NTTドコモが衛星通信サービス「ワイドスターII」を2028年3月31日に終了!

NTTドコモは3日、衛星電話サービス「ワイドスターII」の提供を2028年3月31日(金)をもって終了すると発表しています。またサービスの提供終了に伴い、新規申込受付を2025年3月31日(月)に終了するとのこと。なお、同社ではすでに紹介しているように後継サービスとして「ワイドスターⅢ」を2023年10月から提供しています。

そのため、NTTドコモではワイドスターⅢに経営資源を集中すべく、ワイドスターIIの提供を終了することにしたということです。ワイドスターIIは2010年4月から「ワイドスター」の後継サービスとして提供開始されて以来、官公庁やライフライン関連の企業などで利用され、災害発生時には被災者支援や復旧作業に従事する各機関の連絡手段として活用されてきました。

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ワイドスターIIは静止衛星(N-STAR)が赤道上空3万6千Kmからはもちろん、海上約200海里および山間部まで災害時以外の通信手段としても広く利用できる衛星電話サービスで、静止衛星が発する4つのビームでサービスエリアをカバーしているため、地上災害や気象の影響を受けにくく、安定したサービスを提供可能としています。サービスは音声通話(8Kbps)だけでなく、パケット方式のデータ通信(下り最大384Kbps・上り最大144Kbps)にも対応しています。

またアンテナを南方にあわせるだけで、携帯電話のダイヤル手順と同じ操作で利用でき、ワイドスターIIなら通話・通信の各種設定はハンドセットのメニュー画面から行えます。対応端末は「衛星可搬端末 01」や「衛星船舶・車載端末 01」が用意されており、各種料金・ポイント・割引サービスに対応しているほか、いざという時の、警察や消防・海上保安庁への特番通知にも対応しており、携帯電話と同様にお使いになれます。

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その他にも普段使っているG3FAX機とワイドスターII対応端末を専用のFAXアダプターで接続してFAXの送受信ができるサービス「FAXゲートウェイサービス」やワイドスターIIのネットワーク内に閉じた環境でPtoP通信ができるサービス「ダイレクトコネクトサービス」、FOMAエリア外の船舶および山小屋施設などの利用者向けにワイドスターII回線契約を持たない第三者(利用者)でも衛星電話による通話を利用できるサービス「ワイドスターII簡易公衆電話サービス」なども提供されています。

なお、FAXゲートウェイサービスでは発信側のFAX機でスキャニングした内容を電子メール形式で送信して着信側のFAX機で出力するという方式でFAXの送受信も実現し、ダイレクトコネクトサービスでは1対1通信だけでなく、1対多通信も可能となっており、ワイドスターII簡易公衆電話サービスでは利用者に対して通話課金の割増率を設定することができるため、柔軟な課金設定が可能で、加えて電子マネー「Edy」と100円硬貨の支払いに対応しています。



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記事執筆:memn0ck


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