POCOではこれまでに日本でも販売してきたハイエンドスマホのPOCO Fシリーズ、ミッドハイレンジスマホのPOCO Xシリーズ、そして今回、新たに日本で販売開始したPOCO M7 Pro 5Gを含むミッドレンジスマホのPOCO Mシリーズ、さらに現時点ではまだ日本には投入されていないエントリースマホのPOCO Cシリーズを展開しています。そんな日本初のPOCO MシリーズとなったPOCO M7 Pro 5Gもチップセット（SoC）にMediaTek製「Dimensity 7025-Ultra」を搭載したミドルレンジスマホとなっています。

このDimensity 7025-Ultraは6nmプロセス（N6 TSMC）で製造されたオクタコアCPU「2.5GHz Cortex-A78コア×2＋2.0GHz Cortex-A55×6」やGPU「950MHz IMG BXM-8-256」を内蔵し、ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」では総合スコアが50万程度となっており、低価格ながらもしっかりと使えるコストパフォーマンスの高い製品に仕上がっています。性能と価格が近い製品としては「moto g64 5G」や「arrows We2」あたりになると思われます。

moto g64 5Gやarrows We2がともにMediaTek製SoC「Dimensity 7025」を搭載して3万円から3万5千円ほどであり、POCO M7 Pro 5Gの優位点はRAMやストレージの容量が大きいことで、逆にデメリットは防水・防塵やおサイフケータイに対応していないことなどとなりそうです。なお、POCO M7 Pro 5Gは生活防水・防塵（IP64準拠）には対応しており、非接触IC機能ではNFC Type A／Bに対応しているため、決済サービス「Google Pay」でクレジットカードのタッチ決済は利用できます。またRAMはLPDDR4X、ストレージはUFS2.2とのこと。



画面は上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9：20の縦長な約6.67インチFHD+（1080×2400ドット）Crystal Clear AMOLED（有機EL）ディスプレイ（約394ppi）で、最大120Hzリフレッシュレートや最大240Hzタッチサンプリングレート、明るさは最大2100nits（ピーク時）や1200nits（HBM）、960Hz PWM調光、コントラスト比500万：1、8bitカラー（約1600万色表示）、100％ DCI-P3、HDR10+、Dolby Visionに対応し、さらにゲームのプレイ時に有効な最大2160Hzの瞬時タッチサンプリングレートと16倍超解像度タッチに対応しています。

またTÜV Rheinlandの低ブルーライト認証やサーカディアンフレンドリー認証、フリッカーフリー認証、SGS アイケア ディスプレイに対応して利用状況に応じて色温度と明るさを動的に調整し、さまざまなシナリオで目の保護を行えます。さらに画面の周りの縁（ベゼル）は狭く、画面占有率は92％に達しており、パンチホール部分には約2000万画素CMOS（1／4.0型、1画素0.7μm）＋広角レンズ（F2.5）のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証として画面内指紋センサー（光学式）も搭載しています。




ディスプレイは強化ガラス「Gorilla Glass 5」（Corning製）で覆われて割れにくく傷が付きにくくなっており、外観はトレンドを取り入れつつもクラシックなスタイルで、ガラスのような質感と岩のような質感のバイテクスチャーが洗練された触感を生み出し、滑らかな丸みを帯びたコーナーと滑らかで直線的なデザインを引き立てています。またサイズは約162.4×75.7×7.99mm、質量は約190gと、スリムで軽量ながらもバッテリー容量は5110mAhとなっており、最大45Wの急速充電に対応しています。

リアカメラは以下のデュアル構成で、メインとなる広角カメラはSony Semiconductor Solutions製イメージセンサー「IMX882」を採用し、F1.5の大口径の絞りによって前機種「POCO M6 Pro」と比べて光量摂取量が＋29.8％も増加して多くの光を取り込むことができ、より優れたボケ効果が得られるため、夜間でも美しいポートレートや写真を撮ることができます。またセンサー内ズームによって劣化のない光学2倍ズーム相当の撮影ができ、さらに光学手ブレ補正（OIS）に対応しているため、安定した写真や動画が撮影可能となっています。

・約5000万画素CMOS（1／1.96型、1画素0.8μm、4in1、PDAF）＋広角レンズ（F1.5、焦点距離26mm、6P、OIS）
・約200万画素CMOS奥行き測定用（F2.4）



主な仕様はmicroSDXCカードスロットおよびUSB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、デュアルステレオスピーカー、Dolby Atmos、仮想近接センサー、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、赤外線リモコン、位置情報取得（シングルバンドA-GNSS：GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSなど）、Wi-Fi 5に対応したIEEE802.11a／b／g／n／ac準拠（2.4および5GHz）の無線LAN、Bluetooth 5.3など。

携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通りで、SIMはnanoSIMカード（4FF）のスロットが2つあり、デュアルSIMデュアルVoLTE（DSDV）に対応していますが、片方はmicroSDカードと共用となっています。またOSはAndroid 14をベースにした独自プラットフォーム「Xiaomi HyperOS」をプリインストールし、AI機能としてGoogleの「Gemini」や「AI消しゴム」、「AI Sky」、「AI Bokeh」などが利用可能。同梱品はPOCO M7 Pro 5G本体のほか、ACアダプター（試供品）、USB Type-C to Cケーブル（試供品）、SIM取り出しツール（試供品）、保護ケース（試供品）、クイックガイドや保証書などの紙類。

5G NR: SA - n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n26, n28, n38, n40, n41, n48, n66, n77, n78 / NSA - n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n66, n77, n78
4G LTE: FDD - Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 32, 66 / TDD - Band 38, 40, 41, 42, 48
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

＜POCO M7 Pro 5Gの主な仕様＞

製品名（読み方）	POCO M7 Pro 5G（ポコ エムセブン プロ ファイブジー）
型番	2409FPCC4G
サイズ	約162.4×75.7×7.99mm
質量	約190g
本体色	グリーン、パープル、シルバー
ディスプレイ	約6.67インチFHD+（1080×2400ドット）AMOLED（有機EL）
HDR表示	◯
チップセット（SoC）	MediaTek Dimensity 7025-Ultra
CPU	オクタコア「2.5GHz Cortex-A78コア×2＋2.0GHz Cortex-A55×6」
GPU	950MHz IMG BXM-8-256
内蔵メモリー（RAM）	8GB（LPDDR4X）
内蔵ストレージ	256GB（UFS 2.2）
外部ストレージ	⚪︎（microSD／microSDHC／microSDXC）
リアカメラ	約5000万画素CMOS／広角レンズ（F1.5）、約200万画素CMOS（奥行き測定用）
フロントカメラ	約2000万画素CMOS／広角レンズ（F2.5）
バッテリー容量	5110mAh（取外不可）
接続端子	USB Type-C（USB 2.0）
急速充電	最大45W
ワイヤレス充電	ー
生体認証	指紋（画面内・光学式）、顔
防水／防塵／耐衝撃	△（IPX4）／○（IP6X）／ー
おサイフケータイ（FeliCa／NFC）	ー／○
ワンセグ／フルセグ	ー／ー
FMラジオ／ワイドFM／ハイブリッドラジオ	ー／ー／ー
ハイレゾ音源	◯
無線LAN（Wi-Fi）	IEEE802.11a／b／g／n／ac準拠（
Bluetooth	Version 5.3
VoLTE／VoLTE（HD+）	○／○
SIM	nanoSIMカード×2（デュアルSIM）
OS	Android 14
メーカー	Xiaomi Communications

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