカメラ・アウトカメラともに無いよりはマシといった具合のおまけ程度の性能で、「明るい場所でのメモ撮りくらいなら使える」くらいのものとなっています。
一応、明るい場所であればなんとか実用レベルではありますが、手ブレやAFなどはなく、撮影モードやエフェクトなどの機能もありませんので、あくまでも補助的に使うくらいがいいでしょう。
【ゲームなどの処理の重いアプリ以外でなら概ねOKなビューワー端末におすすめ】
エントリー向けの性能抑えめなSoC採用で本体価格が1万円台と非常に安価なマシンながら、十分な動作メモリーと本体ストレージのおかげもあってか、Web閲覧や動画コンテンツの視聴、や電子書籍アプリの動きは、思った以上に良く動く印象をうけます。モバイルネットワークにも対応しているので、出先でのコンテンツ試聴はもちろん、ナビゲーション端末としての運用にも悪くない選択肢だと思います。
この価格帯のタブレットでステレオスピーカー搭載でモバイル回線も利用可能なものはかなり珍しく、音声回線とのデータ用のセット回線(いわゆるシェア子回線)のSIMを挿してのスマホやケータイとのペアでの運用がいいかもしれません。
ただ「安いから買う」のではなく、「動画や電子書籍などをちゃんと使いたいけど、スマホの画面ではちょっと物足りないので、併用するのに丁度いい」タブレットとしてなら、十分にオススメできる1台ではないでしょうか!
また、記事掲載時点(2023年10月中旬)で、Amazon.co.jpではさらに4,000円オフになるクーポンが配布されており、税込14,900円で購入が可能となっています。興味のある方は以下のリンクから是非、確認してみてください。
Blackview
記事執筆:河童丸
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