スマホみたいなARコンピューティングデバイス「XREAL Beam Pro 5G」をフォトレポート!

既報通り、XREALが3D空間撮影カメラを備えた最新ARコンピューティングデバイス「XREAL Beam Pro」の5G版「XREAL Beam Pro 5G」を2024年9月26日(木)10時より日本市場にて予約販売開始すると発表しました。発売(出荷)は2024年12月中旬を予定しており、価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格および公式Webサイト内の公式Webストア( https://jp.shop.xreal.com/ )では47,980円となっています。

同機はXREAL Beam Proと同様にスマートフォン(スマホ)のような製品で、OSにはAndroid 14ベースの独自ユーザーインターフェース「NebulaOS」を搭載しており、アプリ配信マーケット「Google Playストア」にも対応し、無線LAN(Wi-Fi)だけでなく5Gや4Gなどの携帯電話ネットワークでデータ通信やSMSが利用できますが、音声通話には対応していません。SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つが搭載されており、オープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)となっています。

またXREALでは2024年9月26日(木)から9月29日(日)まで幕張メッセ(千葉県)にて開催されていた世界最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2024(以下、TGS2024)」のXREALブースにてXREAL Beam Pro 5Gを日本国内初お披露目していました。今回はそんなTGS2024にて実際にXREAL Beam Pro 5Gの実機をタッチ&トライしてきましたので、まずは簡単に外観を中心に写真を交えて紹介したいと思います。

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XREAL Beam Pro 5Gは形状や使い勝手は一般的なスマホと同じですが、携帯電話ネットワークによる音声通話に対応していないのでスマホとは分類されておらず、AR向けに最適化されたAndroid 14ベースのNebulaOSを搭載した“スマホのような”ARコンピューティングデバイスとされており、特徴としては背面には約5000万画素CMOSのデュアルカメラを搭載し、XREALのARグラス「XREAL Air 2」シリーズなどに最適化された3D写真・動画を撮影することができる点となっています。

画面は上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.497インチFHD+(1080×2400ドット)液晶で、リフレッシュレートは60Hz、明るさは最大450nits、色域はsRGBで83%となっており、10点マルチタッチに対応し、パンチホール部分には約800万画素CMOS/広角レンズのフロントカメラが内蔵されています。サイズは約162.84×75.55×10mm、質量は208gで、本体色はパールホワイトの1色のみとなっており、IP54等級の生活防水・防塵に対応しています。

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チップセット(SoC)にはQualcomm製の空間コンパニオンオクタコアCPUを内蔵した「Snapdragon spatial companion processor」を搭載し、先行して販売されているWi-Fi版は内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージが6GB RAM+128GBストレージと8GB RAM+256GBストレージの2モデルでしたが、5G版は8GB RAM+256GBストレージのみとなっています。また外部ストレージスロットとしてmicroSDXCカード(最大1TB)も搭載しています。

背面には2つの5000万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)のカメラが人の目の瞳孔に近い50mmのレンズ間距離(人間の目の平均的な間隔よりも少し狭い)で配置され、より一貫した奥行きを提供することによって快適な視覚体験を実現する3D撮影が可能となっています。3Dムービーの撮影はフルHD(1080p)の60fpsで行え、高フレームレート録画による空間ビデオとなるのでスムーズで目に優しく白飛びもないやチラつきがない映像となるとのこと。また撮影した3DムービーはXREALのARグラス「XREAL Air 2」や「XREAL Air 2 Pro」などで最適な3D視聴ができるようになっています。

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XREAL Beam Pro 5Gの左右側面。右側にはモードキーや電源キー、音量上下キー、左側にはSIMカード・microSDカードスロット、上側には外部スピーカーとマイク、下側にはUSB Type-C端子が2つ(グラス接続口と電源接続口)と外部スピーカーが配置されています

また同社ではAndroid向けのゲームやアプリ、電子書籍などのコンテンツ配信マーケット「Google Play ストア」が利用できる唯一のARコンピューティングデバイスだとしており、Google Play ストアからどの2Dアプリでも3D対応の空間環境に変換して家でも外出先でもクリアなバーチャルスクリーンで90Hzのスムーズな描画で楽しめ、AR専用デバイスなので大きさや形状を自由にコントロールできるようになっているということです。特に5Gなどの携帯電話ネットワークに対応したことによってXREAL Beam Pro 5Gでは外出先での利用が格段に向上します。

その他の仕様ではWi-Fi 6や2x2 MIMOに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5GHz)の無線LAN、Bluetooth 5.2、USB Type-C端子(USB 3やDisplayPortに対応)、USB Type-C端子(最大27Wの急速充電)、4300mAhバッテリー、モードキー、音量上下キー、電源キー、近接センサー、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、ステレオ録音、Widevine L1など。付属品はSIMピンおよび前面保護ペーパー、背面保護ペーパー、保証カード、クイックスタートガイド。

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XREAL Beam Pro 5Gを手に持ってみたところ。見た目は完全にスマホ……


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5Gに接続していることがわかります。なお、TGS2024で展示されていたXREAL Beam Pro 5Gは楽天モバイルのSIMが装着されていました


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XREAL Beam Pro 5Gのアプリ一覧(ドロワー)。シンプルながらしっかりと「Playストア」アプリがあるのが心強い


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XREAL Beam Pro 5Gのデバイス情報。モデル名は「X4100」


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XREAL Beam Pro 5Gのソフトウェア情報。OSはAndroid 14ベース


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XREAL Beam Pro 5Gの展示機における認証情報(規制ラベル)。日本向けは電波法に基づく技術適合証明/工事設計認証(R)のみで、認証番号は「210-232085」となっていました


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5G非対応のWi-Fi版のXREAL Beam Pro(モデル名「X4000」)のパッケージ(箱)


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記事執筆:S-MAX編集部


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