日本発のスマートリング「SOXAI RING 1」をレビュー!Amazon.co.jpでも販売開始

ウェアラブル製品の中でも直近で最も注目されているジャンルに指輪型の「スマートリング」があります。指輪として装着しているだけで健康データの取得ができ、スマートウォッチよりも小型なため、より気にせずに装着し続けられるので手軽に活用できます。

そんなスマートリングはすでにいくつかのメーカーからリリースされていますが、いよいよ日本でも大手メーカーのSamsung Electronicsが同社初のスマートリング「Galaxy Ring」を発売することが発表され、より注目度が上がってきているように思われます。

一方、スマートリングの注目製品として日本発のベンチャーメーカー「SOXAI(ソクサイ)」が2023年9月にリリースにリリースした世界最小のスマートリング「SOXAI RING 1」があります。当初は公式Webサイト内の公式Webストアでのみ販売されていましたが、2024年10月より大手ECサイト「Amazon.co.jp」でに販売が開始されました。

価格(金額はすべて税込)はオープンながらも希望小売価格および公式Webストアでは35,980円となっており、Amazon.co.jpでも35,980円からで販売されています。なお、SOXAI RING 1は公式Webストアでは限定カラーのゴールドを含むシルバーおよびマットシルバー、ピンクゴールド、マットブラックの全5色がそれぞれ12〜26号の8サイズありますが、Amazon.co.jpではゴールド以外の4色(各8サイズ)が販売されています。

今回はSOXAIよりSOXAI RING 1をお借りして実際に試してみましたのでその模様を紹介します。なお、指輪型ということでサイズが気になるところですが、SOXAIでは「サイジングキット」が用意されており、リングサイズは製品と同じく日本(JP)サイズの12号から14号、16号、18号、20号、24号、26号の8種類があり、購入前にサイズを確認することができるようになっています。

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SOXAI RING 1のサイジングキット

SOXAI RING 1は心拍数などのバイタルセンシング機能が搭載されたスマートリングとしては日本発のモデルとなっており、大きさは幅が約7.6mm、厚さが約2.5mmという世界最小サイズで、質量も約2.5g〜3.2gとなっています。またボディーの外側はチタン製で、表面加工はシチズンのデュラテクト加工となっており、指輪としてもしっかりとチープな感じがないようになっています。なお、内側は合成樹脂製とのこと。

また10気圧防水(10ATM)の水深100mまでの完全防水に対応しており、お風呂やプール、サウナなどでも装着したまま使用可能です。一方、リング本体に充電式リチウムポリマーバッテリーが内蔵され、電池持ちは60〜120分間の充電で最大8日間バッテリー駆動ができ、非接触IC機能「NFC」を用いて置くだけで充電ができるNFCワイヤレス充電台が付属しています。

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SOXAI RING 1のパッケージ


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SOXAI RING 1の同梱物

さらにバイタルセンシング機能としては光学式心拍センサーやAI搭載3D加速度センサー、皮膚温度センサー、赤色+赤外線センサーを内蔵しており、心拍数や心拍変動、体表面温度(体温)、血中酸素濃度(SpO2)などを計測し、睡眠や活動などをモニタリングでき、特に指は手首よりも脈波信号が強いため、医学的にデータを計測するには指が最適と言われ、医療現場でも手首ではなく指で測定されるため、スマートウォッチよりもより簡単により正確に体調を知ることができます。

測定したデータはスマートフォン(スマホ)など向け専用アプリ「SOXAI」(以下、SOXAIアプリ)で睡眠状態や活動状態、ストレス状態などがアルゴリズムで分析されて表示され、なお、注意としては一般的なウェルネス・フィットネス目的の製品のため、医療的な診断や治療、その他の医療目的での使用はできないのでご注意ください。

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SOXAI RING 1を装着した例

SOXAIアプリでは睡眠のデータ分析が詳細にできるのが特徴で、取得できる睡眠データとしては睡眠時間や睡眠の深さ、睡眠効率、安静時心拍数、睡眠負債、血中酸素濃度、仮眠検出、入眠潜時、呼吸数などを取得して睡眠を100点満点で採点します。そして今週必要な睡眠時間やクロノタイプ(いわゆる朝型・夜型)の判定、体内時計グラフと理想的な睡眠時間帯を提案してくれます。

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睡眠時間

また活動量に関してはアクティビティレベルや歩数、消費カロリーを分析して運動スコアを100点満点で採点し、モニタリング項目は歩数や消費カロリー、アクティビティ自動検出となっています。さらに体調に関しては心拍変動や血中酸素濃度、皮膚温度、睡眠スコアなどの測定値を解析して100点満点で採点し、モニタリング項目は安静時心拍数や心拍変動、ストレスレベル、血中酸素レベル、皮膚温度となります。

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アクティビティレベル


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ストレスレベル

他にも生活の質を上げる指標であるQoLスコア(QUALITY OF LIFE)が表示され、これは睡眠スコアや体調スコア、運動スコアを総合的に評価して算出された100点が最高点のスコアとなります。さらにレポート機能に対応しているため、毎週月曜に週次レポート、毎月1日に月次レポートが発行され、行動習慣の改善で健康増進につなげることが可能です。

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QoLスコア


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週次レポート

実際に利用してみると、軽量で装着感が良いため、1日中装着していても負担がありません。そのため、睡眠中に装着をすることによってSOXAI RING 1の特徴である睡眠の分析機能を活用することができ、防水性能もしっかりとあるので日常的な水仕事やお風呂、サウナでも付けていられます。スマートウォッチにように位置情報取得ができないため、ワークアウトなどの計測の利用には向いていませんが、活動量は指標としては表示されます。

またBluetooth 5.0 LEに対応しており、スマートウォッチやスマートバンドと同じようにBluetoothでスマホなどと連携しますが、バッテリー容量が少ないからかスマートウォッチなどとは違って常にスマホと同期する仕組みになっていないため、利用方法のコツとしてはSOXAIアプリを起動した際に同期するように設定しておくと便利です。詳細な睡眠状態の分析や健康増進・分析ができる製品としてスマートリングであるSOXAI RING 1はオススメだと感じました。



記事執筆:伊藤浩一


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